オレンジページnet
このブログは、
『オレンジページnet』の
オリジナルブログです。

『オレンジページnet』はこちら>>
 
profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあい、娘3人、黒猫との、5人と1匹暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。
profile:山本さんの本
不便のねうち 不便のねうち
足りないくらいがおもしろい 足りないくらいがおもしろい
片づけたがり 片づけたがり
おいしい くふう たのしい くふう おいしい くふう たのしい くふう
こぎれい、こざっぱり こぎれい、こざっぱり
人づきあい学習帖 人づきあい学習帖
親がしてやれることなんて、ほんの少し 親がしてやれることなんて、ほんの少し
まないた手帖 まないた手帖
朝ごはんからはじまる 朝ごはんからはじまる
わたしの節約ノート わたしの節約ノート
おとな時間の、つくりかた おとな時間の、つくりかた
家族のさじかげん 家族のさじかげん
子どもと一緒に家のこと。 子どもと一緒に家のこと。
台所あいうえお 台所あいうえお
元気がでるふだんのごはん 元気がでるふだんのごはん
子どもと食べる毎日のごはん 子どもと食べる毎日のごはん
わたしの献立帖 わたしの献立帖
●こちらもおすすめ!
 『オレンジページ』のブログ
オレンジ進行中
オレンジページ定点観測
堤信子さんの文具びより (ときどき雑貨)
ワンツー☆スリーピース
からだの本ネット日誌
『花カレンダー』のブログ
オレンジページnet エディターズ・ボイス
オレンジページnet
『オレンジページnet』はこちら。

『オレンジページ』に関するご意見、お問い合わせはこちら。

« 『新源氏物語』(田辺聖子著)  本のなかの暮らし〈8〉 | トップページ | 青いカボチャ »

2010年9月 7日 (火)

持たない生活③ 本末転倒

 「いちご」(うちに暮らす14歳の、猫)のからだを洗った。
 滅多には洗わないけれど、こちらがそろそろ洗ってやろうと思うと、何かが伝わってしまうらしい。あちら=「いちご」は、すれ違いざまふっと目をそらしたりする。
 なにせ、「いちご」は、濡れるのを嫌う。たいていの猫はそうらしいけれど、ほんとうのところ、わたしには猫全般について語る資格は、ない。「いちご」のほかを知らないし、生命体に個性があることは、人間(ひと)で学習している。
 おそらく猫にだって、風呂好き、水好きはあるのにちがいない。

「いちご」は、濡れるのを嫌う。自分でこぼした水を踏むのだって、嫌(いや)らしい。「あらら、濡れちゃったあ」という素振りで、あわてる。
 それでもからだを洗ってやろうと思いたち、実行するのは、うちでは二女だ。楽ではない上に、相手に少しもよろこばれない仕事を、どうしてしようと決めているのかわからないが、彼女が「そろそろ、洗う」と云うと、わたしが「そうか」と思い、そわそわする。それを「いちご」に気取られて、知らんぷりされたりするというわけだった。
 からだを洗ったあとの「いちご」を受けとり、ごしごし拭いてやるのは、わたしの役目だ。
 専用のシャンプーを用い、二女が浴室の洗い場で「いちご」を洗っているとき、わたしは外でじっと待っている。バスタオルを、ぎゅっとにぎりしめながら。
 なにかにしがみつかずにはいられなくて、ぎゅっとバスタオルを。
 なぜといって「いちご」が、あんまり叫ぶからだ。
 日頃たてたことのない甲高い声で叫ぶからだ。
 にぎりしめていたバスタオルをひろげ、濡れそぼった「いちご」を受けとる。もぞもぞしてはいるが、観念しているらしく、「いちご」はおとなしくバスタオルにくるまった。

