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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあい、娘3人、黒猫との、5人と1匹暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。
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2010年7月20日 (火)

フトンジ

 いわば、間に合わせだった。
 とつぜん必要ができて、わたしはぽん、と家を飛びだした。
 ドコデ、ソレハ、カエルカ。ドコデ、ソレハ、カエルカ。
 と、口のなかで唱えながら、道の端(はた)を半分走る速度で歩いている。

 急ぐ勢いにつられ、書き損ねたが、ソレハのソレとは敷布(シーツ)である。時は、わたしが家に、まだ客用の寝具を持たなかったころだ。とつぜん泊まり客ができたが、夏のさなかのこと、敷き布団や夏掛けはこちらのをまわすとしても、せめて、敷布は清清(すがすが)しいものを用意しようと、走りでたわけだった。
 駅にほど近い大手のスーパーマーケットの2階へと駆け上がり、目的のモノをさがす。が、それが流行(はやり)でもあったのだろうか、過剰なモノばかりで、驚く。ドコデ、ソレハ、カエルカ、と唱えながらも、売り場がみつかりさえすれば、簡単な買いものだと高を括(くく)っていたのだったが。ならんだもののなかから、何でもない白の敷布を選べばすむはずだったが。
 ところが、そこに、何でもないのがない。花模様や縞、レースあしらい、色のもの、という具合に、売り場全体が咲き乱れている。咲くのはかまわないけれど、白無地というもっとも清楚で、もっとも何でもないモノを忘れてもらっては困る。間に合わせをねらって家を飛びだしてきたけれど、どうにも間に合わない。間に合わせ、一時しのぎという考えを、ひきはがされた思いもする。
 今し方駆け上がった2階から、とぼとぼ下りた足は、しかし、つぎの行き場を知っていた。この地の住人になってから、まだ一度か二度しか行ってみたことのない、裏通りの商店街だ。あそこにはたしか、古い布団屋があった……。

「ごめんください」
「いらっしゃい。何をお見せしましょうか」
 お見せしましょうか、とは、洗練された挨拶と、感心しいしいたしかめた相手は、人形、それも博多人形のようなきれいなおばあさんだった。襟元に1枚布(きれ)をかぶせた白ブラウスに、茶の柄のスカートというモダンな拵(こしら)えで、ことに、スカートの着慣れてモダンな様は、滅多には見ないほどのものだった。わたしの目がスカートに吸い寄せられたのに気づいたおばあさんは、「お目がいきましたね。おかしなスカートでございましょう? フトンジなんですよ」と云った。
「フトンジ。……ああ、布団地、ですか」
「ええ」 
 わたしは、敷布を買いに来たことも、急いでいることも忘れて、スカートに魅入っている。狐につままれたような気持ちもある。それくらい、好きなスカートだった。
 はっと我にかえって、「敷布を」とやっとのことで云えば、おばあさんは、こともなげに真っ白い敷布を、3種類ならべて見せる。
「この季節なら、こんな揚柳(ようりゅう)のものもありますけれど、通年お使いならば、この、何でもない木綿のシーツがよろしいでしょうね。何でもないと云うのは、基本的な、という意味ですが」
「その、基本的の、何でもないのをいただきます」

Photo_5

さき織りのバッグです。
底、持ち手は、何だと思いますか?

畳の縁(へり)です。
これをつくったのは、わたしの友人ですが、
その「手」を思い、
畳の縁の生まれ変わりを思い……。

デザイン:小林良一(スタジオGALA)
制作:藤堂真理(つくりっこの家)
             〈敬称略〉


|

コメント

大野さん

お写真、ここにこうして、ほらね。
お礼も申さず、お許しください。
どうもありがとうございました。

佳い夏休みをお過ごしください。
うちには、
バッテラ好きもおりますし、
柿の葉寿司は、わたしの大好物です。

経過がよかったこと、
ほんとうにおめでとうございます。

ゆかちゃんにも、よろしく申し上げてください。
とびきりの夏を、と。

投稿: ふ | 2010年7月27日 (火) 09時10分

バッテリーさん

皆さんを代表して、
ため息を、送信します。

それって、「シンデレラ」の魔法より
もっと素敵で、わたしたちが欲しいとねがう
杖のひと振りです……。

杖のひと振りなんて申して、
ごめんなさい。
2時間がかりの、現実の働きがあったというのに。

夫の耳元で、バッテリーさんのおはなしを
朗読してきます。

投稿: ふ | 2010年7月27日 (火) 09時06分

山本さん
大野です

お元気ですか?
今日は、2ヶ月ぶりの診察のため上京しています。
経過良好でした。 柿の葉寿司を買って これから新幹線です。
柿の葉寿司のサバが 圭梧の大好物です。
そういえば、ばってらが好きなお嬢さんがいらっしゃいましたよね~。

