チャイナタウンでB級グルメランチ
お腹すいたなー、お昼は何食べよう? そんなふうに考えるひとときって、なかなか楽しいものであります。よく訪れるエリアの安くておいしい店・・・そんな自分だけの“ランチの引出し”、みなさんもお持ちなのでは? キリンの舌のように縦長のマンハッタン。上の方(アップタウン)に住んでいる私は、昼間ダウンタウンに行く用事があると特にワクワクしてしまいます。だって、安くておいしいB級ランチといえば、やっぱりチャイナタウンだもの!
おしゃれなブティックが並ぶノリータ地区のすぐ下なのに、そしてイタリア料理店が並ぶリトルイタリーのお隣なのに、通りを一本入るとそこはもうアジア。雑貨店の軒には竹箒や派手な色合いの扇子などがところ狭しと並び、歩道にしゃがみこんだおばあちゃんたちがおしゃべりしながら、銀杏を剥いている。
百年前のクラシカルなビルの、一階部分だけ突然アジア。
雑貨屋さんの店先で、虫かご? と思ったら「ねずみ取り」でした・・・。
その脇を通って私が向かうのは「波記(ボーキー、と読む)」というラーメン屋さん。 お客の大多数は中国系、ご近所さん御用達の店なんでしょうね。「ほれ、そこ」と指差されてテーブルに着くと、発泡スチロールのカップになみなみ注いだ熱いお茶とメニュー、お箸と小皿とレンゲのセットを持ってきてくれます。
紐約(ニューヨーク)髪型屋の2軒向こうが「波記潮州小食」。
波記に入るとまず出てくる3点セット。
「謝謝」とつぶやくと、普段はあまり表情を変えないおばさんが(ふっ)と笑ってくれたりして、なぜか居心地がいいのです。「うーむ、新鮮油菜か海鮮河粉か。むむっ、酸菜大腸!?」と、メニューを眺めてはみるけれど―あ、ちなみに新鮮油菜はシャキシャキのチャイニーズブロッコリー(読んで字の如くアブラナ科。菜の花より少し歯ごたえあり)を炒めたもの。海鮮河粉はシーフードをのせたフォー、酸菜大腸は・・・うう、字面の衝撃に負けて食べたことないけど、酸っぱい菜っ葉の漬け物と豚の大腸を炒めあわせたもの、らしい―注文するのはいつも雲呑麺(ワンタンメン)。でもこれが、おいしいんです!
テーブルに常備した青唐辛子の酢漬けを入れるともう・・・
これで3ドル75セント(約450円)は安い!
細くてシコシコの卵麺の上には、巾着型にきゅっとひねった雲呑(ワンタン)がたっぷり。優しいながらも深みのある味わいのスープには鶏そぼろと薄切りの葱が浮いていて、そぼろのモロモロ感と葱のシャキシャキがいい感じにマッチング♪ 雲呑の具にはウォーターチェスナッツという、クワイの一種をみじん切りにしたものがしのばせてあって、皮の「つるん、ふわっ」とウォーターチェスナッツのサクサクの対比も楽しいもの。あー、今日もスープ、ほとんど飲んじゃった!
きちんとランチは食べられないけれど、ちょっと小腹が空いたな・・・というときは、通りを一本越えた「ジジカフェ」へ。本当は「美麗華(メイライワ)」という店名なのだけれど、友人たちのあいだでは「ジジ行く?」が合言葉。なにしろ従業員の平均年齢は70歳を軽く越えていると思われるおじいちゃまたち。渋みたっぷり、ワビサビ全開(!?)のひと味違う喫茶店なのです。
知らないと通り過ぎてしまいそうな地味な外観の
「ジジカフェ」こと「美麗華」。
時の流れが止まったかのような店内。
入ってすぐのカウンターは、中国系だけでなくあらゆる人種の常連客でいつも大にぎわい。それというのも、ここではおじいちゃまたちが手によりをかけて作ったホカホカの叉焼(チャーシュウ)まん(蒸したのと、おそうざいパンふうに焼いたのと2種類ある)や甘いおやつパンのできたてが食べられるから! 昼前後に行くと、焼売(シューマイ)やスペアリブなどちょっとした点心や、小ぶりサイズの麺も食べられます。そうそう、この店では「面」って書くんですよ。さっぱり味のスープに麺だけ入れたものは「浄面」、水餃子なら「浄水餃」。なななんと1ドル80セント(約220円)!
蒸叉焼包には角切りの手作りチャーシューがごろんごろん詰まっていて、これだけでもかなりお腹いっぱいに。
最初はぶっきらぼうだったおじいちゃまも最後には「アリガト」なんて日本語で送り出したりしてくれて、お腹もいっぱい、気持ちもぽっとうれしいひとときなのでした。
★次回の更新は6月1日(金)です!










ニューヨークなら美味しいものがたくさんあるだろうけど、ロンドンでは大変で『困ったときのチャイナタウン頼み』でしたね~・・・イタリアンなら、と飛び込んだらインド人経営のイタリア料理屋(かなりひどかった~!)だったりで。美味しいものは幸せの源ですから、開拓には余念がありませんよ~
投稿 michiyo | 2007年5月31日 (木) 23時04分