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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあい、娘3人、黒猫との、5人と1匹暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。
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2010年4月27日 (火)

『行きつ戻りつ』(乃南アサ著)  本のなかの暮らし〈4〉

 ―人生なんてね、石段をゆっくり登り続けるようなものなのよ。最後まで登ってみなきゃ何が待ってるか分からないし、見えてくる景色だって変わるに決まってるんだから。
 どきりとした。彼女は思わず立ち止まって自分の周りを見回した。静寂だけが辺りを包んでいる。今は、波の音も聞こえなかった。
 あれは、いつのことだったろう。息苦しささえ覚えながら、彼女は目まぐるしく考えを巡らせた。小言や説教は、しょっちゅうだった。だが確かに以前、一度だけそんなことを言われた記憶がある。
 ―いつでしたっけ? ねえ、お義母(かあ)様。
                      『行きつ戻りつ』(乃南アサ著・新潮文庫)

 旅が好きだ。
 「たび」と聞くだけで、はずむ。
 いわゆる旅の、多いほうではないのだけれど……。
 そも、旅というものの定義はどうなっているのか。
 広辞苑にあたってみると、「住む土地を離れて、一時ほかの土地に行くこと。旅行。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて『たび』と言った」とあった。
 なるほど、「住む土地を離れて」か……、と得心する。
 それでわたしたちは、休暇を利用して旅行、以前から行ってみたかった旅館に泊まる、というのこそを旅だと考える。そういうのも旅にはちがいないけれど、そういうのでない旅もある。
 そういうのでないほうの旅をしていることに、ひとはときどき気づかずに、つまり、出たことも帰ったこともわからないままでいることがある。
 「ああ、あれは旅だった」と、あとで気づいて、旅の日日を思い返したりする。「住む土地を離れて」ではなく、「常の自分を離れて」ということか。

 『行きつ戻りつ』は、「乃南アサ」の旅のものがたり集である。
 そこにはかぐわしい旅の風景がひろがっていて、それだけで、わたしなどは、じゅうぶん旅をさせてもらえるのだけれど、描かれているのは人生行路の、ある側面ともいえる。
 秋田・男鹿(おが)。熊本・天草。北海道・斜里(しゃり)町。大阪・富田林(とんだばやし)。新潟・佐渡。山梨・上九一色(かみくいしき)村。岡山・備前。福島・三春。山口・柳井(やない)。福井・越前町。三重・熊野。高知・高知市。
 12の旅先を著者は選んで、事情を抱えた妻たちを旅立たせている。「乃南アサ」が自ら12の旅をしている証拠に、まこと風景が真に迫っている。風景が真に迫るなどとは、作品に対してかぶせることばとしては並に過ぎるが、迫るのだから仕方ない。
 登場人物が抱える事情が、旅先の風景のなかで風景に変わり、迫ってくるというわけだ。事情を抱えず生きているひとなど、この世にいはしない。「わたしは抱えていない」と云いきるひとがあったなら、「そこのところが、あなたの事情です」と伝えなければなるまい。そうして『行きつ戻りつ』の12のものがたりはたしかに、それぞれの胸に迫るのだ。
 このものがたり集を読んで、サスペンス(あるいはミステリー)において文学世界を切り拓いてきた著者にめずらしい作品、と思った方もあるかもしれない。純文学やらエンターテイメント(?)やらという分類に対して懐疑的なわたしは、各方面の都合がこしらえている分類などは蹴飛ばして、「乃南アサ」の人物の観察の深さと、それを描く筆力について、くどくど語りたくなってしまう。
 読み手の「場」と「こころのありよう」によって、受けとるものの、味わうものの異なり具合といったら、もう。

 冒頭の引用は、「姑の写真」という最初のものがたり、姑と嫁の秋田県男鹿への旅のくだりだ。前に2度読んだとき、素通りしたものかもしれないけれど、このたびははっとして足を止めた。ひとは、いつでもひとと向きあうことができる、願いさえすれば、とおしえられたような気がして、救われたのである。