診察は、本当に緊張するけれど、いいアクセントになってきたなぁと 思います。
何事もない 平凡な生活に 感謝できる日です。

写真、思い切っておくりました。ゆかちゃんの三人の子どもたちの写真も おくりたかったのですが、
「うちは、よか、よか」と 笑顔でした。ゆかちゃんは 福岡の人なのです。
私が これまで会った人の中で、一番 謙虚な女性です!

毎日暑いので…お身体大事にしてください。

投稿: 大野 | 2010年7月26日 (月) 14時14分

ふみこ さま

まっ白な、糊のパリっときいたシーツに
ごろんと横になるし・あ・わ・せ・・・
たまりません!

わたし、洗濯は大好きな家事なんですが、
とりこんで、たたんで、もとあったところにしまう・・・
が、ついついあとまわしに。
すると夫が、たま~にだまってやっておいてくれます。

昨日は、朝起きだしてくると、
夫が、台所の換気扇のべたべた汚れと格闘中。。。
はい、もちろん賢明な妻としましてはすぐに、
新しい雑巾と、替えのフィルターを片手に、
アシスタントに徹しましたとも!

菜箸と竹串と綿棒まで総動員し、
まわりの調理台と、壁と、床も
きれいに拭いてまわること約2時間。

ぴかぴかになった台所で作るその日の晩ご飯は、
特別なものとなりました。

投稿: バッテリー | 2010年7月26日 (月) 13時47分

寧楽さん

よろこぶ顔を見たくてしたにはしたけれど、
ちょっと失敗なんていうことの、
連続です、わたし。

でも、どんなにしたって、
干した布団、洗いたてのタオルの
しあわせは、伝わるもんですよ。ね。

いつも、よくなさっていて、
頭が下がります。

投稿: ふ | 2010年7月23日 (金) 17時27分

ふみこさま

さらさらとした“白い敷布”、涼しさまで呼んでくれそうです。

先日、息子たちの布団を干しすぎ・・・
「ほんのり温かいけど・・、どうしたん?」と言われ

失敗しました。
タオルもとりこむのを忘れていて
ふんわり柔らかのはずが、カチコチの肌ざわり・・
黙って使う(仕方なく)優しい子供たち!?です。

投稿: 寧楽 | 2010年7月23日 (金) 16時56分

アリスさん

メイ・サートンの挑戦について、
ときどき考えるんです。
当時としても、
ひとりのひととしても、
ゆるぎないものを持つに至った道程……
というか。

そして「solitude」に導かれて。

投稿: ふ | 2010年7月23日 (金) 09時08分

なすさん

そんなお方が近くに
いらしたんですねえ。

佇まいの一端を、受け継ぎたいですね。

いいお話を、どうもありがとうございます。

投稿: ふ | 2010年7月23日 (金) 08時40分

焼き海苔の の さん

なんて、いい情景……。
「そーれ」ってね。

そういうおふたりを想像するだけで、
涼風が立ちます。

投稿: ふ | 2010年7月23日 (金) 08時38分

こぐまさん

「ふつう」ということに対しては、
ちょっとひねくれた思いを抱いています。

近く、そのことが書けたらいいのだけれど、と、
考えています。

朗読会。
楽しんでなさってくださいね。
……覗きたい。です。

投稿: ふ | 2010年7月23日 (金) 08時37分

ふみこさん、
誉めていただいて身に余る光栄です♪
原書しか手に入らないので、原書で読んでいますが、
これはもう、なかなかつらいです(笑)。
意味の取れないところは、飛ばして読まないと、終わりません。
それでも、彼女の書くことには惹かれるんです。
母国語とは本当にいいものです。
外国語との距離も、日本にいたときより感じます。
日本に帰ったときに、日本語訳を手にとって見るつもりです。
ふみこさんに、楽しみを与えていただいて、感謝しています(^^)

