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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあい、娘3人、黒猫との、5人と1匹暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。
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2010年3月30日 (火)

『富士日記』(武田百合子) 本のなかの暮らし〈3〉

 夕方から陽が射してくる。管理所で小麦粉、ミツカン酢、パイナップルと桃のかんづめを買う。計三百七十円。
 夜 やきそば(キャベツ、牛肉、桜えび)。
 私は一皿食べたあと、二皿めを食べていたら、急にいやになって、残りは明日の犬のごはんにやることにする。「百合子はいつも上機嫌で食べていて急にいやになる。急にいやになるというのがわるい癖だ」と主人、ひとりごとのように言ったが、これは叱られたということ。
 夜は星空となる。遠くの灯りと星とは、同じ位の大きさにみえる。色も似ている。
 この頃、やきそばやお好み焼きをするので、桜えびを沢山使う。今日納戸の整理で出てきた、かびた桜えびに熱湯をかけてざるにとり、夕方西陽のあたっているテラスに出して干してみた。
       『富士日記』武田百合子著(上中下 3巻/中公文庫) 


 どうしてこの本がこれほど好きなのか、とときどき、自分の胸に向かって問うてみる。問うても問うても、結局「好き」という以外、わかることはない。
 たとえば、あのとき。
 末の子どもを授かったとき、つわりで1週間のあいだに7キロも体重が減ってしまい、一時入院ということになったあのときだ。入院するなり、たちまち元気になって、出されるごはんもうれしく食べ、とにかく本が読みたくてたまらなくなった。検診にきてそのまま入院が決まったこともあったし、何より読書をたのしめる元気がなかったので、本を持たずにいたのだったが。
 病院の売店には本が置いてなく、仕方がないので「入院のしおり」というのをすみからすみまで読んで、暗記してしまった。病院の赤電話から夫にたのんだのが『富士日記』の上中下3巻だった。すでに読んでいたが、ああ読みたい、と喉から手がでていた。
 13年前のはなしだ。
 当時、病院のベッドの上でつけていた日記には、こんなことが書いてある。

                 *

『富士日記』をもう一度、ひらいている。上巻では武田泰淳氏がとても元気で、缶ビールをどっさり飲み、わかさぎのフライやうなぎ、カニコロッケなど、どしどし食べている。それがうれしくて、にこにこ読んでしまう。

                 *

 この本は、「武田百合子」(1925−1993)が夫で作家の「武田泰淳」(1912−1976)と過した富士山麓での13年間を記した日記である。武田百合子さんの文体は、「天衣無縫」ということばで評されることが多く、そうにちがいないのだろうけれど、とわたしは思う。天衣無縫という、それもひとつの技巧なのではあるまいか、と。
 技巧ということばがふさわしくなければ、天性の腕前(うでまえ)ではどうか。この腕前を一途に鍛える感性。その純度は云うまでもないけれど、魅惑的な毒と残酷が潜む。
 芸術家、文筆者が欲してやまぬ「毒」と「残酷」——わたしも、ほしい。いや、ほんとう云うと、かすかには持っているつもりなのだが、感性のゆるみが、その出現を阻(はば)むことが少なくない。

 1963年(昭和63年)の暮れ近く、富士山麓に建った山小屋に、翌年の晩春から通いはじめ、それから東京と山を往復する暮らしになった。日記がはじまった当初は、泰淳氏も記している。
 地元のひとたちとの交流、自然の変化、散策、買いもの(品物と値段が記してあるのも、おもしろい)、食べたもののこと。こんなになんでもないことの連なりを、どうしてこれほど好きなのか、というわけである。
 しかしたとえば、「コンビーフ茶漬けって何? 食べてみよう」と思ったり、「三時に、パンにマヨネーズをつけて食べる。牛乳ゼリー。主人『バターより味があるし、するする塗れて面倒臭くなくていい』と言う」(下巻)とあれば、つい真似してやってみたくなる。