 

Photo

「旅」というと、旅支度です。
「旅支度」というと、うちの者たちは、まず
「布のふくろ/かばん」のひきだしから、ふくろもの、
大風呂敷を出してきます。

ふくろものは下着入れや、
風呂に行くときのかばんになります。
その他の衣類は大風呂敷(90×90cmの大きさに縫ってある)
に包みます。

     *

〈お知らせ〉
つづいて、ひとつお知らせを。

★第8回「さぬきの食卓会議」
ゲスト・乃南アサさん
「自分の取り扱い説明書を書くとしたら……」
(案内人/山本ふみこ)
2010年5月13日(木)
開場:18:30/ 開演:19:00(21:30終了予定)
料金:5000円(ワンプレートディナー+ワンドリンク付き)
会場:高松丸亀町壱番街4階エアリーレストラン ルーチェ
お申しこみ:087-822-2203(ルーチェ)
* 現在の〈さぬきの食卓会議〉シリーズは今回でひと区切り。
またカタチを変え、「まち」と「ひと」をつなぐイベントとして再開する予定です。
* 定員になり次第締め切らせていただきます。

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コメント

ひよかさま

おはようございます。

わたしもね、
「またね」ということば、とても好きです。
この世でのお別れの場面でも、
そっと、旅立つひとに「またね」を伝えます。

そうすれば、また、「あの世」で
会えそうな気がするでしょう?
この世での別れがどんなにつらくても、「またね」と。

わたしも、そう云って見送ってもらえたなら、
うれしい……。

そうは云っても、ひよかさんもわたしも、
まだ旅の途中です。
躓きながら、ころがりなが、すべりながら、
しばらく行きましょうねえ。

ひよかさん、ずっと一所けん命で、
このところ、さらに一所けん命で。
くたびれていると思います。
ここらで、一服。ね。


投稿: ふ | 2010年5月 3日 (月) 06時46分

こんばんは。

ここに、旅をするような気分で来ています。


私、旅をする友達の話を、いつも、食い入るように聞き、思い描き、憧れています。
だけれども、彼女と話していると、また、私も旅人だと、気付くのです。
うまく言えませんが、この目に映り、心が動く景色が、出会う人達が、私の周りにも、また、あるからです。

私、またね。っていう感じを目指しています。
またね。
人も、景色も、空気も、もう二度と逢えないかもしれないけど、笑顔で、またね。
人生も旅で、深い縁をいただいた人も、一度会っただけの人も、、別れ際には、またね。って言えるように、在りたいな…なんて。
そう、思い出しました。
ふみこさん、最近、少し躓いてしまって、足が、心が、マンガのように絡まっているんです。笑。でもね、勇気、もらいました。ありがとうございます。
だって、まだまだ、旅の途中。
景色は、変わるんですもの。心次第で…ね。
だから、面白い!旅ってね。
あぁ、ポパイが、ほうれん草を食べた感じです。
元気も力も、湧いてきた。あは。

乃南アサさんにも、感謝。読んでみます。

投稿: ひよか | 2010年5月 2日 (日) 22時19分

Kouji さん

こぶから、メッセージをKouji さん。
痛みはないですか?

そうです、気を配る必要のあるときも
あります。
道を歩くとき。

でも、たまに、ころぶのがいいんです。
ころばない散歩、ころばない旅、
ころばない人生じゃ、平坦が過ぎて、
退屈です。
退屈なだけならいいですが、
学びが遠のくのは……困りもの。

お大事に。

「バルサ」とイメージが重なると云ってくださって。
どうもありがとうございます。


投稿: ふ | 2010年5月 2日 (日) 21時29分

ぽこはなさん

ほんとに読書は、旅ですね。
ときどき、お土産をくださいね。
(おねだり)。

旅のはなしを聞きたいのです。

佳い5月の日日を。

投稿: ふ | 2010年5月 2日 (日) 21時24分

ふみこさま、すいません。
おもうことが暴走していました。
つい最近それに関連するような気のするできことがありました。
荷物をもっていて、足元に気を配っていなかったため車輪のついた台を踏んでしまい、荷物もろとも勢いよく背中から転倒してしまいました。幸い破損や怪我はなく。後頭部にちょっとこぶができただけで。
ひとつのことに気をとられず他にも目をむけるのは大切だなぁと痛感しました。まさに痛く感じました。
 
