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2007年3月

2007年3月30日 (金)

◆ 母の味に戦いを挑むなかれ すっぱいおにぎりの巻

Onigiriicon_1 学生時代の親友のYちゃんに電話で
「今さ~、勝負食っていうことでブログ書いてるのよぉ。
なんかネタになるような話ないかなぁ……」と話した。

なんとYちゃん、お母さんに聞いてみてくれたらしい。
料理上手、ダンス好き、明るい太陽のようなラテン系のYちゃんお母さんは、
学生時代から、わたしの「あこがれ!!」だ。

「あんた……オットや彼氏に勝負してどうするの。
それって所詮、死んだら終わり。
究極の勝負食は、本気で息子に料理、これしかない」って。
(Yちゃんには、4歳違いのお兄さんがいる。
そして、小学1年生のかわいい息子もいる)

さすが、Yちゃんの母だ、筋が通ってる。

「息子よ、嫁をもらっても、変わることなかれ。
『おいしいメシ=母』の刷り込みを
小さいときから続けること、それが老婆が思う勝負食」

今回は、そのYちゃんの語りで、臨場感いっぱいにどうぞ!

Onigiriline

うちの兄、40歳。
結婚したあとも、盆暮れには嫁をつれて、実家に帰ってくる。

そして決まって
「今日はあの(←ここが大事)肉じゃがにして」
「今日はあの(←ここ強調)ハンバーグ」
「明日はあの(←くどいけど、ここ強調)すき焼き」……。

帰ってくるたび、母の手料理をリクエスト。

横で聞く私は、「うざい男」って思うけど、
肝心の嫁はなんだかボーっと明るくて、
まったくなんとも思っていない様子。

「あの、あの、あの~な料理、私も食べたいでっす」
と、実は兄より年上の嫁。
ひとつも台所を手伝わず、楽しみにしてる。
私だったら絶対ヤだけどね。

そして、母は小躍り。

「嫁に勝ったな、って思うのよ。
友達なんかさ、息子が嫁もらったとたん、
夫婦でペアルックしたり、
妙に嫁をかばったりするから、
息子なんてもつもんじゃない、っていうけど、
ちゃんとおいしいもの食べさせておけば、
思い出してくれる。
帰ってきてくれる。
これがホントの勝負食。

あんたも将来、さみしい思いしないように、
息子にちゃんと食べさせなよ」

この正月は、兄は
「あのすっぱい鮭のおにぎりが食べたい」って言ってきた。

思えば、私も不思議だった。
うちの鮭おにぎりはずっと酢の味がした。
結婚して、鮭フレークでおにぎりを作ったけど、
ヘンに甘くて、あの味はどうしたら出せるのだろうと、思ったものだ。

母が言うには、昔は塩味の強い鮭が多く、
一度焼いてほぐしたあと、酢をふってかるく絞り、
ご飯に混ぜていたそう。

そうすることで味がまろやかになり、
すしめし風の味わいになるんだそうだ。
北陸・金沢の押し寿司文化で育った母ならではのひと手間。

「おいしいです~。わたしはいっつも、おにぎりも買っちゃってるんでぇ」
嫁は、ほおばりながら相変わらずボケていた。

が、一度も「私も真似してみますぅ」
言ったことがない。

同じ土俵にのぼらない嫁、
ある意味、アッパレなのかも……。

今回は、圧倒的な敵を前には、防戦あるのみ。
勝てはしないけど、負けもしない、という戦い方もあるんだな……の引き分け。

Mom_onigiri_1
次回は、4月3日(火)更新予定!

2007年3月27日 (火)

◆ ハッチリ・デ・ハチキレの巻

Beans
Beansicon地方出身で普通のサラリーマン、
しかも理系な男(あんまり遊ばない、まじめな人ってことでしょうか?!)
だから、知らなかったんだよね、いろんな料理を。
新婚の頃、ホットチリビーンズ(にんにく、唐辛子、たまねぎ、ひき肉、
大豆の水煮缶、トマト缶を煮たもの、スパイスはバジル程度)を
なんかの拍子に作ったら、
「生まれて初めて、こんなおいしいもの食べた!」ってことになってさー
(先輩いわく「犬がハァハァ喜ぶ感じ」になったらしい)。
ちょっと違うんだけど、こんな感じの料理↓
http://www.orangepage.net/Kitchen/search/kekka.php/1996hb020/3/

