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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあい、娘3人、黒猫との、5人と1匹暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。
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2010年2月23日 (火)

『東京タワー』(リリー・フランキー) 本のなかの暮らし〈2〉

   ボクは四十歳になろうかという今でも、箸の持ち方がおかしい。どう間  
  違っているのかといえば、文字で説明できないくらい、おかしい。おまけ
  に、鉛筆の持ち方もかなりおかしい。どう間違ったらそんな持ち方になる
  んだというくらいにおかしいのである。
   しかも、それぞれがおかしいことを、ボクはかなり後まで知らなかった。
  オカンがちゃんと教えなかったからである。
  「なんで子供の頃、いちいち教えんかったんね?」。ボクが聞くとオカンは
  言った。
  「食べやすい食べ方で、よか」
   とても、ざっくりしているのである。
   ところが、こういう局面では細かく、厳しい。
   小学生の頃、誰かの家でオカンと夕飯を御馳走になったことがあった。
  家に帰ってから早速、注意を受けた。
  「あんなん早く、漬物に手を付けたらいかん」
  「なんで?」
  「漬物は食べ終わる前くらいにもらいんしゃい。早いうちから漬物に手を
  出しよったら、他に食べるおかずがありませんて言いよるみたいやろが。
  失礼なんよ、それは」

   (中略)

   ある程度大きくなって、人の家に呼ばれる時は、オカンに恥をかかせな
  いようにと、ちゃんとした箸の持ち方を真似てみたりするのだが、オカン
  はあまりそういう世間体は気にしないようだった。自分が恥をかくのはい
  いが、他人に恥をかかせてはいけないという躾だった。

                   『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
                           リリー・フランキー著(扶桑社)

 まあ、なんと長長と引用したこと。
 月に一度書くつもりの「本のなかの暮らし」で、楽をしようとしているのか? わたしは。まあ、そういうことになるだろう。前回は庄野潤三さんの、そしてこのたびはリリー・フランキーさんのお力を借りて。
 さて、『東京タワー』が売れに売れているとき、わたしはこの本に手をのばさなかった。売れに売れていることに嫉妬したからではなくて、ベストセラーの本はいつも放っておくのだ。そして読まないまま終わってしまうことも少なくない。が、この本はそうならなかった。まず『東京タワー』を映像化したものを、なぜだか3本観たのだった。2時間ドラマ、映画、連続ドラマの順で(あとからリリーさんにそれを告げたら、「舞台にもなったんだよね」とおしえられた)。
 なぜだか観たと書いたけれども、ほんとうは理由はわかっている。小説に登場する(というか、主人公だ)オカンのぬか漬けの話をうわさに聞いたからだった。オカン役の「田中裕子」が、「樹木希林」が、「倍賞美津子」が、どんな風にぬか床に手を入れるか、見たくって(じつは、ここに延延と引っぱらせていただいたくだりの「中略」としたところに、オカンが苦労し手間もかけてぬか漬けと向き合う姿が描かれている)。
 そうこうするうち、小さい講演会でリリー・フランキーさんにお目にかかることが決まり、わたしはあわてて原作を読んだ。読んだ感想は、まさかこれほどのものとは思わなかった、である。ことに自分がオカンになる前にこの本を読めたなら、どんなによかっただろう、という思いが湧いた。「自分が恥をかくのはいいが、他人に恥をかかせてはいけない」という思想は、おそらくこの本におしえられなければ、はっきりと掴(つか)むことができなかったのではあるまいか。
 とにかく。ベストセラーは放っておくという理由で、この本と出会わずじまいということにならずにすんだことは、幸いだった。ギリギリセーフだな、と思った。そして、この本の著者に、生きて動いている「ボク」に会えるなんて……と、胸はときめく。

 実際にお目にかかってみると、このときの感想がまた、まさかこれほどのものとは思わなかった、だった。講演会の2時間半あまり、リリーさんのとなりで、わたしはいわゆる下ネタを聞かされていた。ふふふ、このひとの下ネタはわるくないわ、品格があるし、何より思いやりがある。そう思いながら、そっとその横顔を盗み見ていたのである。わたしときたら、本格的なばあさんのような顔になって、口のなかで云う。
「いい男だねえ」