 暮らしというもののもつ、まばゆいほどの独創性をひたすら、ひたすら追いかけたくなる。

Photo
◯月△日
朝ごはんに、必ずつける味噌汁。
主食がご飯のときはもちろん、パンでも、
麺類(そばのときもある)でも、お粥でも、必ず。

先日、買いものにでた折り、大振りのカップをみつけた。
「ああ、これ、パンのときの味噌汁にいいかもしれない」

朝食の時間はそれぞれずれるから、2つ買う。

杯(さかずき)や、香港で買った小振りの湯呑みも、
使おうと思いつく。
ちょっとの味噌汁、というときに。

     

|

コメント

香仙人さん

うつくしい文章を寄せてくださって、
どうもありがとうございます。

桜の下にいると……。

香仙人さんにならって、きょうも明日も
桜からの伝言を受けとりたい、と
思ったことです。

荒川洋治さんの『日記をつける』、
読んでみたいです。

投稿: ふ | 2010年4月 6日 (火) 06時50分

バッテリーさん

おはようございます。

発するわたしの「ぐにゃり」としたものに
バッテリーさんの、皆さんの、
おたより(コメント)が、背に1本何かを
入れてくださるからでしょうね。
ありがたいことです。

そうとは気づかぬところに、
「共同作業」というものは、いろいろ、
いろいろ存在します。

どうもありがとうございます。

投稿: ふ | 2010年4月 6日 (火) 06時47分

そらさん

おはようございます。

お忙しく、にぎやかな春休みだったのですね。
そらさんの果している役割を、
またひとつ知りました。

どんなにか、実力やら、
平常心やら(冷静)、あたたかい気持ちを
耕しておられることか、と。

……4月、あたらしい1歩ですね。
佳き日日を。
お祈りしています。

投稿: ふ | 2010年4月 6日 (火) 06時44分

  

こんばんは。ふみこ さま

今年の桜はいつもの年の桜と違うんです。
まあ、なんともみごとというか、贅沢な咲き方のような気が
するのですが、どうでしょうか。満開の時期が長いのかな。

今、「日記をつける」荒川洋治著を読んでいます。
ちょうど、その中に『富士日記』の事が書かれていました。

私も読んでみたくなりました。今年は今まで読んでいた本と
傾向が少し変わってきているようで、本との出会いから、
どんどん新しい世界に連れて行ってもらっているように
思います。

今年の桜もそうです。桜の下にいると日常と少し違った世界を
感じます。

  

投稿: 香仙人 | 2010年4月 5日 (月) 21時47分

ふみこ さま

わたしも「富士日記」--折にふれて手にとっては
なんにも献立が思いうかばないとき
パッとひらいた頁のごはんをヒントにいただいたりしてました。
なつかしいです。。。

武田百合子さんは、なにげない言いまわしが
個性的で、とてもセンスよくて
ほれぼれとしてしまいます。
また、読みかえしたくなりました。

ここにやってきて、
ふみこさんやみなさんのコメントに、ほっとして
すてきな本にも、まためぐりあわせてもらって。。。

ひとつぶで何度でもおいしいところ・・・

なかなかここはあなどれませんねぇ。

投稿: バッテリー | 2010年4月 5日 (月) 16時42分

ふみ子様

ふみこさんこんにちは。
子供達の友達がお泊まりにきたりして賑やかだった春休みも
今日で終わり明日からいよいよ新学期です。
ほんのり暖かくなった今日気がつけばそこかしこで桜が咲いていました
近所の山へお花見に行ったちびちゃん達へ差し入れにいって見ると
見事な桜景色で驚いてしまいました。

先週のお返事がとてもとても心強くて。。。
今回の役を通して、今年は私にたりないところを勉強させてもらえそうです。
ふみこさんのところへお邪魔して何度も心を落ち着かせることでしょう。
ここにはどうあるべきかの見えない答えがちゃんとあるようなきがします。
いつも私事ばかりですみません。