「いちご」は専用のバスタオルを2枚持っているけれど、この家には、ひと用のふだん使いのバスタオルがない。
 バスタオルがあった時代はある。子どもが小さい時分にはあったのだ。小さな子どものからだを、大判のバスタオルで包んでやるというのが、やけに愉しかったこともおぼえている。
 しかし、末の子どもが小学生になり、しばらくたったころ、バスタオルをよしてしまった。よしたのは、わたしの考えだった。大人のわたしも、そして子どもたちも、「これ」がないと「それ」ができないというようなことを思ったり、思うだけではなくて口にしたりするようになってきたのがはじまりだった。
 子どもたちまでそういう考えをもつに至ったのは、やっぱりわたしが、だんだん「便利」なことに、「じゅうぶん」に、馴れてきたせいだと思った。
 そうしてわたしは、バスタオルをよしたらどうなるか、と考えたのだった。自分で云うのもおかしいけれど、いかにもわたしの考えそうなことではあった。

「どうしてかというとね」とわたしは、説明する。
 どうしてかというと、入浴に関わるすべてを、1枚のタオルで賄(まかな)えるひとになってもらいたいのよ、と。
 ときどき、変わったことを云いだす母親に馴れてもいるので、一同「変なの」という顔はしたものの、してみることにしてくれた。浴室で使ったタオルをきつくしぼって湯上がりに使う者もあるし、浴室ではタオルを使わず(ナイロンのボディ・スポンジを使う)湯上がりに使う者もある。
 早いものでそれから7年あまり、うちにふだん使いのバスタオルがないという状態は、つづいている。

 バスタオルといえば、客用の白いバスタオルが2枚、子どもたちの学校行事用の、いわばよそいきが1枚、水泳用が3枚、「いちご」専用のが2枚あるだけだ。
 ひとは持っていないが、猫の「いちご」は持っているというのなんかは、本末転倒かもしれない。家のなかに本末転倒を置くことを、ちょっとおもしろがるというのが、わたしのやり方でもあるかな。

 そういえば、わたしが育った家では、バスタオルのことを、「湯上げタオル」と呼んでいた。「湯上げタオル」という呼び方、よかったなあ。
 持たないとか云っているくせに、呼び方にこだわるというのは、これまた本末転倒かもしれないが。


Photo
「いちご」と、「いちご」専用のバスタオルです。

 

|

コメント

仙台のじゅんこさん

よくなさいましたねえ。
ほんとうに、すばらしいです。

全力ではなかったなあ……とのことですが。
ここで、全力をだしきろうとするのは、
まだまだ早いのでは?
なぜといって、全力のだし方、というようなことも、
一歩一歩学ぶ道のりですもの。

できるだけ長く、遠い道を行きたいですね、
学ぶ者同士。

投稿: ふ | 2010年9月13日 (月) 15時18分

バッテリーさん

「マロ」は元気ですか?
バッテリーさんのおかげで、
わたしも、これから犬と暮らす、というような
感覚になっています。

また、「マロ」の今後を、
おしえてください。
お願いします。

「マロ」は、「玉三郎」のことも、
よく知っていますねえ、きっと。

投稿: ふ | 2010年9月13日 (月) 15時15分

ふみこ様 皆様
おはようございます(^^)

待望の雨が降り続くうちに、空気がすっかり秋に移行していた仙台です。


ブックトーク講座終了と共に、私の夏は終わったみたいです。

ふみこさんの励ましを胸に、頑張りました!頑張りましたが…全力ではなかったなぁ…。他の受講者の方々の実演を見て、自分の練習不足が恥ずかしくなりました…。
恥ずかしいのは、わかっててやらなかったからです。

それでもやっぱり、素敵な世界。もう少し、自分に負荷をかけてみようと決めました。
勉強を続けます!家族にも伝え、励ましてもらいました(^^)


「朝ごはんからはじまる」ようやく読めます♪
挿絵がなんて素敵(*^^*)まねっこして描きたくなっちゃいますね(^^)

投稿: 仙台のじゅんこ | 2010年9月13日 (月) 09時03分

ふみこ さま

実家には、かつてわたしが職場の近所でみつけて
つれて帰ってきたシャムネコ「玉三郎」が、14年住んでいました。
父が亡くなった翌月に後を追って、天国についていきました。

それから約20年ぶりの動物との共同生活です。
まだ始まったばかりですが、
彼「マロ」と暮らすことは、運命だったんだ!
(ちょっとおおげさかしら・・・)と、感じはじめています。