投稿: アリス | 2010年7月22日 (木) 21時41分

ふみこさま こんにちは

私の実家の裏?に布を織っているおばさまがいました。
残念ながら去年、他界されました。
まさに木綿のちょっと厚めの布を織っていました。
 
家の母と仲がよくて余った布を、よくださってありがたかった事を
思い出します。
いま丈夫な木綿の布って見かけませんよね。
洗えば洗うほど、肌触りが良くなって・・・・
その布で、私が息子の枕カバーにしてあげたら気持ち良いと
言ってくれました。

今年は、おばさまの初盆です・・・
どうか安らかにと願うばかりです。

投稿: なす | 2010年7月22日 (木) 13時44分

ふみこさま

夫について感動したこと(?)に、布団カバーをきちんとかけられると
いうことがあります。
袋状のカバーを裏返して布団に合わせ、二人で布団の端とカバーを持って、
「そーれ!」ってひっくり返すやり方です。(伝わるかしら…?)

このやり方、祖母から小さい頃に教わって、白いカバーをお洗濯した後は
二人で「そーれ!」って、やったなーと思い出しました。
夫は、小学校時代喘息で2年間親元を離れて療養していたので、その時に
教わったとのことですが。

東京に出てくるときに、祖母が打ち直ししてくれた布団、その後また打ち直して
まだまだ現役で使っています。
”布団”と”敷布”で、こんなことを思い出しました。

投稿: 焼き海苔の の | 2010年7月21日 (水) 20時52分

ふみこさま。

なんでもないふつうのもの ほんと素敵ですよね。わたしも なんでもない
ふつうの人 ですが・・・。今度、朗読会をします。うまくできるか不安ですが
ふつうな感じでできたらいいな・・・。と思っています。

投稿: こぐま | 2010年7月21日 (水) 15時16分

いとうさん

お仕事ですね。
……がんばって。

暑くて、もう仕事したくないや、と
思いながら、わたしも布団めざして
やっているかもしれません。
(ヤツ=布団は、親友です)。

投稿: ふ | 2010年7月21日 (水) 10時55分

アリスさん

そちらの暮らしのなかで、
独自の感覚、美意識を身につけて
おられるようで、なんとも、
まぶしく、また、なんとも頼もしいこと……。

素敵。

原書で読むメイ・サートン。
(『encore』数頁読んで、泣きそうになりました)。
うらやましいです。


投稿: ふ | 2010年7月21日 (水) 10時53分

おまきさん

寝具のなかみを調えるときの、
緊張感。
いいですねえ、その感覚。
思いださせてくだすって、
どうもありがとうございます。

たたみの縁(へり)のバッグ。
一昨年に刊行の本に書いた、
さき織りのと、おなじ作者の手になるものです。

ほんとうにいい風合いです。

投稿: ふ | 2010年7月21日 (水) 10時37分

「フトンジ」が「フンドシ」に見えました。


さて。今お布団でゴロゴロしながら携帯を触っています。
熊本は梅雨も明け、朝の涼しい風が心地いいです。
お布団のシーツも夏物で、寝心地 抜群。


昼からお仕事行きたくなーいと思いつつも
夜、またこのお布団たちにくるまれて寝ることを考えつつ
お仕事がんばってきます。


お布団とお友だちのいとうでした。

投稿: いとう | 2010年7月21日 (水) 08時25分

ふみこさん、
おはようございます。
日本もそろそろ梅雨明けで、蒸し暑い日が始まるのでしょうか。こちらは日差しが強くて、晴れの日は大変なのですが、ここのところ例年になく雨が多く、湿度が高いため、虫が大発生していますよ!
白のシーツにも季節や用途に合わせて種類があるのですよね、そういうの好きです。これが欲しい!と思って出かけるとなかなか本当に欲しいもの見つかりません。お店には必要のないものが溢れています。迫られて買ってしまうと、いつまでも「ああ、ここの柄が要らないわ~」と思ったり(笑)。
私は手作りが大好きです。
受験戦争世代なので、勉強以外のことは「悪」だと父親からきつく戒められて育ちました。高校時代に隠れて、女性作家のエッセイを読んでいたら、見つかって家から放り出されたことがあります。あの頃は、そういう部分のある日本の文化が大嫌いでした。でも、今、また、手作りが好きだと言っていいんだと思うようになりました。今素敵な本を読んでいて、ますますdomesticity(日本語で言うと家庭生活・家事ということなのでしょうが、どうもしっくりきません。「暮らし」?でしょうか)に熱が入りそうです。日本のモノ作りや美感のセンスは素晴らしく、海外でもいろいろなところでいろいろなタイプのアーティスト達が言及しているのを目にします。帰国したら、本や和のものなどを見てまわろうと思っています。最近は一眼レフのストラップをベルトから手作りしましたよ!
今、メイ・サートンさんのat eighty twoを読んでいます。日常を綴る彼女の心の動きや、気づきは面白く、私も気づかされることが色々あります。これを読み終わったら、journal of solitudeと、encoreも読みたいと思っています。
それでは、良い夕べをお過ごしくださいね。