投稿: そら | 2010年4月 5日 (月) 16時13分

Kouji さん

じつはね、
百合子さんを知ったのは、花さんの写真展
(ずいぶんずいぶん前の)でのことでした。

投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 21時28分

ゆきたんさん

おたより、どうもありがとうございます。

きっといい時期に『富士日記』の季節が
めぐってくることでしょう。

いまはきっと、ゆきたんさんご自身の
日記の季節なのではないでしょうか。

佳い4月を。

投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 21時27分

Kouji さん

なんて、うれしいんでしょう。
Kouji さんと『富士日記』の組み合わせ。

投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 21時25分

くまんばちさん

日記、書簡、
ほんとうにおもしろく、奥が深いなあと
思わされます。

石川啄木の『ROMAJI NIKKI 』
(『啄木・ローマ字日記』)もおもしろかったです。

投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 21時24分

追伸…もしくは追記。
花さんのフォトエッセイを立ち読みでさらっと読んで、富士日記で読んで、変わってないなぁ、とおもいました。
百合子さんに似たところがあって、おもしろそうです。

投稿: Kouji | 2010年4月 4日 (日) 20時05分

ふみこ様
お久しぶりです。久しぶりのコメントです。富士日記、いつか読みたいと思いながら、図書館にないため、購入できないまま、今に至っています。人の日記って興味あります。
私は、今までは、市販の日記に、いいことや夢を書き続けていました。今年は、手帳に、その日のいいことや、やりたいことや夢や読みたい本を書いています。ふみこさんからいただいたコメントも書き写しています。「今日も1日ありがとう」と書くだけでも、無事に過ごしたことに感謝できるし、手帳だと、自分のお守りみたいに持ち歩けるから、ちょっとしたときに、開いています。おいしいお茶を飲むとか、そんなことでも、ちゃんと自分にご褒美与えるみたいで、わくわくします。
日常の中で、自分の身の丈にあった楽しみをみつけて、書いています。ふみこさんは日記書いてみえますか?ふみこさんも、日常を大切に、楽しんでみえるようで、ふみこさんの日記に興味あります。
ふみこさんの片づけたがり、出版社も品薄なんですね。本屋に並んだら、すぐに購入するべきだったと、反省しています。本屋さんに予約して、待っています。

投稿: ゆきたん | 2010年4月 4日 (日) 19時45分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。
『富士日記』読みはじめました。おもしろいですね。くすくす笑いながら読んでいます。
ふと、芳兵衛(尾崎一雄作中の、奥さまをモデルにした人物)が日記をかいたらこんなふうになるのかな、とか。
いちじくさまのおっしゃることは、よくわかります。百合子さんの目には特異な光がありますよね。尋常ならざる光、といったようなものが。
なんとなく、岡本かの子をおもいました。彼女も独特の目の光をもってますよね。百合子さんとはまたことなりますが…いろいろの意味で。
質は異なれど、かわいらしい面がある、という部分では、共通するのかな、とかんじています。

光、といえば、幸田文さんの目にもありますよね。
いたずらっ子のような、好奇心旺盛な、きらきらした光。
ふみこさまは幸田文さんとお目にかかったことがあるんですってね。敬愛する作家です。
実はひそかに、幸田文を後継した者は、山本ふみこさまだとおもってるんですよ。精神というのかな、心意気といったほうが適切かな。ふみこさま独自の目と文章で、継いでいるようにかんじます。
するするわき道へそれてゆきましたが、お薦めいただき、ほんとうにありがとうございます。
毎日に、またひとつ、楽しみができました。

投稿: Kouji | 2010年4月 4日 (日) 14時57分

ふみこさん、みなさん、こんにちは^^
よそ様の日記、ついつい覗きたくなります^^;
日記じゃなくても、ダイアリーとか…。

同じ手帳やダイアリーを使っているのに、全然違う使い方でしょ?
遣い方いかんで、「随筆帳」になる人もいれば、「絵日記」になる人もいるし、「晩のおかず献立帳」になる人もいる、中には「恨み節帳(うわ~死んでも書きたくないな~^^;)」になってしまう時もある…。