 この本には、「え?」「お!」「へ!?」と呻(うめ)かずにはいられないような思想が、情景がちりばめられている。                

Photo

いったい何の写真を添えようかしら、と考えていました。

朝、居間に入ったら、朝日が壁にヤカンを映しています。
あ、これだ! 「オカン」と「ヤカン」、とても似ているでしょう?

|

コメント

ふみこさん、こんにちは。
何か「男気がある」なんて、素敵なお褒めの言葉を頂きまして…。
関西じゃ、「男前なオンナ」って褒め言葉があるそうですが…似たような事かな?
いやいや~、とんでもない!
まだまだ未熟者で、お尻の青い鼻たれ小僧です!
私は、周りにそんな方達が多いから、そんな方達を目標に「男気修行」の真っ最中だと思っております^^;
優しい男性も多いかな、多分ね^^
本当は、古くは(、というのも抵抗ありますが;)女優の山田五十鈴さんとか、沢村貞子さんみたいな方。
今なら…研ナオ子さん…コントの時の半端じゃない面白さと、実際のご自身の真面目さ、人に対しての的確な対応…力が抜けた感じでこういう事をこなされてしまう、研さんは素敵だなあ^^

投稿: くまんばち | 2010年3月 3日 (水) 16時29分

くまんばちさん〈2〉

朝風呂につかっていましたら、
くまんばちさんにお伝えし損なった
ことばが、目の前にぽわんと、
浮かびました。

男気。

男女関係なく、これが効くなあと、
つねづね思っていまして。
ああ、くまんばちさん、男気があるなあ、とね。
お伝えします。

(わたしは、
やさしい男、男気のある女が
好きです。
おそろしく大ざっぱな云い方ですけど)。

投稿: ふ | 2010年3月 2日 (火) 07時09分

おまきさん

ジャンル分けというのは、
本人でないひとがする場合がほとんどです。
そも、
ジャンルって何だろうか、とも
思いますし。

「リリー・フランキー」は「リリー・フランキー」で、
そして「エルビス・ウッドストック」です。
「エルビス・ウッドストック」というのは、
リリーさんが音楽活動をされるときのお名前です(くくく)。

音楽、歌も、
とてもいいんですよね。

おまきさんも、いろいろおしえてください。

こちら、知らない世界が広大です。
けれども、その広大は、うれしくもあります。
知らない世界は、ひとをいかようにも……。
(知らないことを、知らない、と云いたいのも、
可能性を思うからなんですね)。

投稿: ふ | 2010年3月 2日 (火) 05時24分

くまんばちさん

すべては、信頼関係を築いたあとの話だと、
思います。

そして、苦言だけではなく、
相手のよいところ、
日頃の感謝を存分に伝えたあとの話だとも……。

勇気を奮いおこして、
相手を思ったんですねえ、くまんばちさん。

佳い春を。

投稿: ふ | 2010年3月 2日 (火) 05時19分

ふみこさま

この前あ、と本屋さんで思ったのが「東京タワー」だったので、あの時手に入れなかったことを後悔しております。
私もベストセラーはやや離れて思案する性質なので。

リリー・フランキーさんはどちらかと言えば、本屋さんではサブカルチャーと呼ばれる本棚に並んでいるのかしらと思っています。
私はみうらじゅんさんとグラビア談義しているコラムがすごく好きで、その雑誌はおんなの私がそのページをコンビニで開くのはややハズカシイ事でもあるのですが、そのコラムだけ立ち読みして「くくく」と笑ってしまうこともあります。

なぜかリリーさんのお顔や言葉には、照れとか恥じらいみたいなものを感じていて、もしかしたら「東京タワー」を読んだら、その感じがどんなものか、判るのかなあと、期待しております。

ありがとうございます。またいろんな本を教えてください。なかなか新規開拓ができないものなので。

投稿: おまき | 2010年3月 1日 (月) 20時20分

ふみこさん、またまた失礼いたします。
「他人に恥をかかせては…。」の件に関連しているかはわかりませんが…。

最近私、担任の先生に「説教」じみた事をしてしまいました。
1つは、主担任の先生に、個人面談の席の並びについて、「前に受けた面談…ちょっと面接試験っぽいんですが…。どうにかなりませんか?」と云い、副担任の先生には、あるトラブルで明らかになった「報告・連絡・相談」の不足について。
かなり厳しい事も云っていたような記憶があります。