いまマロはおさがりのバスタオルにくるまれて、
すやすやと寝息をたてています。
イヌとバスタオルもなかなかの風景です。

投稿: バッテリー | 2010年9月12日 (日) 22時47分

Koujiさん

おはようございます(土曜日の朝です)。

朝からものがたりを
読んでしまった……ありがたや。
いい情景ですねえ。

「ふたり」は、どこか、似た(ある歳月を経て
似た)存在なのですね。

「猫」を知らなかった時代(ころ)だったら、
なんとも思わぬものがたりでしたが、
いまは、くすぐられます。
猫と出会ったからこその……。

どうもありがとうございました。
佳いきょうを。

投稿: ふ | 2010年9月11日 (土) 06時20分

がーねっとBeeさん

手ぬぐいのうつくしいのは、
まず、それ自身、実直を忘れず、
つねに働くかまえだからでしょうか。

なんにしても、てぬぐいの格好よさを
わかるというか、
思いだすというか、
それこそ、通過点としてかぐわしいなあ、と。
がーねっとBeeさんも、わたしも。

(自画自賛です)。

(我田引水……か?)。

ともかく。
どうもありがとうございました。

投稿: ふ | 2010年9月11日 (土) 06時16分

ふみこさま、みなさまこんにちは。
毎日なのか、よくわかりませんが、朝早く、といっても6時まえくらいでしょうか、外を眺めていると、とってもおもしろい光景をみることができたりします。
五、六十代の女性が散歩をしています。そのいでたちであるとか、あるき様がおもしろい、ということではありません。
お供をしているかたが、なんとも。ずんぐり短躯で、かなりご高齢のご様子。でもとても可愛いらしい、黒ぶち模様の猫ちゃんです。
よたよたというほどではありませんが、やはり壮年期を過ぎたあるきぶりです。
それの何がおもしろいのか。平凡なことだろう、とおもわれたことでしょうが、たしかにそれだけだとそうですね。
おもしろいなとおもったのは、その猫ちゃんには首輪も紐もつけていないところなんです。あの猫特有のちょこちょこ可愛いあるき方で、飼い主さんのあとをついてゆきます。
ときには、開いたガレージのなかへそれてはいってしまい、こらこらと軌道修正してもらってまた散歩を再開したり。そのさまが、微笑ましく、あたたかく、目にできると、なんだか得したようなそんな気分になれます。
実家にいる子、「にいの」も黒で白髪まじりの12歳くらいです。にいのも捨て猫でしたから、正確な歳はわかりません。
つい最近入院しました。ぐったりして動けなくなったのこと。幸いにどこにも異常はみられなかったとのことで、みにいったときは元気にしていて、触っていると嫌がってぷいといってしまいました。
とても大切な家族です。

投稿: Kouji | 2010年9月10日 (金) 19時41分

ふみこさん、皆さん、おはようございます^^
昔は銭湯に行くときなど、手ぬぐいが体洗い(拭き)、小間物包み、のぼせよけ(温泉なんかに行くと、おじさんたちが畳んで頭の上にのっける、あれです
^^)一手に引き受けていたそうですね。
お祭りに行く仲間同士、手ぬぐいの柄で一緒に落ち合う仲間をわかるよう、今の時代ユニフォームを揃えるみたいに、柄の同じ手ぬぐいを肩にかけたりしたそうです。(花火など、暗い所でもわかるように、でしょうか)
これを、タオルでやると、ちょっと野暮になりそうですね…^^;
(あ、矢沢栄吉のライブのバスタオルとか、スポーツのマフラータオル、なんかもありますね…ああいうのは、いいかな)

昔、おばあちゃんの家にあった手ぬぐいを見ても、それを素敵にとも思わなかった私ですが、今は、欲しがってます!…とても。
どこかのお店のモノでも、「かまわぬ」みたいなデザイン手ぬぐいでも、何でも結構!
今見たら、こんな古かった手ぬぐいも、案外しゃれっ気があるものだったんだ…と
思えるのかな…。

動物にバスタオルはつきもの、ですね^^
実家の犬は、バスタオルで感情を表します。
構ってもらえないとちょっといじけて、バスタオルを口にくわえ、頭をぶんぶん振り回します。
で、出かけていた家の者が帰ると、バスタオルをくわえ、近づくんです^^
面白いでしょ?
このバスタオルは、しっかりニンゲンの我々の使いきったタオルのお古。
彼女が一番、タオルの美味しい所を使っているかもナア…。