鍋いっぱいの大量のホットチリビーンズを、
器によそって、ハフハフ食べて、ビール飲んで、
自分でお鍋によそいにいって、ハフハフ食べて……の繰り返し。
「もう、くるしいよぉ~」「ああ~、もう1杯」「うう~、もうダメだぁ」
とか言いながら、鍋がからっぽになるまで食べたのよ。

それ以来、作るたびに、
鍋が空になるまで、「辛うま!」「くるしい」「辛うま!」「くるしい」って
言いながら、笑いながら食べる。
それくらい、好きらしい。

「ハッチリ(ホットチリビーンズを英語風に発音、でもなんだか、江戸っ子ぽい?!)作ってよぉ~!」
、懇願すること20年のご主人(毎日でも食べたいらしい……虜だね?!)。

でもね、あんまり作ってあげないの。
だって、ありがたみ、薄れるでしょ、うふ(小悪魔風)。


作ってもらうのが、うれしいし(ご主人)、
作ってあげるのが楽しみ(先輩)。
しあわせですね、ご両人。

思わず出したパンチが、見事に命中して偶然の勝利!
この必殺技、20年ものです。

次回は、3月30日(金)更新予定!

2007年3月23日 (金)

◆ 妻として目指すはコレ! 芋がらの煮ものの巻

Imo キムタク主演の映画「武士の一分」を先日、やっと見た。
(これから見る人は、先を読まないほうがいいです……)

殿様の毒見役という下級武士のキムタクが、
愛する妻と通いの爺やと3人でつつましくしあわせに暮らしていた。
「今晩は、あなたの好きな芋がらの煮ものですよ」なんて、言いながら。

ある日のこと、運悪く貝にあたってしまい、一命はとりとめたものの失明。
家禄や家をとりあげられてしまって生活が立ち行かなくなるのを
親戚一同が心配して、その妻にどうするつもりか?!と責め立てる…。
そんな時、妻はキムタクの上司にあたる番頭の
ところに頼みに行くことにする。

すると、親切だったその人は、家禄を保障するから妻に身をまかせろ、といい、
死んだつもりになって身をまかせてしまう。キムタクには隠していたのだが、
噂好きな叔母がキムタクに知らせ、妻は「死ぬ覚悟でしました」、と白状。

即刻、離縁。
爺やとふたりのわびしい生活が始まる。

毒見仲間がやってきて、
殿様は、毒見がいてくれたから命拾いできたのだと、
家禄をそのままにしてくれたことを知る(実は番頭や妻のおかげではなく、)。

妻をだまし汚した番頭への怒り、ふがいない自分への怒りを抱きながら、
剣の決闘で決着をつけるため、修行を積む。
決闘で腕を切られた番頭は、その後切腹。

そして、キムタクは、爺やとのわびしい生活を続ける。

ある日、爺やが、食事を作るのが大変だから、めしたきの女を雇いたいと言う。
「勝手にしろ」とキムタク。

出された「芋がらの煮もの」に箸をつけたとたん、
離縁した妻だということを悟る。

Bushi

「よく帰ってきてくれた。
もう、おまえの作る芋がらの煮ものが食べられないかと思っていた」
と妻を抱き寄せる。

もう号泣。まさに、これって「勝負食」じゃ~ん。
夫の好物が、自分が作るもの
っていうのは、正統派な愛だよなぁ。

この映画をすすめてくれた、やがて結婚20年の料理編集の大先輩のところも、まさにそうらしい。その大先輩の「新婚時代」から20年、ご主人が「やみつきの料理」を次回はご紹介しまーす!

次回は、3月27日(火)更新予定!

2007年3月20日 (火)

◆ 汗をカキカキ、食べるのがミソ! ピリ辛麻婆豆腐の巻

Tofu会社の先輩、お酒が強い、姉御的なハンサムウーマンに
「勝負食」って何かありませんか~?と聞いてみた。

ひと言クールに「男には、エサをあげない主義なのよ」。

くぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。
しびれる。
これも、ありだよね。

「強いていえば、こっちがダウンしている時に、
おかゆとか、うどんとかを作ってくれたのって、
いいなぁーって思ったから、
そういうのって、いいのかもね、男も」って。

なるほどね。そうだよね。
弱っている時にやさしくされると、ほぐれるもんなぁ。
ああ、愛って、タイミングだよね。
Mabo_tofu

さて、今回のお話はグリーンやインテリア編集を専門とするJちゃん。
イタリア料理を習いに行くなど、一時は、かなり料理にはまっていた。
おうちでおもてなしをする機会も多く(おうちがおしゃれ!)、
お客さんにはギョーカイの方が多く、味にもうるさい……。