私は、大判のダイアリーに、何でも書いています。
まるで「くまんばち・何でも帳」状態です^^;
でも、書き留めるって、とっても、大事ですね!
この作業ひとつで、救われることもある…最近、常に思います。

独身の時に、高野悦子さんという方の日記をまとめた「二十歳の原点」を読んでいた時期があります。
高野さんが夭折する半年くらい前の日記で、彼女が学生運動や恋愛に翻弄されていく様がリアルにわかる1冊でした。
「書くことで救われたいのは、自分だけじゃなかった!」それがわかっただけでも、この本に出会った価値あり、でした。

「富士日記」も、読んでみますね、きっと!
また、新たな発見、しに行きます^^

投稿: くまんばち | 2010年4月 4日 (日) 13時19分

えぞももんがさん

毎日味噌汁を……というようなことが、
とても詩的だったり、
文学だったりするなあ、と。

そういう一面を、つい、忘れるんですが。
つい、ね。

『富士日記』をお読みになったら、
えぞももんがさんは、「武田百合子」に
自分と似たところを発見するかもしれません。
(たのしみ)。


投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 09時26分

いちじくさん

共に暮らしていたいちじくを
思いだして辛いことはありません。
近くて、どこか遥かな存在だったなあ、と、
ときどき思いだすんです。

いちじくさんが、ここにお便りを
くださるようになったとき、
「ああ、また会えたね」というような、
そんな気持ちになりました。

だから、
どうもありがとうございます。


投稿: ふ | 2010年4月 4日 (日) 09時21分

ふみこさん
おはようございます

ずいぶん前に ラジオで紹介されていた
「富士日記」。
まだ 読んでいないのです。
もう少し 気持ちに 余裕ができた頃
ゆっくり 味わいながら (必ず)読みます。


「天衣無縫」という言葉は
本当に 羨ましい。
「天衣無縫」だから 人を引き付けるのか
それさえも 気にしないでいられるから
「天衣無縫」なのか・・・。

天性の腕前(うでまえ)は私には
何一つないな・・と嘆きそうになりますが
そんなことを 言っていても
何1つ 良くはなりそうにないので

「天衣無縫」な人たちに
ふれられる 幸せを感じるのも
1つの方法かな??と思います。

ふみこさん
私がここに 来るのも そんなところにありそうです。

追伸・・・なくなった 義父に
     「 味噌汁は 毎日 作ってやってくれ」と言われてから
     私も 毎朝の日課になっています。

投稿: えぞももんが | 2010年4月 4日 (日) 06時59分

ふみこさま

ありがとうございます。
憧れる学校の先生に、読書感想文で◎をもらったような、嬉しい気持ちになりました。

無花果くん、託して逝かれてしまったのですね・・
つらい出来事を思い出させてしまって、ごめんなさい。
彼の決断と、それを尊重し、抗わずに見送ったふみこさまの姿勢。
ふたつの潔さに頭が下がります。

今日は近所の土手で、菜の花のじゅうたんをみました。
桜の、淡く、厳かな存在感も見事だけれど、くっきりと、ぐんぐん咲きみだれる
菜の花に、春の明るさを思いました。

ふみこさまも、どうぞ佳い季節を

投稿: いちじく | 2010年4月 3日 (土) 18時03分

あささん

おはようございます。

それは(枇杷のはなしね)、
『ことばの食卓』じゃないかしらん。
わたしも、あまりの枇杷のおいしそうなことに、
たまらなくなった記憶があります。

花柚の新芽……。
いいはなしですね。

どうもありがとうございました。


投稿: ふ | 2010年4月 3日 (土) 08時36分

ふみこさん、みなさんこんにちは。

まずは、お礼を。
出遅れたコメントに、お返事をありがとうございました!
いと、嬉し・・・です^^
フィりフヨンカさんも、気にかけてくださってありがとうございます♪

武田百合子さん、私も好きです。
どの本だったか忘れましたが、泰淳さんの食べるビワがあまりにもおいしそうで、(季節だったので)真似をして食べたものでした。
また読んでみたくなりました。

追伸:我が家の花柚は、新芽が出てきたところです。寒肥が足りなかった気がするので、追加しようかな・・・と考えています。

投稿: あさ | 2010年4月 3日 (土) 07時35分

いちじくさん

早い!