投稿: がーねっとBee | 2010年9月10日 (金) 09時51分

こぐまさん

わたしは「いちご」と暮らすまで、
動物のことを、知らなかったのです。

自分が、動物を好きだということも、
知らなかった……。

たぶん、わたしは「いのち」についても、
よく知らなかったんだと思います。
ゆっくりゆっくり、「ひと」から……、
「動物」から……おしえられて。

こぐまさんのおかげで、いろいろなことを、
思いだしました。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 18時12分

テレジアさん

それ、です。
わたしが、もたもたと……、
うまくあらわせなかった「核」は。

自分が「?」と気づいたことを、まず、
やってみる、ということ。
その前に、「?」と気づくこと。

なんだか、すっきりしました。

どうもありがとうございます。

21歳の猫さんのお話も、うれしく。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 18時09分

ふみこさま。

こんにちは。我が家は生き物を飼っていないのですが、何年か前に捨て猫が
我が家の庭に迷い込み、泣いていました。まだちっちゃくてとってもかわいい子猫でした。学校から帰ってきた娘が、みつけてそれからもらってくれる人を必死にさがしました。友達の家に聞いたり、学校の先生にまで聞いたり、さんざん探し回ってやっと猫好きの友達のいとこさんがもらってくれることになって・・・。
ほんとにあのときは、娘によくやったって言ってやりました。家では飼えないけれど、猫を見捨てられないという心が育っていたことにほっとしました。
タオルは、何枚でも使う娘なんですけどね。

投稿: こぐま | 2010年9月 9日 (木) 16時55分

 ふみこ様 バスタオル私も私個人の使用をやめました。
家人はみな使っていますけど。なぜ、バスタオルなのか?と感じたからです。
大きな私でも普通のタオルで十分拭ける そう実感しました。だから
私だけバスタオルがありません。

 いちごちゃん14歳なのですね。私の実家に私がもらってきた猫がいます。
具合が悪いと聞いていたので、死んでしまったかなと思っていたら、
まだ元気なのだそうです。点滴受けながらだそうですが。平成元年生まれの
21歳です。

投稿: テレジア | 2010年9月 9日 (木) 15時06分

えぞももんがさん

わかります。

自分はこんなだけれど、
「こんな」まんまで、云わせてもらうけど、
モノの不足をものともしないひとに
なっておくれ! という気持ち。

そして、
わたし自身も、あらためて、
そうなりたいとねがうきょうこのごろ。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 13時12分

大野さん

ゆかいな夏休みになったこと、
おめでとうございます。

つぎは、
とびきりおもしろい2学期を。

またね。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 13時10分

wasuregusaさま

こちらからも、御礼を。
風を、
どうもありがとうございます。

さっき、「いちご」にすれちがったので、
「タンゴ!」と呼んでみました。
返事をしました。
「タンゴのこと、知ってるの?」と、
鳴きました。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 13時08分

brownbear さん

近くの川に運んで……の、
くだり、いつか、つづきを
おしえてください。

なんだか、なんだか、
うっとりです。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 13時01分

しょうさん

ルールね、
しょっちゅう変わりますし、
しょっちゅう「元」に戻りますし、
「生涯模索」の身です。

きっとそれが、
家庭味なんでしょうね。

どうもありがとうございます。
これは、本のことも。……です。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 13時00分

そらさん

おかえりなさい。

こう書く日を、待っていました。
(どうもありがとうございます)。

おかえりなさい。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 12時58分

アリスさん

このおたよりは、日本から……?