そんな、おもてなし経験値の高いJちゃんが、
ギョーカイ人な彼を落とした「勝負食」がこれ。

男を落とすとなると、
和食(肉じゃがとか、おふくろの味ね)となりがちだけど、
それって意外と冒険、とのこと。
作りなれていない人がトライすると、
落とし穴が(所詮、お母さんには、かないません)。
中華なら、調味料さえそろえれば、
味が本格的になるし、テクニックは案外いらないし、トライする価値あり
、だとか。

Jちゃんがダンナを落としたのは「麻婆豆腐」。

豆板醤・テンメンジャン・花椒・紹興酒・トウチ・にんにく・しょうが・ねぎ
鶏ガラスープと、調味料からとことん配合(勝負だからね)。

作り方は、普通の麻婆豆腐と同じ。
ちなみに、こんなレシピ、あります。

大変そうに思えるけど、
調味料を混ぜ合わせてしまえばこっちのもの。
辛みをきかせて、汗をカキカキ、食べさせるのがコツ。

彼は、ビールがうまい!
と大喜び。

額に、首に、背中に腹に……。
噴き出す汗が、ビールを誘い、
ビールが、また噴出す……。
次第に頭は、辛味と汗でぼぉーーーっとして、涙と鼻水で世界が霞む。
発汗の気持ちよさ、しびれるような倦怠、
ややぐったりした心地よさは、南国リゾートの気だるい甘い夜のよう。

そう、この弛緩した感じが、よかったんだな。
ふたりで、ぐーーったり♪

この本格派の味わいと、ゆるゆるとカラダがする心地よさを
一生楽しめるのか……
ってとこで心が動いたのでしょう。
さすがだ、Jちゃん。

灼熱のおいしさ&汗で、ノックアウト!
スパイスの力を使った、作戦勝ち。

2007年3月16日 (金)

◆ 鯛は魚の王様の巻

Tai イタリアの「マンマ」に韓国の「オモニ」。
おいしいものがある国は、お母さんがかっこいい!
そして、嫁にとっては、そのお義母さんは、最大のライバル……。

映画やドラマで話題のリリーフランキー著の「東京タワー」
と同じ小倉出身の夫は、
「マザコンではない」と豪語しているが、
その実、お義母さんの「白菜漬け」には、目がない。
「東京タワー」の「おかん」もぬか床を大事にしていたっけ。

うちの場合、お義母さんとは(とてもかなう相手ではないので、)
はじめから勝負するつもりはないが、
それでも……それでも……、一矢報いたいと思うのが、嫁だましい!

そんなわたしの背水の陣に近い、あの日のことをご披露。


Tai1
結婚してはじめて
九州からお義母さんが、夫の妹と来る! という日のこと。

お義母さんは、料理の仕事をしている人だから、
ハンパなものを作っても勝てない。。。

それに、オレンジページ勤務ということで、
わたしが料理が少しはできると思っている。
(編集をしてても、料理を作っている訳ではないから、
料理が上手なわけではない。
おいしい料理の先生のお料理を試食させてもらうので、
舌が肥えている、いや、からだも肥えている……)。

泊まるのは、わたしに気を遣わせると悪いという配慮で、
夫がホテルをとってくれたが、夕食は、うちでするという……。

……う~~~ん、何、作ればいいの?

お寿司をとりました。はい、店屋物でございます。
だって、江戸に来たんだから、江戸前の寿司って、いいじゃん!
と割り切りました。
へたなものを作るより、いいでしょ。
Tai2 そのかわり、1品は、自分で作りましたよ。
(1品だけだから、練習もしたし、本番に出すタイミングもはかりやすい)
茶碗蒸し

ただし、ここで、具材に「鯛の刺身」をプラス
(っていうか、えびやささみを、鯛にチェンジするのでもオッケー)
この「鯛」が、いい味&高級感を出してくれるんです。

ゆるゆるのぷるぷるの柔らかさに
鯛のうまみが、じわ~~っ!

お義母さんと夫の妹の「お!」な顔に、心でガッツポーズ★
今回は、ひねりのきいたアッパーのような鯛の一撃でKO勝ちっ。
Tai3

2007年3月13日 (火)

◆ 災い転じて福となす 100個の餃子の巻

Gyouza1

Gyouza そんなふうに彼との距離が近づきつつも、
なかなか次の展開に進まないMちゃん。
そこで、思いついたのが、
何かをいっしょにするのって、いいんじゃないか!?

ふたりとも好きな「餃子」を作ろう!