ふみこさん、若い先生達がさらにいい先生になってもらうためにも、必要な事…。
だから、厳しい事を云う必要ってありますよね。
ただ、周りのお母さん達にはこの事は云いませんでした。
どうしても、そういう話って、曲がって伝わるから。
これからの人が委縮してしまう事は絶対に、しない。
散々、私達親の「秘密」は守れと言っておきながら、先生方の「触れられたくない所」を言いふらすなんて、絶対しちゃいけない…私はそう思いました。
「こういう事は、家(うち)っきりにしてくださいね。」
そんな気持ちで、彼ら、若い先生を見つめて行きたい…そう思います。

投稿: くまんばち | 2010年3月 1日 (月) 18時07分

saguchi さん
そして、かかさん

はっとしますよね。

わたしもそうでした。
はっきり「恥をかきたくない」とは思わないまでも、
どこかで、子どもに自分本位の「恥」の
概念を植えつけていたと、思うんです。

はっとさせてもらって、よかったな、と
こころから思ったことです。


投稿: ふ | 2010年3月 1日 (月) 13時29分

ふみこさん、こんにちは^^
今日もちょっぴり早く来れました。

東京タワー、読んだことないです。と言うか、ほとんど本を読んでいないので、
ここにくると恥ずかしくなってしまうのですが。。。
おでんくんは大好きで、よく見ていたんです^^

ふみこさん、私はっとしました。
おかんの言葉。
「他人に恥をかかせてはいけない」

私は今まで、
「子どもが恥をかかないように」
のもっと後ろの、
「子どもが変なことをして、私が恥をかかないように」
しか教えていなかった気がします。

三歳まであと二週間、三つ子の魂、百まで。
まだ間に合うでしょうか。。。
そして、東京タワー、読みたい本リストに加えます!

かかより。

投稿: saguchi | 2010年3月 1日 (月) 10時47分

フィりフヨンカ さん

リリーさんとは、数年しか齢が
ちがわないのですけれど……。
ご一緒しているあいだ、
ああ、こういう息子があったら、
おもしろかったなあ、と、
ずっと考えていたような。

図書館で、 フィりフヨンカ さんが寄贈した
『東京タワー』を借りて、ぜひね。

さわやかな今週を。

投稿: ふ | 2010年3月 1日 (月) 06時45分

えぞももんがさん

おはようございます。

返信おそくなって、ごめんなさい。

わたし、えぞももんがさんの
「ほんとうに、ごめんなさい」方式、
とてもいいと思いました。

潔いというか。
わたしも、真似するかもしれません。

佳い今週を。

投稿: ふ | 2010年3月 1日 (月) 06時43分

こんばんは、ふみこさん。

テレビでは、三人のおかん・・全て見たのに・・
息子が「これ よかった」とボソッと言って
本を、その辺に置いていったのに・・
何たる事だ・・読んでない。
このところの数々の引越し騒ぎにまぎれて
探したものの、見当たらず・・
きっと、図書館に寄贈してしまったね、これは。

テレビでは、おかんより息子が気になりました。
「男の子はこうなんだよなぁー」
ものすごく、気持ちはあるのに素直に言わない。
だから、こっちも言葉よりご飯。
ご飯ばっかり作ってます。
あんなに、上手じゃないけど・・。

投稿: フィりフヨンカ | 2010年2月28日 (日) 22時10分

ふみこ さん  こんばんは

3年ほど前から ぬか漬けを始めました。
「我が家の宝 ○年物のぬか床」・・・・と、いう具合に
続けるのは まだ自信がないので、
春の終わりころ始め 秋の終わり頃
「本当に ごめんね」と言いながら 捨てています。 
楽しく 負担にならないように・・(あ、言い訳しました )

「田中裕子」さん、「樹木希林」さん、「倍賞美津子」さんは
どんな風にぬか床に手を入れていましたか?

私は 潮干狩りの熊手みたいに
ガサッとします。これでは ダメでしょうかね?


「自分が恥をかくのはいいが、他人に恥をかかせてはいけない」
幾つになっても あ・あ・・そうだな・・。と思って 反省することだらけです。

今週も ありがとう ございました!!