たのしいお話をどうもありがとうございました。
気候のお話も、おもしろく読みました。

ゆっくりと、気持ちのいい時間を。
……どうか。

投稿: ふ | 2010年9月 9日 (木) 12時56分

ふみこさん おはようございます

うちの長男は 今月末から函館での自炊生活が始まります。
日用品の必要な物リストに
昨日 バスタオル2枚と書き込んだところでした。

ふみこさんの話を聞いて
そうだった
「これ」がないと「それ」ができないというようなことはない。
「これ」を使って「それ」をすることもできる。

そう思うと 必要リストの物達
二本線を引いて 消せそうなものが
まだありそうです

バスタオルがなくても
洗面器がなくても
「なんとかなるな~」と思って 生活してほしい
そう思う 母です。

投稿: えぞももんが | 2010年9月 9日 (木) 05時11分

山本さん
大野です
湯上げタオル!…ずっと忘れていましたが、いま、はっきりと思い出しました。
そうでした。湯上げタオルって言ってました。急に、また、そう呼んでみたくなりました。

「朝ごはんからはじまる」大事に大事に読みました。時々、ぎゅうっと抱きしめてみたり(笑)、たかいたかい(赤ちゃんを笑わせたいときにしてた)を してみたり、撫でてみたりしながら 読みました。
とっても 幸せな時間でした。
それとね、すごく佳い夏休みでした。「ゆかいな夏休みを」との ふみこさんの言葉、お守りみたいにしてました。
ありがとうございます。ものすごく 感謝しています。

投稿: 大野 | 2010年9月 9日 (木) 00時25分

まあ久しぶり、タンゴじゃない。
お写真拝見して、思わずそうつぶやきました。
タンゴとは、実家で飼っていたネコのことです。

ひょんなことで、ふらっと同居人(?)になったタンゴから、
わたしもいろんなことを気づかされました。

中でも印象に残っていること。
人はよく「気に障る」といいますが、「気まぐれ」と称されるネコという生き物は、
ひょっとしたら「気(空気)に触っ」ているんじゃないかしら?と思わされたこと。

自分本位が身について、「気に障る」と口にして憚らないニンゲンと比べて、
ネコはいつも「空気」と一体で、あの柔らかな鼻先で、常に「空気に触っ」ている。
気まぐれといえば気まぐれだけど、「気に障る」というそぶりがネコにはない…。
高尚なのはあちらの方だと、そう思った主客転倒。

バスタオル。
実はうちにもありません。
子どもの赤ちゃん時代にはありました。
主人は新生児をそのまま抱くことをおっかながって、
バスタオルでおくるみにしてようよう抱っこしていました。

あわあわとはかなげな、それでいてしっかりとした重みを備えた新生児は、
うちではバスタオルでくるまれて抱かれていました。

「バスタオル」という言葉を最近まで知らなかった7歳の息子は、
「ああ、あれはほんとは赤ちゃんのためのタオルでしょ。」と言います。
ここにもへんてこな本末転倒が。

バスタオルとネコ。
風が吹いてタオルが翻り、風が吹いてネコが立ち上がる。
風を吹かせてみることで、見えるものがここそこに。

今週も 風 ありがとうございます。

投稿: wasuregusa | 2010年9月 8日 (水) 21時35分

ふみこ様
バスタオル…若い頃から使うのに抵抗を感じていたのは
タオルまたは手拭を一人1枚ずつ という家庭に育ったからかもしれません。
夏場 水不足になると 家族9人分の洗濯物を近所の川まで運び
ひたすらすすぐのは けっこう大変でした。

バスタオルは確かに便利ですね。
でも、あんなに大きくなくても十分賄えます 体も髪も。
だから、我が家は 男子はタオル1枚 女子はタオル2枚に決めています。

カラフルなボーダー柄を選ぶと、ごわごわして体を拭くのはちょっと…
となった時に 小さなバスマットとして もう一働きしてもらえます。
(2枚に重ねて刺し子用の糸でちくちく縫うのです)
かわいいボーダーのバスマットは濡れたら 即交換。
どんどん使えるので 便利です。

ふみこさんとおんなじタオル習慣 嬉しいなぁ(*^_^*)

投稿: brownbear | 2010年9月 8日 (水) 19時14分

ふみこさま

ふみこさんが何かを思って、家族に提案し、家族も「へんなの」とおもいながらしてみることにしてくれる、そんな山本家、いいですね。

我が家は私がまだまだ家庭のルール模索中なので、突然おもいついて提案してみますが、当の私が忘れたりしてうやむやになるパターンが多く・・・反省です。

「朝ごはんからはじまる」大事に読ませていただきました。「そうそう」とうなずいたり、「なるほど」とうなったり・・・。また折にふれて、心が先走り過ぎてつんのめりそうなときなど、読み返したいと思います。台所って、本当に面白い場所ですね。主婦の書斎になったり、避難所になったり…。わたしも自身にとって、家族にとって、いい場所に、いい風景に、したいです。