しかも、そこは、普通の餃子では、インパクトがないっ。
料理編集者なんだから、「皮から手作り」しちゃおう!
と提案すると、大食漢の彼も「いいね~」と好感触。

早速、レシピを探してみると、
皮から手作りするのに「20個分」という分量。
大食漢の彼と、ほかのものまで作るのはムリなMちゃんの事情から、
せっかくだから、5倍にして「100個」作ろう、という計画に。
食べきれなかったら、冷凍しておいて、今度来た時にね……なんて言ったらしい)。

さすが、恋は盲目(って、こういう時につかう言葉だっけ?!)。
工作感覚っていうんでしょうかね。
大作に挑むって感じが、テンションあがるの、わかります。
はい、恋は、テンションですっ(最近、テンションあがったのは、いつだろ?)

粉をこねました。こねて、こねて(順調)。
包みます。
「うまくできないなぁ~」
「こうするといいよ」
「あ、なるほど」
なんて、教えたりね。
下手なのも、ご愛嬌だし。
いいですね、こういう時間。

しかし、包み始めて、どこに置く? という問題が。
とにかく、大きめの皿に並べ、ラップをかぶせて、くっつかないように粉をふって、
その上にも並べ、また、ラップをひき……。
そうやって、とうとう、終わりました。100個の餃子。

キンキンに冷えた缶ビールで
包み終えた自分たちに乾杯♪

「さて、焼くかぁ~~!」と彼。

「はぁ~~い!」と返事しつつ、
フライパンに油を熱して、さて、餃子を並べようとした時、
「あ”~~~~っ」という悲鳴が。

餃子の皮や具の水分が、餃子の皮同士をくっつけ、
ラップにふった粉なんか、かえって「のり」の役割をしちゃって……。
100個の餃子が一枚のラップにべっとりくっつき、
はがそうとすると、中のお肉が団子になってごろごろごろ。
餃子とは似てもにつかぬ姿に!


……怒りで半泣きのMちゃん。
どうしたらいいのぉ~~~!?と
おかあさんに電話。

「男の人がいっしょなの?(そりゃ、そうだ。100個もひとりでは食べないもん)
彼に料理ができないこと、ばれたね」と。

結局、土鍋を出して、
皮を小さくちぎってすいとんに、具は肉団子に、
つまり、すいとん&肉団子の鍋になりました。
すいとんに肉の出汁がしみて、いいと思ったんだな(とっさの判断)。

そりゃ手作りだから、おいしいよ。

温かい鍋をつつきながら、
「お母さんになんて言われた?」と彼。

「そっか、料理、そんなに得意じゃなかったんだぁ」
思えばここから、
お互いに肩の力が本当にぬけたつきあいが始まったそう(パチパチパチ)。

今回は、作戦の甘さゆえの苦戦の最終ラウンドを迎えたけど、
相手のオウンゴール!!によって、ハートをゲット♪

Gyouza2

次回は、3月16日(金)更新予定!

2007年3月 9日 (金)

◆ いつものパスタでおもてなしの巻

2_1

Pasta1 友人のモデルKちゃんは、料理上手! お菓子も作る。
もともと負けず嫌いだから、何ごとも完璧主義で
料理もお菓子も、そりゃ~、うまい。手抜きなんて、しないしさー。

そんな彼女は、お母様から、
「男の人には、料理ができることを教えちゃダメよ」
言われていたそうな。

そりゃ、そうだわ。
あんだけ、きれいで、かわいくて、
その上、料理がうまいとわかったら、
男の人は、ぐわ~~~~っ!とテンションがあがるわな。

「料理とか、家事とか、そういうところで好きになってもらうんじゃなくて、
あなた自身を好きになってもらうようにね」と言われていたそう。
すてきだわぁ~! お母様。

でもさ、それで好きになった挙句に、
料理もうまいなんてことがわかったら、夢のようだよね、その「彼」は。
めでたく、彼女は、そんな「彼」と結婚して、
今は、ラブラブなご夫婦ぶりを見せてくれてますよ。

と、そんな容姿にも、料理の腕にも恵まれた人は、そうそういないよね。
「勝負食」で、彼をおとしたい! と願う大多数の女性を代表して、
「勝負食」ブログ、続けるぞぉ。

さて、今回は小学校からミッション系の私立という、お嬢様育ち、
おまけにひとりっこという、何事にも奥手なMちゃんの話。

30代も半ば、その恋は始まった。

料理編集者という肩書き&もういい年だ!ということで、
「おもてなし」と構えるのではなく、
遊びに来た時に、そろそろお腹もへったし、何か作るね……的に
さらっと作って、さらっと食べさせるのが、「大人っぽい」と考えた。