バルサ、すごくかっこいいですよね。大好きです。なんとなく、ふみこさまとイメージが重なります。(いい意味で。)

投稿: Kouji | 2010年5月 2日 (日) 06時37分

ふみこさん

こんばんわ~
「旅へのいざない」という言葉がすきです。
なぜ、人は旅に出るんでしょうか?
ここではないどこかに何かを求めるのでしょうか?
いかにせん旅という響きには、何かとてもひかれるものがあります。

小さな子供がいるのでなかなか旅にはでかれられません
本を読んだり、雑誌を見たりがいまの私にとっての旅です

読書は最高の旅です。
乃南アサさんの本はまだ読んだことがないので、
読んでみます。
また、楽しみか増えました。
ありがとうございます。
 

投稿: ぽこはな | 2010年5月 1日 (土) 23時06分

えぞももんがさん

5月ですね。

人生行路の道の途中で、
きっと、きっと巡りあえること、
信じています。

無理していませんか?
休み休み、お願いしますね。

5月の「よろこび」を祈って。

投稿: ふ | 2010年5月 1日 (土) 20時59分

brownbear さん

それです。

わたしが云いたくても、筆では届かなかったこと
というのは……。
大事なおはなしを、どうもありがとうございます。
ありがとうございます。

「そこ」に義父(とう)さまが、いらしたことは、
たしかですね。
そういうことに気づけるわたしになりたい。
brownbear さんのように。

「不思議」には、
不都合や、不慮のことが、
導き、気づかせてくれるものかもしれませんねえ。

光る5月を、brownbear さん。

投稿: ふ | 2010年5月 1日 (土) 20時56分

Kouji さん

だからね、Kouji さん、
血を分けてない「ちいさきひと」との縁(えにし)の
はなしです。
血を超えたつながりを尊ぶことができてこその、
ひとのおもしろさ、深さだ、と。

心配?
気づかい?

ぜんぜんしてませんとも。

なぜって、わたしの思う「ちいさきひととの交わり」は、
Kouji さんの、「分野」でしょう?

たのみます。
(ふふっ、バルサ風に)。

投稿: ふ | 2010年5月 1日 (土) 20時51分

ふみこさん
おはようございます
今日から 5月ですね。

「人生行路」って 本当に 生きて行くそのものを
表す言葉ですね。
「こんなことがあって 次にこういうことが待っていて・・」なんて
先に 示されてしまっては 1歩も前に進めなくなるかもしれません

「人生行路」、石段を登ってみて
ようやく たどってきた道を しみじみ眺められるから
みんな 旅ができるんですね。

今年は
自分自身の 気兼ねのない旅は
少し無理なようですが
来年は きっと必ず!!と考えているんです。

ふみこさん
〈お知らせ〉・・という 文字が出てくると
その次に 北海道と そっと 期待したくなるんです。
そろそろ 北海道も 良い季節になってきます
いつか 無理でなければ  こちらにも お越しください。 

投稿: えぞももんが | 2010年5月 1日 (土) 09時29分

ふみこ様
昨年の初夏に所用で渋谷に行った帰りに 立寄るつもりでいた駅中のデパートにその日に限って なぜか辿り着けず。
諦めて日本橋で途中下車し、いつもの薔薇のデパートに。
そこで買い物して、さぁ帰ろうと これもなぜか普段使わない階段を下りていくと、
目の前に 昔ながらの喫茶店がひょっこりと現れました。
本当に突然ひょっこりとです。

体が吸い寄せられるように入っていくと、そこは22年前に義父と一緒に入った思い出の喫茶店でした。
サンドイッチのラインナップも薔薇模様のカップも当時のまま。
テーブルと椅子さえもあの頃のをそのまま使っているのではと思ったほど…。