投稿: えぞももんが | 2010年2月27日 (土) 18時52分

テレジアさん

いいオカンは、いまだって、
全国にたーくさんいます。
けれども、なんというか、いまは
いらない情報が多過ぎて、
いらない情報にまどわされやすくもあって、

オカン(自分)がオカン(自分)で
いられない……。

すっと前を向いて、やりたいようにやってるオカン(ひと)が、
わたしは好きです。

投稿: ふ | 2010年2月27日 (土) 09時42分

 皆さんのコメントとふみこ様のコメントを拝見しながら、
「おかん」という言葉でイメージしたのが、ハサミムシでした。
ハサミムシって結構凶暴で、形はさそりに似てます。確か毒が
あったような。

 だけど、このハサミムシのお母さんは昆虫なのに、卵が
孵るまで卵を守るんだとどこかで読みました。人からあまり
よく思われていないハサミムシさん、しっかり「おかん」しているんだな。
と。

 少し前まで、東京タワーのおかんはもしかすると、あちこち
日本全国津々浦々いたんじゃないかと、そんなことを感じたり
してました。


 ここの集う人は、きっとふみこ様から「おかんの素」を頂いて、
お風呂に入れてリラックスしたり、お味噌汁に入れて味わったり
されているのかもしれませんね。妄想してしまいました。

投稿: テレジア | 2010年2月26日 (金) 18時39分

ぷらねっとさん

(本のなかへ)
いってらっしゃい。

わくわくします。
ぷらねっとさん、どんなお顔で戻られるか。
どんな心持ちが宿るものか。

いってらっしゃい。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 17時51分

おかずさん

時宜にかなった読書をされたようで、
うれしくなってしまいます。
……よかった。

自分は自分にしかなれないのだし、
ちがう誰かになろうとしてはいけないとも思うのですけど、
そのひとを思うだけであたたかい気持ちになる、
励まされる、という存在はあっていいなあ、と。

どうもありがとうございました。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 17時49分

ふみこさん、みなさん、こんにちは。

外は雨で、すこしひんやりしていますが、
梅も咲き、春に手が届きそうです。うれし。

『東京タワー』、
一度、本を開きかけてはみたものの、
泣いてしまうのに抵抗がある頃だったから、
読まずに閉じてしまい、そのまま・・・。

「自分が恥をかくのはいいが、他人に恥をかかせてはいけないという躾。」
これを読んだだけで電流が走りました。
世間体なんてものに重きをおかないのは、
ひとの気持ちのほうを大事にしたいという
究極の思いやり・・・なのですね。

「ひとに恥をかかせない。かかせてはいけない」、
そんな生きる上で初歩的なことが、いまだにあやふやで、
きちんと腑に落ちていなかったなと、自らを省みるのでした。
そういう生き方をするぞ、と密かな自分との決めごと。善いなぁ。
今からでも遅くない、ですよね。

ふみこさん、
とても大事なことと思いました。
ここに書いてくださって、どうもありがとうございます。

オカンに逢いたいから、読んでみます。

投稿: ぷらねっと | 2010年2月26日 (金) 16時47分

ふみこさま

「東京タワー」何度も読もうかなと思いつつ過ごしていたので、この機会に読んでみました!
オカンの人として、母としての大きさにそして、リリーさんのやさしさにたまらない気持ちにさせられました。
遠くにいる両親を何度も思い出し、自分の母親ぶりを反省し・・・

この本を今読めたこと、とても幸せです。ありがとうございした。

次回の本のなかの暮らしも楽しみにしています。

投稿: おかず | 2010年2月26日 (金) 15時28分

ひよかさん

そうですね、いま、読み時かもしれません。
『東京タワー』。

ひよかさんを泣かせてしまって。
何を書いたんだったか、おそるおそる
読み返してみようと思います。
昔の自分に会いにいくのが、
ちょっと恐いです。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 11時16分

焼き海苔の、のさま

「平凡につまずく」ということは、
ずっとずっと、わたしのなかに灯っています。

ここに、リリーさんの文章を、
書き抜かせていただいてもいいでしょうか。
『東京タワー』から、です。

   叶っていいはずの、日常の中にある慎ましい夢。
  子供の時は平凡を毛嫌いしたが、平凡になりうるための
  大人の夢。かつて当たり前だったことが、当たり前では
  なくなった時。平凡につまずいた時。
   人は手を合わせて、祈るのだろう。

平凡な夢がかなわない、ということに、
そのことの嵩(かさ)に気づかされるとともに、
それを超えて、どういう生き方をするかというね、
わたしは「そこ」に人生の輝きがあるように思えるのです。