今週もありがとうございました。

投稿: しょう | 2010年9月 8日 (水) 13時30分

ふみ子様

ふみこさん。お元気でしたか?
心からのただいまを言わせてください。
ふるさとで過ごした夏は、子どもの頃
そこで過ごして来た時間を
良き思いでとして。。自分の成り立ちとして
あったかくお腹のそこに蓄えることのできる自分と出会い
ました。
こども達もそれぞれに胸に何か詰め込んで
帰ってきたようです。
そしてふみこさんの存在に感謝します。

『入浴にかかわる全てをタオル一本で賄える人』

子どもの頃、銭湯でそんなおばあさんをよく見ました。
手際よく無駄がなく一連の動作に凛とした強さを感じたような。。
そして優しい笑顔を向けてくれました。
そんなことを思い出しながら、これからの私はあの頃
よく見たおばあさんの姿は忘れず歩いていきたいと思ったり
しました。

投稿: そら | 2010年9月 8日 (水) 12時42分

ふみこさん、こんにちは!
現在、ご本読ましていただいています。
以前、お話いただいた、いろんな意味で「一人になれる」こと、外国暮らしでは特に大切だと感じて、友人ともそう言いあっています。日本にいると良くも悪くも思いつめることが少ない。気が散ることも多いですから。
 さて、バスタオルのこと(バスタオルが主題ではないとおっしゃっていますが)。バスタオルって日本の気候生活に合わないと思ってます。彼と暮らすようになって、私はバスタオルってなんて便利なんだろうと思いました。えっと、私たちバスタオル、使ったらそのまま乾かして、かなり洗濯しません・笑!多分、他のアメリカ人も一緒だと思ってるんですが。。。タオルのスペースはいらないし、洗濯物はでないし、もう病み付きです。
でも、日本でこれをやると、汚くなりそうです。。。すぐに雑菌が繁殖して。
ふふふ~。

投稿: アリス | 2010年9月 8日 (水) 10時53分

おまきさん

ますますおまきさんの「ウチの子」に、
慕わしさ、尊敬をおぼえます。

「いちご」は猫として生きていますが、
その魂(と云ったらいいのでしょうか)、
そうとうに高尚です。
おしえられ、見守られているんです、わたしは。

投稿: ふ | 2010年9月 8日 (水) 06時25分

いちじくさん

伝わっております、
ありがたく伝わっております。

こちらこそ、うまくお返事できなかったこと、
ごめんなさい。

自分の「気づき」と、それを気づかせてくれた
事柄との落差みたいなこと、なかなかうまく
あらわせなくて。
「落差」も、
ひねくれが生じさせるものでもあるようで……。

佳いきょうを。

投稿: ふ | 2010年9月 8日 (水) 06時21分

寧楽さん

おはようございます。

わたしは、一所けん命の
寧楽さんのお宅のバスタオルさんたちに、
「ごめんなさい」を云ったわけでした。
(寧楽さんの気分を害したとは、露も
思わず)。

伝わることは(ばかさ加減も含め)、
いつも、信じていますとも。

どうもありがとうございます。

寧楽さんからも、バスタオルさんたちに、
よろしくお伝えください。
わたしには、バスタオルがとびきりのモノだ、と。

投稿: ふ | 2010年9月 8日 (水) 06時15分

ふみこさま

いちごちゃん、きれいなお姿。私は動物と暮らしたことがないのですが、ヒトと暮らす動物達は、いろいろと気を回しているように想像するのです。
「あの子今日は元気ないのに、ここんちのかあさん、まだ気づいてないのよ」
「あ、やっぱ二人でご飯作り出したよ。よし安心安心」
とか、場をわきまえながらたたずんでいるような。

ウチの子は猫に似ているような気がします……気まぐれに見えるけれど、相手のことも見ていて。ふっと近づいたり離れたり。
服が濡れてるのも嫌です。お風呂は好きみたいですけど。