当時 結婚式の準備であちこち歩き回り、一休みしようと 義父とコーヒー飲んだその場所で、
あの時は2人で分け合って食べたサンドイドッチを一人でいただきました。

(頑固で気難しい義父との17年に及ぶつきあいは、それは大変でした。
3年近くの介護の末に見送った5年前の冬、私の気持ちは晴れ晴れとさえしていました。)

すると、そこに義父がいることがはっきりわかりました。
あの時と同じように義父と向き合って座りながら、いろんなことを話しました。
話しながら、私は初めて義父の深い愛情に気づきました。
一人よがりだったけど 義父なりに精一杯だったことも。
だから、心から義父に言いました。
「お義父さん ありがとう」って…。


ふみこ様 登りきらないと眺められない風景もあるのですね。

登りきるのは簡単ではないでしょうが、眼下に広がる風景をまた一つ眺められる日をいつかの楽しみに、
今は日々の小さな小さな旅の景色を愛でていきたいと思っています。

投稿: brownbear | 2010年4月30日 (金) 19時59分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。
仙台のじゅんこさまのおはなし、まぶしいあたたかな光に包まれました。胸に崇高な光が灯っています。ありがとうございます。
ふみこさまのご返答のとおり、ちいさいひととの関わりほど尊いことはなくおもい、胸に痛みがはしりました。複雑なおもいがあって。…
…でも、そんな痛みをかんじられる自分が好きです。心配したり気遣ったりなさる必要はさらさらありません。
ぼくよりもさらに痛みをかんじる女性がいらっしゃるとおもいますが、それもまた、かけがえのない宝物ですよ。
 
ふみこさまの手元に、三船恭太郎さんと上橋菜穂子さんの本たちがいるんですね…本たちはきっと喜んでます。
上橋さんのものはまさに旅です。逃亡の。
佳い旅を送れますように。
いつも、いつも、感謝。

投稿: Kouji | 2010年4月30日 (金) 11時53分

ぷらねっとさん

思いきって旅に出て、ほんとうに
よかったですね。

こころが決まっているときは、端で見るほどには、
思いきってもいなければ、
苦労があるわけでもないのですけれどね。

ぷらねっとさんの旅の途中に、
「おめでとう」が云いたくなりました。
おめでとう。

佳い旅を、ずっと……。

(でこぼこというのは、かなりうつくしく、
深いものだと思います)。

投稿: ふ | 2010年4月30日 (金) 09時28分

仙台のじゅんこさん

なんて、いいお話を。
どうもありがとうございます。

子育てをするひと(いえ、ほんとは、すべての大人)に
とって、たくさんの子どもたちとのかかわりくらい、
おもしろくて豊かなことはないかもしれない、と
思うほどです。
ね。

その醍醐味をまだわからないひとが、
最近「モンスターなんとやら」と呼ばれたりしているのかな、と。
モンスターは、いつか返上すればいいのですけれどね。

一昨日、
ここへも、末の子どもが、
中学生になってから出会った
子どもたちがどかっと遊びにきてくれました。
まぶしかったです、とても。

佳い、まぶしい連休を。

投稿: ふ | 2010年4月30日 (金) 09時25分

ふみこさん、みなさん、こんにちは。

旅・・・。

岡山から埼玉へ、再婚を機にお引っ越し。
だいすきなひとが住む街へと、
だいじな、だいじな宝物、ふたりの娘を連れて。
他には荷物など何もない、
あれはでっかい旅だったのでしょう。

旅先に落ち着いた、9年後の今を生きています。

大きな決断だったはずなのに、迷いはなかったみたいで、
思い返せば、とても不思議。

今は母も加わって、5人の人生の旅は、でこぼこ珍道中、真っ最中です。
次女にはさらに旅の伴侶がみつかって・・・

(彼女がほんとうに探していたひとはここにいたんだぁ。)

この土地に住むことの不思議を感じる昨今。


ほんと、旅っておもいがけない・・・。

投稿: ぷらねっと | 2010年4月30日 (金) 09時00分

山本様、皆様、こんばんは

「旅」…私にとっては子育てがそうです。
いや、旅というよりもはや「冒険」?