「の」さんの食堂、行ってみたいです。
わたしも、はりきり過ぎず、気負わず、と
このごろとても思います。
ただただ、「いつものごはんを食べて行って」と
いう風にいきたいですね。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 11時14分

ふみこさん、こんにちは。

「東京タワー」、読んだ事がありませんでした。
何事においても、なかなか、今、に追いつけずにいるのです。笑。
最近、「東京タワー」の主題歌だった、コブクロの「蕾」をちゃんと聞いて、泣いて、泣いた所でした。いい歌ですね。
ふみこさんや、みなさんのお話を聞いて、とても読みたくなりました。オカンに、僕に、会いたくなりました。
たのしみを一つ、ありがとうございます。

そして、ふみこさんにお話をしたくて。ふみこさんの「ふだんの暮らしがおもてなし」に、とてもとても励まされました!その中でも、日々の型紙、は、涙がポロポロとこぼれました。そうしたら、気持ちが軽くなって、大切な事がクリアになりました。ありがとうございます!!

私…、あのね、あのね、今日ね…って、いっぱい話したくなる母になりたくて。聞き上手。を勉強中。ふふ。

投稿: ひよか | 2010年2月26日 (金) 10時08分

ふみこさま

私もベストセラーには、あんまり手を出さない方なんですが、
昨年11月のふみこさんの講演会で、「平凡につまずく」という話に
グッときて、「東京タワー」読みました。
結婚10年目に子どもを授かった私ですが、その前の10年間の気持ちを
忘れていたかも・・・と。

もう20年前の話ですが ・・・
学生時代、男子比率の高い学校に通ってたんです。
ひとりでアパート暮らしの私でしたが、
お腹を空かせた友人たちに、よくご飯をふるまっていたなぁ。
私の部屋は、「○○食堂」(○○は私の名前)って呼ばれてました。
「ほんとに、「うちの普通のご飯」でしたが。
レストランじゃなく「食堂」っていうのが、いいでしょ?!

今でも人を呼んで、ご飯を食べるのが好きなんですが、
どうも学生時代と違って、気負ってしまっているような。
「お腹いっぱい食べて~!」というように、もっと自然になりたいなぁ。


投稿: 焼き海苔の の | 2010年2月26日 (金) 09時18分

くまんばちさん

そうそう、「おでんくん」。
あれも、いいですね。

わたしも、きょうは学校です。
卒業委員も山場。

そうですか、副会長。
ときどき、お話聞かせてください。
休みにもいらしてください。
えらいなあ、くまんばちさん。

なんて、云ってないで、
がんばります、わたしも。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 08時11分

Kouji さん

Kouji さんに「オカン」と云われると、
照れますね。

「美輪明宏」コンサート、
それ、ご自分へのプレゼント?
素敵。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 08時08分

のんさん

おはようございます。

好きなように読んだり、
好きなように生きていいのに、
なんだか、ひとりでに「世間」に
まどわされますね。
遠ざけたり、無視したり、
こっそり迎合したりなんかしながら。

ときどき思います。
……ほっといて。って。

好きな本を、何度も何度も
読みたいです。

好きなことを、どんどんしたいです。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 08時06分

バッテリーさん

うれしいことを云ってくださる……。
「ここ」のオカンかあ。

だいぶ役不足だけど。
それはわかっているけれど、
うれしいことばでした。

アリガト。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 08時04分

テレジアさん

憧れの気持ちというのは、
かなり支えになる。
……と、思います。
ね。

「山口瞳」の『血族』に登場の
ご母堂も、わたしの憧れのひとです。


投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 08時02分

めぐさま

おはようございます。

いかすオカンもいいですけれど、
オカンとしてのびんびというのも、
大事だね、と思うんです。

投稿: ふ | 2010年2月26日 (金) 07時59分

ふみこさん、皆さん、こんにちは^^
リリーさんと言えば、「おでんくん」の生みの親でもありますよね。
私、アニメでよく観ていたんですが、ここにもお母さんの事がひそやかに盛り込まれているんだな、と思いました。
ポップさの裏側にある寂しさ、悲しさ…。
リリーさんの、若干の照れ隠しのようなものを感じてしまいます。