当時、今ほどイタリアンのレストランも多くなく、
パスタは、スパゲティと呼ばれるほうが一般的で
そこから想像されるのは、ミートソースやナポリタン。

Mちゃんは、映画を観た帰り、うちまで送ってくれた彼に
なんか食べてく?!と誘ってみたー。

にんにくや赤唐辛子をオリーブオイルを低温で炒めて香りを出し、
トマトの水煮缶を煮つめてトマトソース。
ベランダの鉢植えからバジルの葉を2~3枚。

冷やした白ワインを、ワイングラスではなく、あえてデュラレックスのグラスに
カジュアルについで、肩の力のぬけた演出で出した。

これは、家にあるもので作ったあり合わせ、
ふだん、こういうものをひとりで食べているのよ……と。

また、別の時には、
にんにくや赤唐辛子をオリーブオイルを低温で炒めて香りを出し(基本!)、
アンチョビを入れた、ペペロンチーネ。

そんな風に少しづつ少しづつ距離を縮めていた……(つづく)。

次回は、3月13日(火)更新予定!

2007年3月 6日 (火)

◆ ケチったら負け! 無敵のセレブおにぎりの巻

1















Onigiri_2料理ができると、どんな男も参るらしい……。
「いい男をつかまえるためには、胃袋をつかめ!」
かつて、編集部新人時代のわたしが先輩の編集者から言われた至言だ。
嘘か本当かうわさの真偽のほどは定かではないけれど、かのキムタクも「肉じゃが」が結婚の決め手だったとか。

というわけで、
おいしいものは、相手を征服できる♪
ここぞ!という時に「うめ~参りました~! 」と言わせたい。
(毎日は、大変だから無理。ここぞ!という時だけでいいのだ)

……名づけて「勝負食」。

勝つためのノウハウ、コツ、裏ワザをなんとか、ゲットしたいのが乙女心というもの。
まずは、わたしの勝負食を披露しつつ、周りの人にもいろいろ教えてもらって、更新する予定。

さて、そろそろお花見の季節ですが、学生時代って、男女集まって、ピクニックや遊園地などおべんとうを広げる機会が、結構あったもの。そんな時、当然、気のきいた女子は「おべんとう作ってくるね!」となる。ひとりが言い出せば、周りもイヤとも言えず(言ったら、負け)、そこから、静かな戦いの火蓋が切って落とされる。

広げられたレジャーシートの上、並ぶおべんとうの数々。おにぎり、から揚げ、卵焼きはもちろん、サンドイッチやら、おいなり。サラダっぽいものや、アスパラの肉巻き、ピックに刺したプチトマト。それぞれ、人数(男4&女4くらい)の分ということで大きなタッパーが並ぶ並ぶ。

わたしが持って行ったのは「おにぎり」。見た目のきれいなおかずよりも、最後に勝つのは、本物のおいしさ!

鮭です。(技術より素材の持ち味……)
デパ地下で買いました、いつも鮭の3倍くらいの値段の鮭。
海苔もちょっと上等のもの。
後は、にぎる時に、ごはんと具の鮭のバランスを
ごはん少なめ、鮭多めに(1:3)くらいにする。
そうすると、ごはんだけを食べる瞬間が少ないのです。

脂ののったおいしい鮭に白いめし、鼻にぬける海苔のいい香り。

そうです、よく知っている鮭おにぎりなだけに、
その金額分のおいしさの差が身にしみる(というかわかりやすい)。

気がつけば、大きさが小さいことも手伝って、
どんどん手がのびる(いろんなおべんとうが並ぶ中、減り方が一目瞭然☆)。
もちろん、「彼」も、「うまいな、これ、ふつうに」なんて言ってる。ふつうじゃないんだよ、鮭(値段♪)がさ。でも、ここは、勝負の場、毎日の食事じゃないんだから、ケチったら負け。

かくして、「あいつのおにぎりは、うまい!」
という記憶が「彼」に残ったのです。

今回は、一見地味な鮭のおにぎりだが、
地道なボディブローのように
相手が気がつかないうちにじわじわとが効いて、判定勝ちっ!

次回は、3月9日(金)更新予定!

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梅桃(ウメモモ)
オレンジページ料理編集を15年間担当。 数々のおいしい料理を作る現場を経験。 新人時代、先輩編集者に言われた 「いい男をつかまえたいなら、胃袋をつかめ」が信条。

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