毎日が奇跡と感動の連続です。
眩しすぎて、すぐに涙があふれます。

我が子のお陰で出会えた、たくさんの子供達。
「友達のお母さん」という立場が、嬉しくて、ありがたくて。

今日は、隣の神社でお祭りでした。
気まぐれなお天気で、子供神輿は中断。
娘と同じクラスの男の子(小4)の、びしょ濡れ頭をタオルでふいてあげてたら、突然、多幸感に包まれました。
よその子供の面倒をみられるって、本当にありがたい、幸せなことですね。

「風邪ひかないでよ」って言ったら、ニカッと笑ってくれました。
ありがとう。

投稿: 仙台のじゅんこ | 2010年4月29日 (木) 21時46分

かっちゃんさん

あれから入浴のたび、
かっちゃんたら……とつぶやいています。

聞こえましたか。

佳い連休をお過しください。

投稿: ふ | 2010年4月29日 (木) 07時01分

なすさん

ひとの宿命である「旅立ち」を
どう見るか、が、
ひとの在り方を決定するような
気がしています。

そのことで、自分がどう在るか、です。

なすさんにおしえていただいたわたしたちにも、
祈ることができます。

誤解をおそれず云うなら……
その方方に、
佳い旅立ちをと、祈りたい。
…です。

投稿: ふ | 2010年4月29日 (木) 06時59分

こぐまさん

おはようございます。

わたしが引用したあの「ものがたり」は、
思いもかけない(冒険という意味ではなくて)
旅なのです。

……こういうことがあっていい。

そう思わせてもらったのです。

『行きつ戻りつ』は全篇そうかもしれないなあ、と。

……こういうことがあっていい。

乃南さんご自身は、
「雑誌『ミセス』の連載でした。このわたしが、奥さまに
向けて短編を書くなんてね」
と、そっと笑っておられましたが。


投稿: ふ | 2010年4月29日 (木) 06時54分

ふみこさま、こんばんは。

先日はお風呂の用意までしていただいて、、、ありがとうございました。
とっても、いい湯加減でした!!

な~んて、うふふふ。。。。
目をつぶって頭の中で、ふみこさんちのお風呂に入らせていただく・・・。
すてきな旅でした。


投稿: かっちゃん | 2010年4月29日 (木) 00時30分

ふみこさま

本日早朝、私の高校の同級生がご主人とこの世から旅立ちました。
仲のよい親友からのメールで知りました。
訃報でした。火事でご夫婦二人が亡くなりました。
48歳という若い旅立ちでした。

まだきっと本人も、あの世には行っていないでしょう。
娘さん一人残して心残りだったと思います。
人間明日のことは、と言うか1秒先も分らないものですね。

残念でなりません。

佳い旅立ちではありませんが、誰もが通らなければならない
人間の宿命です。

本当に、本当にご冥福を願っています。
帰ってこられない旅ですよね。

投稿: なす | 2010年4月28日 (水) 21時25分

ふみこさま。
人生なんてね、石段をゆっくりのぼっていくようなものなのよ。っていい言葉だなぁ・・としみじみ思いました。なんだかここのところ、人生に不満っていうか、まわりの人にやさしくなれない自分がいたので・・・。感謝の心を持ち続けることも
むずかしいって思っていたところでした。石段をのぼってきて、ふとふりかえったときこんなにしてきたのに・・っていう思い上がった気持ちになっていたのかも・・・。
これから、またいろんな新しい景色がみえるように、心をやさしくしていたいなぁと思います。乃南アサさん、またふみこさんのおかげで知りました。読んでみたいと思います。では、またぁ。