ふみこさん、もうすぐで2月も終わり。
3月は末娘さん、小学校生活、ラストスパートですね。
ふみこさんも役員さん、お疲れ様です!
うちも、本年度のラストスパートです。
でも、来年も副会長、やります!
だから、ちょっとだけ、新年度へ向けて、心がけだけでも準備、進めております。
お母ちゃん同士、頑張らなきゃですね^^-b

投稿: くまんばち | 2010年2月25日 (木) 15時09分

すごいなぁ。
ふみこさまの「思いこみ」のことばの選択。プロだから、と言ってしまえばそれまでなんでしょうけれど。
バッテリーさまの「この場のオカン」という表現も言い得て妙です。
「文は人なり」という意味を教えられました。内容とか技術、それよりもしかすると思想や人柄が大切なのかもしれませんね。
生活者として若葉マークな自分に、生活のみならず書く心得も学ばせていただける場(ひとたち)があって(と申しますか、書くことも生活の一部ですよね)、幸せです。ありがとうございます。

ついで、余談ふたつにお付き合い願います。
ぼくのなかのふみこさまのイメージは、割烹着の…はなく、栗原はるみさんと向田邦子さんを足して、少々平野レミさん風味を加味して2で割ったようなかんじです。(ちょっと余りそうですね)
自分のなかでオカン的な存在はふみこさまの他には、美輪明宏さんがいます。24日、コンサートに行って参りました。素敵でしたし素晴らしかったです。

みなさま、お付き合い、ありがとうございます。

投稿: Kouji | 2010年2月25日 (木) 02時30分

ふみこさま、こんばんは。

わたしったら、ベストセラー読まないから恥ずかしいなあ・・・
なんて思ってましたけど、みなさんのを読んで ほっと安心。
今からでも遅くない・・・ 読みますね。
「けいこちゃんのゆかた」も 読みました。
こうして、「これ いいよ」と そっとすすめてくれる人のいる ありがたさ。
そうそう、今朝一番のメールは
「朝刊のクロワッサンの広告記事に ふみこさんが載ってるよ」
という、 これまた 大好きな人からのメールでした。
明日 本屋さんに 会いにいってみようと思っています。

投稿: のん | 2010年2月24日 (水) 22時43分

ふみこ さま

今日は遅くにおじゃましています。
ここにくると心底ほっとします。
そして気づきました。
ここ、この場所におけるオカンは
ふみこさんなんだということに。

何かしらを心にかかえてやってくるボクらはオカンに
おしゃべりを聞いてもらったり、
笑わせてもらったり、
時には励ましてもらたり。。。
そしておなかいっぱいになって、
大満足でまたそれぞれの生活にかえっていくんです。
ほんとうに ここは
そういうところなんですよ。

今日、駅の本屋の店先で
ばったりふみこさんをおみかけし、
思わず買って帰ってきてしまいました。
クロワッサンの記事、楽しく拝見しました。
さっそく今週末は、
わが家の冷蔵庫「レイコさん」ーーベタな名前ですみませんーーの
整理をしようと思います。

投稿: バッテリー | 2010年2月24日 (水) 22時35分

 へそ曲がりなのか、それともすぐに飛びつきたい気持ちを人に悟られるのが嫌なのか、図書館で本を借りることに徹しているので、ベストセラーは「寝かせて」(私なりの言い訳)数年経ってから、読みます。
 「東京タワー」もそうでした。時間が経ったとき頭に残ったタイトルを探す。
宝探しに似ている行為が私は好きです。

 いい「おかん」ですよね。私は人を招くことが苦手で、そういえば母もそのまた母もお客様を招くことをとても嫌がっていました。

 だけど、こういう「おかん」にあこがれます。憧れのままかもしれませんけれど。


 「やかん」と「おかん」は似ていますね。ちょっとクスっとしました。

投稿: テレジア | 2010年2月24日 (水) 20時50分

ふんちゃんさま、こんばんは。

先日、坂本龍馬のドラマを観ていて、「何か味があるわ~、この俳優さん!」と
思い、名前を確かめてみたら、リリーフランキーさんでした。

彼がステキなのは、おかんがステキだからなのかな?という気もしたりして。

私もステキなおかんを目指すぞ~!