すばらしい書評ですね。

「つかもうとしても、つかめない」

まさに、そのことが「武田百合子」の魅力だなあ、と
感心しました。

以前うちにいたいちじくはね、その家から引っ越すとき、
とつぜん枯れてしまったのです。
そのとき、「つるバラ」にすべてを託す、と云ったんです。
さびしかったけれど(それは、もうほんとうに)、
その潔い決断に、従うしかないなという気持ちでした。

佳い4月をね。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 18時46分

ふみこさま

こんにちは。
「富士日記」、さっそく図書館で借りて読んでいます。
ただ、淡々と日常が綴られているだけなのに、
いい意味で、とらえどころがないというか、掴もうとしても掴めない。
触ろうとしても、触れない。
そんな不思議な気持ちで、気づくとページが進んでいます。
「天衣無縫」・・・確かに。ですね^^
百合子さんのお写真を拝見して、またびっくり。
文体からイメージする女性とは一味違う、艶と妖しさが・・・
この魅惑的なギャップ、なんだか翻弄されてしまいそうな危うさですね。

「毒」って、ゆとりとか、経験から生まれてくる、上質な「笑い」の仲間なのかなぁと最近思うようになりました。
ふみこさまからも、漂うように感じます。

追伸
私、無花果ジャムが大好きで(笑)
若い男性の声をした、お庭の無花果くんはお元気ですか?

投稿: いちじく | 2010年4月 2日 (金) 11時18分

焼き海苔の、の、さん

しかと受けとりました。

贈りもの。
どうもありがとうございます。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 09時42分

フィりフヨンカさん

焦りのなかみが、みんなはわかりませんが。

フィりフヨンカさんの「ふだん」が
ものを云いますよ。
どんなときも。
大丈夫です。

佳い4月をね。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 09時40分

焼き海苔の、の、さん

ああ、きらめく隧道をくぐって、
いま「そこ」におられるんですね。

何と云うのがふさわしいのか。
ええと、ええと。

——あふれる季節ですね。

かな。
……へんてこですね。
精神が高揚して、すこしくたびれてもいるはず。
どうか、どこかでゆっくりしてくださいね。

佳い季節を。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 09時39分

yukoさん

そうそう、
「武田百合子」は、
地に足のついた暮らしをしながら、
精神は天駆ける……という具合ですね。

どうもありがとうございました。

佳い4月を。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 09時36分

こぐまさん

「武田百合子」は、ぜひ……。
才能のあり方というのが、どういうものか、
すこしわかるような気がします。

自分が考えていたのとは、
方向がちがったなあ、と頭をがつんと、
やられました。

投稿: ふ | 2010年4月 2日 (金) 09時35分

追伸

食べ物の本と言えば、最近読んだ本の中で
『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(阿古真理著)が
とてもおもしろかったです。


食べることの歴史がノンフィクション仕立てで書かれており、
食べ物を中心に生活の歴史がよくわかります。
ちょうど”娘”世代の私は、祖母や母のことを思って読みました。

投稿: 焼き海苔の の | 2010年4月 2日 (金) 09時18分

こんばんはふみこさん。
また大急ぎで やって来ました。
お礼とお詫びを言いに。

やっと、ほっと一安心したので・・。
あの日の私のコメントのフィりフヨンカからクリックしたら・・
とんでもない所に飛んでいってしまう。
もう、焦りました。
そして、迷いました。どうしよう・・