投稿: こぐま | 2010年4月28日 (水) 18時03分

ぽんぽんさん

えらい!
ご苦労さまでございました。

水イボという存在も、
わたしたちに何かをおしえてくれますね。
そして、わたしたちを近づけてくれました。
感謝。


投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 15時41分

risyon さん

お目にかかりたいのはやまやまなれど、
また、きっと通うことになるだろう(高松市丸亀町)と、
思うのです。
ほんとです。

ですからご無理のないように。

そして、
いつかきっとお会いしましょう。

ね。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 15時38分

risyon さん

お目にかかりたいのはやまやまなれど、
また、きっと通うことになるだろう(高松市丸亀町)と、
思うのです。
ほんとです。

ですからご無理のないように。

そして、
いつかきっとお会いしましょう。

ね。


投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 15時37分

ふみこ 様

こんにちは。

過日のコメント、ありがとうございました。すぐにお礼を書きたかった
のですが、遅れましたことお許しください。

私事にコメント頂いて、しかもそのコメントにうっかり母ちゃんは
おおいに勇気つけられました。(携帯で画面保存しました!!)

それくらい嬉しかったのです・・・ ありがとうございました。

ちなみに娘の水イボはくだんのお医者で一度取りました。
対応は・・・わざわざまたふみこ様に嫌な気分をさせても・・・なので、
控えます。

私は江戸っ子なので、「なんでいっ! ばかぁ~」(きつ過ぎですかね)を
置いてきました。
その後昨日、別のお医者さんで納得のいく処置をしてもらいました。
長々すみません!! でもご報告したくて。お許しくださいませ。


たび・・・

私は住むとこ離れての旅も好きですが、頭の中でいろんなところ飛んで行くのも誰かに会いに行く(いずれもつもり・・・ですが)のも大好きです。
それも「たび」でしょうか??


投稿: ぽんぽん | 2010年4月28日 (水) 12時15分

ふ さま こんにちは。

毎日 レストランルーチェのHPで「さぬき食卓会議」が掲載されるのを心待ちにしておりました。
もう一区切りなんですね。
どうにかやりくりしてお会いしに行きたいところです。

やりくりして歩み寄るべきか、何もせず自然に寄ってくるものを待つべきか・・・
迷うところです。

どうかお会いできますように♪

投稿: risyon | 2010年4月28日 (水) 12時09分

そらさん

すこしも大袈裟なこと、ないです。
わかります。
わかります、とても。
北海道への里帰りです、ね。

夏、お出かけになるとき、
「行ってきます」を云ってくださいますか?
なんだか、とても(とてもです)、
「行ってらっしゃい」が云いたいです。

まずは、たのしい連休を。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 11時49分

ふみ子様

ふみこさんおはようございます。
今ある日常のほんの一瞬の景色が私の「たび」。。
それを感じ取れる自分を見失わないようにしなくちゃ
いけないなって。。。改めて気持ちを静めています。

ふみこさんそれこそ私にとって大きな「たび」になる里帰りを
この夏考えています。
大きな「たび」なので。。大げさで恥ずかしいですが自分が一番闘って
きた部分なので気持ちは揺れています。
また自分ぐしゃぐしゃにならないだろうか。。
でもつちかってきたものがあるはず。
超えれるだろうか。。。。。

帰ってきてほっとできたらそれでいいんですよね。

投稿: そら | 2010年4月28日 (水) 11時20分

Koujiさん

今回のブログ、
そうですか、ローマ字が。
わたしのパソコンでは、いつもの文字の3倍の
大きさでばーんと出ていたのです。
不思議。
(「乃南アサ」の魔力かなあ、と)。

Koujiさんに「ありがとうございます」と
云わせる随筆家も、おしあわせです。
文章にも本にも、縁がありますね。

手もとに
『12歳の空』と『精霊の守り人』が届きました。
それと、乃南アサの新刊『すれ違う背中を』も。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 11時11分

あすちるべさん

ちくちく。
なんだか、いい感じが伝わってきます。
どうもありがとうございます。

ちくちくも、旅ですね。
ちくちく、ちくちくちくちく……。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 11時02分