投稿: アリス | 2010年7月20日 (火) 22時37分

ふみこさま

なんでもない敷布(しきふ)、なかなかないですね。すこし丈夫で、肌にはりつかない木綿のものがあればなあと思いますが、私の行動範囲の狭さもあって、なかなか出会いません。タオル地のものはループが伸びてしまい、その伸びた糸を息子がひっぱり(あれは、おもしろい)、なんだかスケスケになったものをうーむとおもいつつ敷きます。

敷布って言っていました。
母は枕のそばがらを入れ替えたりしていました。打ち直しは記憶があいまいですが、寝具の中味を整える時の緊張感、覚えている自分が誇らしいです。
かといって、技術継承には至りませんでしたね。残念なことです。

裂き織のバッグは、以前ご本の中で、ことばもないまま同じ時間を過ごしていらした方の作品でしょうか?
美と丈夫さを兼ね備えているデザインを、形にされたのですね。
新たな民藝を、ぜひ、作ってください。そして、買いやすく使いやすいものを広めてください。必要なものになっていくとおもいます。

投稿: おまき | 2010年7月20日 (火) 20時32分

み さん

過不足ない、ということと、
好み、ではないでしょうか。
……ある意味。

お互い、愉快な「自由研究」に取り組む
夏にしましょうねえ。

佳いなつを。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時31分

あつこさん

布団屋さんの知恵って、
すごいですよね。
わたしも、布団店を営む知人から、
かけ布団のたたみ方をおそわりました。

さいしょに、
縦半分にたたむ、やり方です。

布団屋に、なくなってもらっては困るなあ、と
つねづね考えております。
なくなるとね、この国から布団がなくなるような
気がします。

佳い日日を。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時29分

Koujiさん

Koujiさんのおかげで、
自分に「とぼけ」好きなところのあるのを、
発見しました。

え、知らなかったの……と、
云われそうですが。

ずれていたり、
はぐれていたり、
とぼけている感じが、えらく好きなんです。

おもしろい夏をね。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時26分

ゆるりんりんさん

敷布というのは、いいもんですね。

洗って干すだけで、
これほどの「変化」をもたらしてくれて。
「清潔」をおしえ、
「洗いざらし」を伝え……。ね。

すがすがしい敷布のような、夏を。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時23分

chokiさん

わたしのまわりにも、
70歳を超したすばらしい女(ひと)の
存在があります。

眺めているだけで、
しあわせで、
それだけで導かれていくような。

佳い日日を。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時20分

ぽんぽんさん

もうずっと昔のはなしです。

だけど、どこかに、
すごい存在が隠れているのが「この世」ですねえ。

佳い夏を。
たのしい、夏をね。


投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時17分

あたまのくろいネズミさま

わたしもね、
あの佇まいは、忘れたくないなあ、
ふと真似したりしながらいきたいなあ、と
思うのです。

佳い夏を。

投稿: ふ | 2010年7月20日 (火) 18時16分

今回のお話、「わかる!わかる!」と思いながら読みました。「なんでもない」「ふつうの」というものが、意外と手に入りにくかったり、貴重だったりするんですよね。人間は「工夫」ができる生きものなので、物も変化(進化とは言い切れないような・・・)していくのでしょうが、誰かのちょっとした工夫も、見方が変わるとちょっと余分に感じてしまったりもする。
子供が生まれたことや、新居を構えたことなどで、物を買うことも多かった我が家でしたが、結構、この「ふつうの」にぶつかりましたよ。
ふつうの物干し竿、ふつうの座敷箒・・・子どもの物でよく「ふつうの」探しやってますね。ふつうの麦わら帽子、ふつうの長靴、ふつうのイチゴのパンツ・・・夫に言われました。「ふつうの」も立派なこだわりだね(笑)と。
何がふつうなのかは結構思いこみだったりもするんですよね。私の「ふつうの」ってどんな物のことを言うのかなと、ふと思いました。
夏の宿題をもらった気がしました。自由研究ですけどね。