でも ふみこさんが
「大丈夫、トン。」と 手伝ってくださったので
無事に ことが収まりました。

ここで出会った友達も、いっぱい助けてくれました。

私のミスで、本当にごめんなさい。
そして ありがとうございました。
・・ホントは コメントにヒモつけて、置いときたかった・・です。

投稿: フィりフヨンカ | 2010年4月 1日 (木) 23時26分

ふみこさん

早速図書館で『富士日記』借りてきました。
私も食べものが出てくる本が大好きで!楽しみです。

桜えびといえば・・・私の実家近くに桜えびの獲れる港があります。
桜えびは、お好み焼やてんぷらはもちろん、青菜のあえものやピザ、
茶碗蒸しにもいいんですよ。
いつもうちに常備してあります!

今日から娘が学童クラブ。
昨日夕方の涙涙・・・の保育園の先生方とのお別れから一夜で
劇的な生活の変化です。
私の方も戸惑うことが多いのですが、保育園の大切な思い出を胸に
新しい生活に向かっていこうと思います。
すみません・・・我が家の近況でした。

投稿: 焼き海苔の の | 2010年4月 1日 (木) 17時04分

ふみこさん、

こんにちは、ふみこさん。
桜もほころび始めましたね。

しかし今度は武田百合子の「富士日記」とは、
やっぱりふみこさんだ~!
この時代ならではの日々の食卓に懐かしい気持ちで一杯になります。
でも何気ない他人の日々の生活と食が、
どうしてこんなに興味深いのでしょうね!?
決して派手でもおしゃれでもない(おしゃれかも?)毎日のメニュ-に、
地に足の着いた生活。
須賀敦子さんの愛読書だったそうですよ。納得!!

ゆうこ

投稿: yuko | 2010年4月 1日 (木) 13時56分

ふみこさま。
武田百合子さん、はじめて知りました。また、図書館でさがしてみたいと思います。パンにマヨネーズ、母のサンドイッチを思い出しました。パンにマヨネーズをぬってサンドイッチを作る母です。結構、簡単でおいしいですよ。
では、またぁ。

投稿: こぐま | 2010年4月 1日 (木) 08時24分

つくしさん

4月になりましたね。
お互い、あたらしい一歩を。ね。

「武田百合子」の本、一度手にとって
みられたら……。
こころが自由になるような気がするのです。

『片づけたがり』のこと、
どうもありがとうございます。
うれしいな。


投稿: ふ | 2010年4月 1日 (木) 07時33分

おまきさん

本のなかの食べものって、ほんとうに
ほんとうにおいしそうです。
「池波正太郎」は、なかでも……ごくり。

幾度となく、こんなだろうか、
いやちがうな、と、登場の食べものを
こしらえてみました。
昔は、野菜にも自然のうまみがあって、だしを
ひかなくてもおいしく食べられたんだろうなあ、と
味気なくできあがった料理を前に、得心したり。

佳い4月を。

投稿: ふ | 2010年4月 1日 (木) 07時31分

ふみこさま。。

武田百合子さまの本は、全く存じ上げないのですが、
何だかおいしそうな食べ物が並んでますね。

コンビーフのお茶漬け、興味あります。
食パンにマヨネーズは、娘が+グラニュー糖でよく食べてます。

今日は、はりはりと部屋を片付けてました。

昔から、ちょっともやもやしたり、考え事があると、片付けをします。

娘の中学生活の部屋でもあるので、「うぅぅぅ~捨ててしまいたい。。」
と思う気持ちを抑えながら……。

独身で仕事をしていた頃、部署変えがあるたびに、はりはり片付けてました。
威勢よく捨ててましたね~(苦笑)
異動するたびに、書類を整理するための靴箱をもらいに行くので、
最後の方は『○○さん整理用』として、置いてくれてありました。

接客業だったのですが、色んな書類を徹底的に片付けてから、
新しい売り場に向き合う…という形でした。

終わった頃には、気持ちもスッキリ…「よし!!これからココで頑張るゾ。」と、
元気になってます。

そうそう、今度はまたまた夫が『片付けたがり』を買ってくれました。

ホワイトデーは、終わったし、、、来年の分?
それとも、エイプリルフール??

