◆ 真っ赤なチキンソテーの巻
勝負とは、自分ではのぞんでいなくても、
相手から、いきなり申し込まれることもあります。
そうなんです、「ヨメと姑」、もう、その存在そのものが、勝負的構図。
「かわいいムスコがなぜだか好きだっていう人」
対
「大好きな夫がやっぱり無条件でどっか甘えてる人」
そりゃ、線香花火くらいのパチパチから、
仕掛け花火、果ては、打ち上げ花火クラスまで……
火花散りますよね、広がりますよね、ちょっとした摩擦でね。
今回は編集の先輩の赤い勝負。
申し込まれた勝負、受けてたたなくては、
女が廃る(すたる)……っていうか、
ヨメの意地ですよね。
結婚して間もなくのころ。
夫の実家でお食事することに。
姑はESSEの愛読者で(もちろん、先輩はオレンジページの編集者……)、
ESSE片手に
「これ、おいしそうでしょう? 作れるわよね?」(……勝負の幕が切って落とされた!)。
めくったページには、トマトソースがとろりとかかったチキンソテー。
なーんだ、これなら楽勝!
と、オリーブオイルでにんにくを炒めて香りを出して、
トマトの水煮缶を煮詰めて、レシピ通りの正統派のトマトソース完成。
キッチンに様子を見に来た姑。
ひとくち食べて、
「なんだかサラッとしているわねえ」
「物足りないわねえ」。
と、取り出したのが片栗粉。
(とろみをつけた方が、チキンにからまると思ったんだわなぁ、お姑さん)
流行りのイタリアンは、どろーり中華のチリソースに。
もちろん、私を除く全員、なんの疑問もなく、
おいしいおいしいといって、食べたのでした。
確かな腕でジャブを繰り出すものの、
相手のジャブもしぶとく、時間切れの引き分け~!
「ヨメと姑」、引き分けなのが、家庭平和なのかも、ですね。
次回は、4月17日(火)更新予定!
イタリアの「マンマ」に韓国の「オモニ」。
そのかわり、1品は、自分で作りましたよ。


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