投稿: み | 2010年7月20日 (火) 15時06分

ふみこさま

夫の友人は小さな布団屋さんをしています。
結婚して以来、いつも彼の作った布団を使用しついでに頼むシーツも真っ白なものです。
彼の御両親はもう亡くなりましたが私の嫁入り布団を頼みに行った際に彼のお母さんが結婚前で不安そうな面持ちをしていた私に「子供ができたらこっちのもんや、大丈夫。」と励まして下さったことを覚えています。

ふみこさまの文章を読んでふと思い出しました。
今の時代に布団屋さんだけで生計を立てるのは大変そうなんですが彼の技術は素晴らしいものなので頑張ってほしいです。

投稿: あつこ | 2010年7月20日 (火) 14時55分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。
今回の「フトンジ」あたかも小説の一場面を読んでいるよう…というご感想に、同感です。
特別なことは何もないのに、なぜか不思議な、どこかとぼけたユーモアもある味わい。
百鬼園だとか小沼丹の作品の間にぽんと置いても、まったく違和感なく馴染みそうです。

寝具屋さんのおかみさん。ぼくにとってのそれは、歌人の馬場あき子さんです。もちろんお姿はブラウン管でしか拝見したことはありませんが、あくまで物腰はやわらかで、立っているだけで凜とした品と知性を優雅にかんじさせられます。お声も朗々とよくとおってらして。お能をされているそうですから、その所作ですとか発声方法がうまく働いているのでしょうね。
とはいえ、付け焼き刃で得られるものではなく、また、それらは副産物として得られたものでもあり。真似しようとおもって真似られるものではありませんが、かくありたいと願うきもちは大切かな、とおもっております。
 
今回も素敵なおはなしありがとうございます。
これから、夏本番です。
御身、おいといくださいませ。


投稿: Kouji | 2010年7月20日 (火) 13時51分

ふみこ様

わたしシーツは無地派。
30年柄なしの白かオフホワイトです。
最近ファスナーつきの袋型から
フィットシーツ型(周辺にゴムがついたもの)にかえました。
ざぶざぶ洗いたいのに
取り外しや取り付けがおっくうになって。(苦笑い)

博多人形のようなおばあさんには
なれないかもしれないけれど、
こざっぱりとしたおばあちゃんになりたいなあ。

投稿: ゆるりんりん | 2010年7月20日 (火) 11時48分

ふみこ 様
こんにちは いつもですが、なんとなく小説のくだりを読んでるような・・・

私は奇麗な女性を観察するのが大好きです、若い女性は当然きれいですよね、でも若いのに清楚感のない女性へ目は、ぎ付けにはなりません。お歳を召された女性でも凛とした姿勢の上品さのあるそんな方は素敵で、若い頃はどんなだったのだろうと想像して、魅力を感じてしまいます。劣等感ばかりの自分なので
なんでもない木綿のシーツ、そんな基本的に、私も目指したいです。

投稿: choki | 2010年7月20日 (火) 11時23分

ふみこ様 皆様
こんにちは。

夏に突入しましたね。暑さは苦手ですが、せっかく四季のある国に生まれたのだから、愉しんで過ごしたいと思います。

フトンジのお洋服ですか…。それは初めて聞きました。
畳のヘリのバッグにせよ、発想の転換と物を大切に扱う姿勢に気持ちよくなりました。
また、想像するだけでもおばあちゃんの粋なたたずまいが感じられるようです。
そういう方々が健在の商店街はいいですね。

私は娘の送り迎えで、近くの商店街のおばあちゃん方にお声をかけて頂く事が増え、改めていろんな方に娘も含め育ててもらっているなぁって、思います。

投稿: ぽんぽん | 2010年7月20日 (火) 10時49分

博多人形のようなきれいなおばあさん

憧れます。
年を重ねるにつれ 
洗練されていく魅力は
付け焼刃では得られないものですものね。

清楚な美しさ
いつまでも忘れずに
心の中におきたいと思いました。


投稿: あたまのくろいネズミ | 2010年7月20日 (火) 10時17分

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