投稿: つくし | 2010年4月 1日 (木) 00時24分

ふみこさま

天衣無縫という、ひとつの技巧。
明日本屋さんに寄り道します。

入院のお供は池波正太郎さんでした。それもやはり食のエッセイ。
病院の食事は黙って出てきてきっちり食べられるだけでかなり満足して(思ったより美味しかったし)いましたが、
次第にラーメンとか寿司とか、てんぷらそばとか、頭に浮かんで来ました。
姉が「剣客商売」の料理本を差し入れしてくれました。もっと油っぽくないメニュウでしたが、何回も何回も読みました。
「池波正太郎の銀座日記」は、こんなに食べるの!と思っていたのが、だんだんと食が細くなっていく様が、なんだかさびしかったです。

投稿: おまき | 2010年3月31日 (水) 19時46分

きんもくせいさん

目の前で起きていることから、ちょっと目を
はなす……。
それ、きんもくせいさんの「ゆとり」ですねえ。

赤ちゃんの元気な泣き声を、
どうもありがとございます。

きんもくせいさんのしあわせが、
それを望むひとりでも多くのひとに、
もたらされますように。

……祈っています。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 16時13分

寧楽さん

しんどいことの影には、
尊いものがかくれているのに
ちがいありません。

その尊さは、そして、まわりを照らします。

ということを、わたしにおしえてくださったのは、
寧楽さんです。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 16時10分

ふみこさま

「富士日記」いつかきっと読んでみます。
いまは「けいこちゃんのゆかた」をちょっとずつ。

ぜんぜん関係ない話ですが・・・息子が泣きつづけるのにちょっと疲れて
いたころです。
たまたま見ていた「崖の上のポニョ」で、赤ちゃんが泣くシーンを見て、
「ああ、息子にそっくり」と笑ってしまいました。
「赤ちゃんが泣く」という当たり前のようなことを、目の前の息子でなく、
アニメを見て得心がいくなんて・・・
へんですがおもしろくて、ついふみこさんにお話ししてしまいました。

投稿: きんもくせい | 2010年3月31日 (水) 15時40分

ふみこさま

忘れていたお話を思い出させていただいて
ありがとうございます。

読むことで元気になれる本はいつもそばに
置いておきたいですね。
先日より、しんどいことが起こってしまいましたが・・
とっても元気になる大切な人から手紙が届き・・。
桜の季節をとびこえて、蒼い空にスーッと飛ぶつばめの
ような心持ちになりました!!

言葉の温かさを改めて思い知ったことです。

投稿: 寧楽 | 2010年3月31日 (水) 15時22分

おかずさん

触発されます。
『富士日記』には、いろんなところが。

はっとしたり、
ちょっと恥じたり。
そうして、型の力が抜けたり……。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 14時00分

フィりフヨンカさん

どうもありがとうございます。
気づかずにおりました。

あささんにも、お詫びができました。

『富士日記』に出合いなおしてくださって、
ほんとうによかったと思います。
いい時間をお過ごしくださいね。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 13時58分

ふみこ様

「富士日記」私もとても好きです。
枕元に10冊くらい本を置いていて、寝る前の楽しみにしているのですが、他の本は入れ替わっても、「富士日記」3冊はずうっと置いてあります。ばたばたした一日の後に心を落ち着かせてもらったり、ご飯の献立を見て、質素でいておいしそうな献立にうちの最近のご飯をもっと質素に・・(けして豪華ではないのですが!)なんて反省したり・・。
最近は開いたところを読むことが多いので、久しぶりに初めからじっくり読んでみようかな、と思います。