投稿: めぐ | 2010年2月24日 (水) 17時59分

寧楽さん

ごはんの力を思い知らされる、
そういう本でもありますよね。

『片づけたがり』どうもありがとうございます。
ご一緒に歩いてきた記録のような
本ですものね。
感謝しています。

佳いきょうを。

投稿: ふ | 2010年2月24日 (水) 05時30分

ゆきたんさま

あのオカンは、
オカンとしても素敵ですが、まず……。
まず、女として素敵です。その前に、
ひととして、素敵です。

投稿: ふ | 2010年2月24日 (水) 05時28分

こぐまさん

「笑い上戸」がわるいわけないです!
そうなんですか、お子さんたちにうつっていくんですね。
いいなあ。

笑う門には福きたる、です。
嗤うことは慎まねばならないけれど。

さあ、きょうも、いっぱい
笑いましょう。

投稿: ふ | 2010年2月24日 (水) 05時27分

なをさん

その夢、じつに素敵ですね。
子どもさんのお友だちに……の話です。

「茹でる」に、わたしも、自信をもって
戸惑うことにします。
なをさんを思いだして。

どうもありがとうございました。

投稿: ふ | 2010年2月24日 (水) 05時24分

ふみこさま

「東京タワー」のオカンは愛にあふれていますよね。
泣かされました・・。
あの、ご飯をたべさせないと!という姿勢。
同じ^^。おいしい笑顔をみるのが大好きなので。

みんなに慕われるオカンにちょっとやきもちをやく
リリーさんも可愛げがあって・・。
母への思いが詰まっていますね。

ぬか床、失敗・・。
再挑戦していません。
母から届くのを心待ちにしています。

「片づけたがり」読みました。
なんだか懐かしく、楽しく、嬉し。
ありがとうございます。

投稿: 寧楽 | 2010年2月23日 (火) 20時34分

ふみこさま
私も、ベストセラーは放っておくか、読まないこともあるのですが、東京タワー、読んでみたくなりました。他人に恥をかかせない…素敵なオカンですよね。自分が恥かかないように…って、どうしても言ってしまいがちですよね。私が母親になったら、そういう子育てしたいなあ。自分も、他人を思いやる人でありたいなあと思いました。

投稿: ゆきたん | 2010年2月23日 (火) 20時20分

「自分が恥をかくのはいいけれど、他人に恥をかかせてはいけない」
って名言ですね。私、笑い上戸なので、つい笑いすぎて、他人に不快な思いをさせてしまいます。あー、だめだぁ。ってしばらく落ち込んでます。
笑顔っていいけど、すぎるとなんでもだめですよね。
ばか笑いはやめようっと思います。

これ、子どもたちにも遺伝しているようで、子どもも結構悩みの種みたいです。

では、またぁ。

投稿: こぐま | 2010年2月23日 (火) 18時13分

『東京タワー』、ある時は子供の「僕」の気持ちになったり、ある時は「おかん」の気持ちになったり、時々「僕」の友達の気分で、おかんのご飯を食べてる気分になったり…
子供達が大きくなったら、『東京タワー』のおかんのように、子供が連れてきた友達に、いっぱいご飯を振る舞ってあげたいな〜というのが、私の夢です。

今、『わたしの節約ノート』を読んでいます。
ふみこさんが茹でる事に、かすかな不安と自信のなさがあるってとこに、すっごく共感してしまいました。
「てきとーよ。てきとー」の言葉に、にやにやしてしまいました。
私もこれからは、茹でる事に自信をもって(!?)戸惑う事にします。

投稿: なを | 2010年2月23日 (火) 17時43分

あつこさん

母ちゃんは偉大だあ、と
こころから思いました。
このオカン、いかすわあ、とね。

お母さまのことが書きたかった気持ちも
伝わってきますよね。

投稿: ふ | 2010年2月23日 (火) 15時01分

Kouji さま

いろんなものに対する「思いこみ」とか
「イメージ」って、おもしろいものだと
思います。
わたしなんかも、実際にお目にかかると、
「思ってた感じとぜんぜんちがう」と
ときどき驚かれます。

太ってて、割烹着が似合うイメージなんだ
そうです。それ、いいな、と思いますけど、
ちょっとちがいます。

『片づけたがり』お読みくださって、
どうもありがとうございます。
おじぎいたします。

投稿: ふ | 2010年2月23日 (火) 14時59分

Ryoさん

ぜひぜひ。
『東京タワー』は、ぜひ。

せつ子さんによろしく。
なんだか、わきまえた洗濯機という感じが
伝わります。

投稿: ふ | 2010年2月23日 (火) 14時55分

ふみこさま

私も以前「東京タワー」を読んで「なんてステキなお母さん!」とこのお母さんにゾッコンになりました。
そして「リリー、何てふがいない息子なんだ!しっかりせんかい!」って本を読みながらツッコミしてました。こんなお母さんに育てられて幸せな方ですよね。
私も期待せず読んでみたら号泣してしまいましたよ。
ちょっとはこのお母さんに近づけるようになりたいなぁって思います。