ななせさん

お友だちには、届いて、響いていますとも。
いつ扉がひらかれるか。
心配して見守るのではなく、
たのしみに待てば……どうでしょう。

明るい気持ちでいる、ということの
作用がどうやらあるらしいです。

「こと」を受けとめ、
明るい気持ちで過す。
いま、わたしが心がけようとしていることです。

さわやかな連休を。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 10時59分

ゆるりんりんさん

ひとり旅と、誰かとの旅。
ほんとうに、ゆるりんりんさんの
云われるようなものですね。

きょうもきょうとて旅をする……

という風に思わせていただきました。
散文詩のようなおたよりを、
どうもありがとうございました。


投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 10時56分

アリスさん

いらっしゃいませ。
遠くから、よくいらしてくださって……、
感激しています。

いま、手もとに地図帳をひらいて、
「ネブラスカ」を見ています。
ここに、アリスさんがお住まいなのですね。
地図帳の「ネブラスカ」が、もうわたしには
とくべつの場所に見えます。

「人としてのあり方が根本的に異なるように感じる」
のは、「ネブラスカ」でも、「日本」でも
起きることです。
アリスさんが、アリスさんでいれば、きっと
その異なりを、おもしろく思えるようになるでしょうね。
ひととうまくやっていくことより、
自分とうまくやっていくことを、考えて。

ひとりでいられる自分になり、
ひとりでいられる時間をつくり……。

アリスさんの胃のあたりを楽にしたいと
願うあまり、余計なことを申しています。
お許しください。

懲りずにきっと、またいらしてください。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 10時51分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。
「いつでもひとと向きあうことができる、願いさえすれば」
その「ひと」は相手そのものというよりも自分のなかの「ひと」でもあるのかな、とおもいました。後悔って、何かしらありますからね。たとえ物理的には伝えられない条件であっても、きもちは通じるものだとかんがえています。他界したひとにも、こころを閉ざしたひとにも。相手は気づかないようでいて、どこかでかんじてはいると信じます。

実は、ふみこさまを初めて認識したのは、乃南アサさんとの対談でした。ほんとお好きなんですね。これだけ炯眼のかたに愛される乃南さんもしあわせですが、とことん好きな作家が現役でいるというのもしあわせですよね。
自分は、とことんまではいません。これはいいけれど、これはなぁ…などと。
でも、随筆家ではいます。井の中の蛙大海を知らず、しかし空の高さを知る、ということばがありますが、日常を起点に空の高みから地深くまで自在にゆきかい無限のひろがってゆきます。しかも文章がめちゃくちゃうまいです。不世出、とはまさにこのひとのことで、無冠の名文章家です。現役でバリバリ仕事をされています。しあわせです。ありがとうございます。
 
ところで、今回のブログ、ローマ字がだーっとならんでいて「え~っ…読めないのかな」としょんぼりしていましたが、4/6から本文が出てきました。読めないのかなとがっかりしている方、大丈夫ですよ。

投稿: Kouji | 2010年4月28日 (水) 10時37分

フィりフヨンカさん

それ、どこかからフィりフヨンカさんへの贈りものじゃあ
ありませんか?
素敵。
というか、素敵が過ぎます。

佳い旅を。
(ちゃんと、帰ってきてくださいね)。

投稿: ふ | 2010年4月28日 (水) 10時20分

ふみこさま こんばんは

春から始めた習い事と(ちくちくひたすら縫っています)日常のごたごたが重なってしまってしばらくコメントを御無沙汰してしまいました。
でも、毎週楽しみに読ませていただいています。ふみこさんの言葉とみなさまとのキャッチボールからいろいろ大切なことを気付かせてもらっています。

乃南アサさん、音道貴子シリーズが好きです。『行きつ戻りつ』も多分読んでいますが、素通りでした(申し訳ないです・・・)。知り合いが以前富田林の寺内町にお店を構えていらっしゃって、訪ねたことがあったので、あ~っ!と思い、町並みを思いながら読んだ記憶が・・・今、思い出しました。