投稿: おかず | 2010年3月31日 (水) 13時01分

ふみこさん、こんにちは。
今週は、早くここへ・・とやってきました。
ずっと前に新聞で
「富士日記」武田百合子さんの写真と共に
紹介されていました。
どうしても読みたくなって、記事を切り抜きました。
それが、いろいろ ごたごたしている間に
すっかり忘れてしまっていた・・。
やっぱり、会うべきものには必ず会えるようにできている。
ふみこさんのお陰で、再び巡りあえた富士日記。
もう、今度は忘れない。
そして、(小さな声で、こっそり・・)
不足好きで、「いと、嬉し・・」と言いたくて待ってます。
私と、あささんと二人で・・。
もしすれ違いで、気がついてたらごめんなさーい。。。

投稿: フィりフヨンカ | 2010年3月31日 (水) 12時48分

いとうさん

『富士日記』、空腹のとき読んだら、
もうもう、たまりません。
お腹が、くうと鳴きます。

きどらない献立、
前のごはんののこりを食べに食べていく感じが
好もしいです。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 10時24分

マドレーヌさん

『犬が星見た』も、好きです。
『富士日記』は分厚くて、とめどなく
「武田百合子」を味わいつづけられるので、
いいなあ、と。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 10時22分

Kouji さん

たのしく読ませていただきました。
「武田百合子」は、抜粋では味わい
きれないのではないかな、と思います。

是非、短い旅をする感覚で、
お読みになったらどうでしょう。

おすすめの本、わたしも読みたいと思います。
……たのしみ。

投稿: ふ | 2010年3月31日 (水) 10時20分

「缶ビールをどっさり飲み、ワカサギのフライやうなぎ、カニコロッケなどをどしどし食べる」

もう食べたくて仕方ありません
今度の休みの前夜に決行だ


こんにちは。ふみこさん。
食べ物がおいしそうに書かれていると
非常に食べたくなってきます
だからふみこさんの本を読むときは満腹の時に読むようにしてます。


パンにマヨネーズ
おいしそう
今度試してみよう

投稿: いとう | 2010年3月30日 (火) 23時46分

ふみこ様

武田百合子さん、いいですよね~。私も大好きです。
彼女のロシア旅行記『犬が星見た』もすこぶる面白くて好きです。
かなり前に読みましたが、なんだかまた読みたくなりました。

投稿: マドレーヌ | 2010年3月30日 (火) 22時47分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。(百合子さん百合子さんとおもっていたので、おもわずゆりこさんと誤記しそうになりました)
『富士日記』抜粋だけ読んで、通読していません。百合子さんを扱った本もありますよね…きっと魅力的なのだろうな、とおもいつつ。
「魅惑的な毒と残酷」で、あれこれおもいました。扱いがむつかしいものですね。一歩間違えると、露悪的な趣味のよろしくないものになってしまう。車谷長吉さん、『赤目四十八瀧心中未遂』まで刊行されたものはほんとうに素晴らしかった。彫心鏤骨とはこういうことか、と感嘆したもので『赤目四十八瀧心中未遂』(ぼくのなかでは日本文学ベスト3に入ってます)が直木賞を受賞したとき田辺聖子さんなどから「どうしようもないくらいの育ちのよさ」と評されたものですが。
ふみこさまが百合子さんをみる姿勢に、野上弥生子に憧れる宇野千代さんを連想しました。資質って、あるとおもうんです。ふみこさまのかく文章には、あたたかさやさしさだけではなく感じています。それは、毒とか残酷とはちがうかもしれませんが、読むたび「こわさ」をかんじております。恐れなのか、畏れなのか。こわさ、おそれというより「厳しさ」、といったほうが正確なのか…
もしかすると、ひととしての「つよさ」かもしれないな、とふとおもいました。つよさに裏打ちされた、あたたかさやさしさ。そこがふみこさまの文章の魅力のひとつかな、とおもっております。
ぼくは、ふみこさまの書くものが大好きですよ。みなさまも、きっとそうです。大好きな文章をリアルタイムで読めて、とっても幸せです。
ありがとうございます。

投稿: Kouji | 2010年3月30日 (火) 18時41分

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