ふみこさんのお話にはいつも「視点を変えることで見えるおもしろさ」が出てきて、私にはそこがなんともいえずたまらない。
見方を変えるだけでなく実践していらっしゃるからでしょう。
実践はつよいです。
行動できる力が強いと思います。私も実践に励みたいです。

投稿: おまき | 2010年9月 7日 (火) 20時14分

ふみこさま

ごめんなさい。バスタオルのこと・・・というつもりはなかったのです。
タオルというのは、あくまでもふみこさまの根っこにあるものの例え・・・と
言ったら良いのでしょうか・・・
私の文章力では上手く気持ちをお伝えするのが難しいのですが・・・
「物、生活への向き合い方」そういった感触で受け取りました。
改めて考えてみると、私がタオルだけで済ませるのは、
大きいものがなくとも間に合うから・・・かな。と。
実家から引き継いだ習慣でしたので、
今までそのことを考えたこともありませんでした。
こんな調子の為、当たり前につかっているタオルひとつにとっても、
それぞれのこだわり、生き方、姿勢が反映されるものだったのだと
気づかせていただき嬉しかったのです。
暮らしの中には本当に沢山の発見が埋もれているのですね。

みなさまが読まれる大きな場に、つたない文章を綴ってしまい
申し訳ございませんでした。

新源氏物語、下巻に入りました。
今まで見過ごしてきた、人々の心の動きがとても心に染みます。
今週もありがとうございました。

投稿: いちじく | 2010年9月 7日 (火) 19時56分

ふみこさま

気分を害してたなんて
とんでもない。

こちらのほうこそ
変な話をしてしまい…。
お許しください。


いつも何かしらの
発見を教えていただいて気がつくことの多さ。

まだまだの私です。

暮らしをおもしろがる
気持ちを忘れないで
いたいです。

ありがとうございます。

投稿: 寧楽 | 2010年9月 7日 (火) 16時37分

なすさん

犬さんも、猫さんも、
きっと、人間を見て、
「なんて風呂好き!」と
あきれているかもしれませんね。

投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 15時48分

寧楽さん

わたしがしたかった話、
バスタオルの話ではないの……です。
大事なバスタオルの気分を、害してしまったようなら、
お許しくださいね。

それにしても。
寧楽さんのお宅の
バスタオルの、気持ちのいい風なのは、
さすがだなあ、素敵だなあ、と
思います。

お宅の皆さんにとっても、
大事なバスタオルなんですね。


投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 15時46分

ふみこ様  こんにちは

いちごちゃん、可愛いですね。
私は、猫を飼った事なくてでも猫は大好きです。
家のななめ右のお宅に、年齢不詳のの可愛い猫が
2年くらい前には、離し飼いでよく宿泊していたのですが近所から
苦情が来たらしく、首輪付きになってしまい今は、そのお宅の玄関に
紐付きで出されている時だけ撫でさして貰っています。

話は変わって、我が家のビーグルさんを洗うのは夏限定です。
年1回だけ・・・・
可愛そうだけど、外飼いなので仕方ありません。
飼い主が、悪かった不幸な犬です。別に虐待してる訳ではありません!
ビーグルって毛が短いのでそんなに抜けないと思ったら、大間違いで
ブラッシングすると凄いです。
洗うのは3人がかりです、タオルはいらないくらいですが、
いらなくなったバスタオルで拭いてあげると、尻尾が真っ白
(なんせ、1年ぶりですから)
家族で「オー、綺麗じゃん」と感心しては喜んでいます。