投稿: あつこ | 2010年2月23日 (火) 14時51分

ふみこさん。
ちょっと驚きました。
ふみこさんがリリーさんの『東京タワー』を読んでいるイメージがなかったもので。すいません!正に憶測というやつですね。
…イメージといえば、『片づけたがり』早速購入しました。ついでに他の著書も、と大きな(この近辺では)書店に行ったときのことです。
どこに置いてあるのかわからないのでサービスカウンターの女性(六十をひとつふたつ過ぎたくらい)に問うと、「え?山本?フミコってどんな字?子もひらがな?」パソコンで検索しつつ「家事とかだけどね?」なんでそんな本を?という調子でみられ、結局はすでに購入済みの一冊しかなかったわけですが。
馴れてるから平気。とはいえ、なんだかやだな、とおもったのは事実ですが、自分にもそういうところ、イメージというか「偏見」があるから、そういう方に当たるんでしょうね。
偏見といえば、『東京タワー』は男性が好きそうというもの。それもあって、ふみこさんに驚いたのでした。その本を読んだのは、若い女性から借りて、だというのに…。

ぼくも同じく流行とは距離をおきたいひとです。自分の場合、ベストセラーをみると、眉唾眉唾胡散臭さとおもい、読むとすれば流行りが終わった後で、さほど意識してでもありませんが、冷静に見極めたいという気持ちが働くようです。
『東京タワー』は会社の同僚間で回し読みされているのを借りました。
正直ぼくも期待していませんでした。イラストレーターでしょ!?と。
さりながら…
泣きました。文章も上手いですね。久世光彦さんが「ひらがなで書かれた聖書」と絶賛されていたのが頷ける。
なんというか、あの表現の素晴らしさは才能などとは別種のものかな、とおもっています。熱いおもい。それが必要に応じてことばが表れたかんじ。はじめにことばありき、ではなく、気持ちがあって、引っ張り出したというような気配。
…でも、これもまた勝手なイメージ、偏見なのかもしれませんが。
いずれにせよ、いい小説であることは、間違いありません。ふみこさんも読んでらして、気にいっているご様子が、すごくうれしいです。
ありがとうございます。


追伸
庄野潤三さん、文学史の知識としてしか知りませんでした。そして庄野英二は全く存じ上げないでいました。読んでみようとおもいます。ありがとうございます。

投稿: Kouji | 2010年2月23日 (火) 13時24分

ふみこさん こんにちは。

私も ベストセラーからは つい距離をとってしまいます。
そして 何年も経ってから 「やぁ こんにちは」と。
呻かずにはいられない思想・・・・とっても読みたくなっています。


以前お話した(書いた)我が家の洗濯機の名前。
ようやく ようやく決まりました。
「せつ子さん」です。

「運転が終わりました」とお知らせしてくれる
背筋がピンと伸びた人を連想させる声から。
(そういえば こういう「声」は必ず女性ですね!?)
白いその姿から。

ときには「せっちゃん」と呼んでみたりします。

投稿: Ryo | 2010年2月23日 (火) 12時25分

risyonさん

明日発って、risyonさんの空の下へ。

『東京タワー』、お読みになってみたらいいと
思います。
きっと、いろんなところに付箋がつけられます。

投稿: ふ | 2010年2月23日 (火) 11時57分

行きたかったんですよねぇ、リリーさんの食卓会議
って、今、 ふ さまは おそらくたぶん私に近い空の下ですよね(笑

そうですかぁ、断然読んでみたくなりました。←まだ私も読んでなかった。

「自分が恥をかくのはいいけれど、他人に恥をかかせてはならない」なんて
思いもよらないことでした。
自分が恥をかくようなときには、他人のことなんてそっちのけ・・・お恥ずかしい。

まだまだ子育て中の今、読んでみます。

投稿: risyon | 2010年2月23日 (火) 11時37分

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