最近は日々の生活のわずかな時間に私の「たび」があるのかも。地元でも訪れたことがないところが沢山あるので、時間ができれば「たび」に出たいです。そういう時間って自分で作らないとダメですよね。

投稿: あすちるべ | 2010年4月27日 (火) 23時27分

ふみこさん、こんばんは。

>ひとは、いつでもひとと向きあうことができる、願いさえすれば

今回、心に響いたこの言葉。

今日ある友達に
向き合えることを願って言葉を投げかけたのですが
取り込まれただけで扉を閉じられてしまいました。

いつも自分のつらさでいっぱいっぱいになってる人。

やめておけばよかった…と今は思っているけれど…
それでもまたいつか扉を開けて
私の気持ちも分かろうとしてくれるかもしれない。

そう願うことをやめないでおこうかな。。。

投稿: ななせ | 2010年4月27日 (火) 23時15分

こんな素敵なところがあったんだぁ、
を見つけたときがわたしの一人旅

これおいしいね
ここきれいだねぇ
を共有できたときが誰かとの旅行

ふみこ様は旅の名人ですね

投稿: ゆるりんりん | 2010年4月27日 (火) 20時50分

山本ふみこさま、
こちらにブログがあることを知り、以来立ち寄らせていただいています。
私はアメリカ、ネブラスカに在住しています。
山本さんの文章は、人生について自分のあり方について、あ、そうかそうなんだそれでもいいんだという感じで、違う視点とほっとする気持ちを与えてもらえるような気がして、楽しみにしています。
人としてのあり方が根本的に異なるように感じるこの国で、悩まず自分を大切にしようと、自分に言い聞かせているのに、たぶんストレスから胃炎になってしまいました。情けないことです。毎日を大らかに幸せに目を向けて生きなければいけませんね。
いつでも人と向き合うことが出来る。私もそう信じたい、信じています。

投稿: アリス | 2010年4月27日 (火) 20時39分

本を読むことも旅といえるのなら、私は贅沢な旅人です。
この間、古紙回収箱の中にあった「少年・少女世界の文学」。
いろんな本に埋もれて、しかもくくってあるから重いこと。
身を乗り出して、拾い上げました。
昭和40年のものです。
丁寧に一冊ずつ、拭いて開いてその挿絵の美しさにみとれました。
箱の破れにテープを張って、まさにここへどうぞ・・というぐあいに
空いていた本棚に並べました。
「赤毛のアン」曽野綾子さん訳。「メアリ・ポピンズ」岸田衿子さん訳。
「クリスマス・キャロル」村岡花子さん訳。「あしながおじさん」谷川俊太郎さん訳。
もう、その他すべてが素敵です!
時代をさかのぼる夢の旅・・です。

菜種梅雨・・に、今日はゆっくりを楽しんでいます。

投稿: フィりフヨンカ | 2010年4月27日 (火) 19時13分

寧楽さん

「たび」というのは、
ほんとうに、多種多様。
「たび」だと思って過せば(生きれば)、
それはみんな「たび」ですね。

寧楽さんとのやりとりも、
わたしには旅のようなものかもしれません。
こちらでは決して醸すことのできないものを、
伝えていただいているような気がして。

どうもありがとうございました。

きょうは、奈良も東京も、
雨ですね。

投稿: ふ | 2010年4月27日 (火) 18時12分

ふみこさま

子供たちが小学生のころは「旅行」でした。
夏休みは、海へ。冬にはスキーへと。

今はそれぞれに部活が忙しく・・・。

友人がしているカフェでご飯、時間を作って本屋さんで長居!
お休みの日、主人とすこしだけ遠出。
娘との買い物。
すべて大切なささやかな「たび」です。

今年もお隣の倉庫、軒下に昨年、巣立ったであろう
燕が帰ってきました。「おかえり!」
先週末にみつけ、観察できる楽しみがふえました。

投稿: 寧楽 | 2010年4月27日 (火) 15時16分

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