今10歳ですから、あと何回洗えるのかな?
出来るだけ、回数が多いといいんですが。

投稿: なす | 2010年9月 7日 (火) 15時14分

ふみこさま

思いっきり洗います。毎日!
タオルもバスタオルも・・・
そしてカラッカラに乾いています。

洗濯係の娘は汗かきながら、取り込み、
たたんでいます。

長男、氷係。部活で大量に使うため・・
次男、お風呂係、掃除もお湯加減も。

母、食事当番!!大量の。

バスタオル、なくせそうにない我が家です・・・。

投稿: 寧楽 | 2010年9月 7日 (火) 15時04分

いちじくさん

バスタオルの話、
というわけではないのですが。

「あれば便利」というモノに、
「なくてもすむ」という一面をもっていますね。

投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 13時09分

ゆるりんりんさん

「いちご」のバスタオル、
相当古いです。
が、「いちご」が大怪我をしたときにも、
包んで抱きしめていたバスタオルです。
なんだか、とても大事に思えて……。

投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 13時08分

ぽんぽんさん

「ふわりして」
いいですねえ。

なつかしい感触です。

タオルひとつにも、ものがたりが
ありますね。

投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 13時06分

risyon さん

タオル。
素材はガーゼのものと、
厚手のものの2種類あります。
色は、「白」だけ。
そして、ときどき漂白します。

かなり、長く使います。
「白」の使いよさ、というのも
あるかもしれません。


投稿: ふ | 2010年9月 7日 (火) 13時03分

ふみこさま、みなさま

こんにちは。
いちごちゃん、お元気そうで何よりです^^
私の実家にも猫がおりますが、この暑さにあの毛皮(長毛もいます)
もうそれはそれは・・・だら~んとのびきっておりました。
久しく猫を洗う機会がありませんでしたが、
お風呂への抵抗はすごいものがありますよね。
あのぬれそぼった姿は、なんともしょんぼりしていて
いじらしかったなぁ・・・と懐かしく。

バスタオルは我が家も使っておらず、お風呂は各自ハンドタオル一枚です。
家族分バスタオルを使われているご家庭は、
雨が続くと大変でしょうね。。。
でも、ふわふわのバスタオルに包みこまれる感じ・・・
お好きな人の気持ちもわかります。
今回のお話を読んで、
私も気づかぬうちに持たない暮らしをしていたんだわ!
となんだか嬉しくなりました。
タオル一枚でも、それぞれいろんなこだわりがあって
なんだか楽しい気持ちになりますね。


投稿: いちじく | 2010年9月 7日 (火) 11時29分

ふみこ様

暑い日がもやもやっと続いてますね、
あともう少しで秋、楽しみぃ

両手いっぱいに広げたバスタオルに
突進してきた子供たちを
ふきふきしていたころがなつかしいです。

一度バスタオルをやめようっかなあ、
と提案したら猛反対にあいました。
母はうっとうしいけどバスタオルは好き
そういう年頃になったんだなぁ

うちのバスタオルより
いちごちゃんのタオルの方が
かわいいしきれい・・・・
そろそろ買いかえかな、ヘヘヘ・・・

投稿: ゆるりんりん | 2010年9月 7日 (火) 10時59分

ふみこ様 皆様
こんにちは

ふふふ…今日は一読して思わす笑っています。

我が家にもバスタオル使用の習慣がありませぬ。
浴用タオル二本で済ませています。
バスタオル使うのはおばぁちゃんと想だけ。
想のはガーゼの物で、それこそ湯上げタオルと書かれて売られていたもの。
柔らかくて、渇きが良くてスグレモノ。

今までお風呂から出て来た想を、ゴシゴシ拭いて、いつも最後に「ふわり」と言ってくるんで来ました。
いつの頃からか、拭き終えるタイミングで、想も「ふわりして」と言うようになりました。

なんという事はないのですが、そのやり取りが嬉しく、楽しい。です。
父との入浴中に、叫ぶ声を聞くと(頭を洗う時みたい)ふみこ様と同じような気持ちでドアの外にいます。
なんだかふみこ様と共感できたようで、フフフ。
なのでした。

投稿: ぽんぽん | 2010年9月 7日 (火) 10時49分

ふ さま  こんにちは。

気持ちよさそうな いちごとバスタオルです。

そうですね、考えてみれば、バスタオルって家の中にたくさんあるような・・・。
バスタオルをやめてみることに挑戦してみようかなぁ、と感じた今日でした。

ふ さまは、タオルの寿命はどのあたりだと思われますか?
毛がごわごわしてきてしまったら?←洗濯のやり方に問題なのか?
オレンジ色のカビなんか発見したら、漂白することなく、雑巾へ?
お客様には出せないな・・・と感じたものは、もう寿命?
いろいろ迷うことの多いタオルです(笑

投稿: risyon | 2010年9月 7日 (火) 10時16分

コメントを書く