緑の中のピクニック
このブログでも何度か登場しているセントラルパーク、面積は日比谷公園の20倍以上(ちなみに日比谷公園は約4万9千坪。その20倍というと・・・)。広々とした芝生の広場や花の咲き乱れるフランス式の庭園、水鳥の憩う池や貯水池、雑木林、動物園やお城まであって、ちょっとした小王国のよう。豊かな緑と次々に変わる景観に目を奪われてずんずん歩くうち、気づいたら地下鉄駅5つ分完歩しちゃった、なんてこともよくあるのです。
セントラルパーク、東72丁目付近の池。模型のヨットが帆走するのを眺めつつ、子どもも大人も航海者気分!
公園北の大きな貯水池から、マンハッタンの摩天楼を一望。
若葉の間からこぼれる木漏れ日が美しいこの季節、みんなで楽しもうよ――と、友人がピクニックを企画してくれました。集まったのは女子数名。男子禁制というわけじゃないけれど、ときには女子校気分(←年齢ツッコミは却下!)で華やかに・・・もよいものです。
女子校ピクニック部のみなさんでーす(年齢ツッコミなしだってば)
ピクニックを企画してくれたさとみちゃん。フランス産ワイン輸入&卸売りの仕事をしているので、ワインのセレクトは彼女におまかせ。
華やかなのは、メニューも然り。欧米人のピクニックはパンにチーズやハム、オリーブ程度のシンプルメニューが多いのですが、さすが日本人女子、お弁当に込めた気合いが違う! 明太子や梅しそ、赤唐辛子入りの味噌などバラエティ豊かなおにぎり。野菜たっぷりのパスタ、キャベツ&きくらげ&高野豆腐のチャンプルー。海老とアスパラガスの煮浸しやスモークした牡蠣の油漬け、食後にはフルーツも♪ そばを通る人々がうらやましげな視線を投げてきます。あまりにも気持ちよいひとときだったので、野外コンサートを聴きながらまたピクニックしよう、という話になりました。
ごちそうの一部をご紹介。各種おにぎり、野菜たっぷりスパ、紫キャベツの甘酢漬け・・・まだまだいっぱい食べちゃった!
そう・・・夏のニューヨークの魅力のひとつは、市内あちこちで行われる野外コンサート。セントラルパークではニューヨーク交響楽団やメトロポリタン・オペラ、シェイクスピアの野外劇。その他、市内あちこちの公園や広場でジャズフェスティバルやダンス公演、映画祭などが開かれます。
2度めのピクニックはメトロポリタン・オペラの野外公演を観ながらに決定。数日前から天気予報をチェックし、誰が何を持って行くかなどを決めて楽しみにしていました。
あこがれのメトロポリタン・オペラがセントラルパークに♪ この日の演目はプッチーニの『ラ・ボエーム』
公予定時間の2時間前から、みんな席取りをして楽しみに待つわけです。
さて当日。ワインも冷えてるし、本物のワイングラスもあるし、わーい鶏の唐揚げもあるぅー、なんて明るいうちから盛り上がっていたのですが・・・
昼過ぎまで断続的に降っていた雨。もう止んだと思ったのは、希望的観測だったみたい。頭上に灰色の雲が・・・と思う間もなく、バラバラと大粒のがきたきたーっ!
傘(せめて持っててよかった)をさし、どんどん濡れていく敷物に呆然と座ってワインを啜る私たち。周囲で敷物を広げていた人たちも、傘を握って途方に暮れています。キャンプ用の椅子に座って全身を覆う雨合羽をかぶり、悠然としている強者もいたけど・・・
突然の雨に、みんなアタフタ。とりあえず傘をさして呆然・・・
すっぽり雨合羽をかぶって悠然としている、用意周到な方もいました。
ロゼワインは雨で2倍に薄まって、朝顔の色水みたい。
辺り一面を池のようにして、通り雨は来た時と同じようにすばやく去っていきました。オペラは中止。でも不思議に気分がいいのはなぜ?
敷物はもう、グジャグジャのビジョビジョ。ここまで来たら笑うしかない!?
それは、たとえれば「水たまりで遊んでいたら長靴の中に水が入っちゃった子ども」状態。もうなんでもいいや! とスッキリ自由な気分です。周囲の人たちも同じようにナチュラル・ハイになっているらしく、さっきまで心配げにステージを見つめていた男性は「だけどいいさ。これも一種のパーティーだもん」と冗談を言ってニコニコ。こういうとき、ニューヨーカーの人なつこさはとってもチャーミング!
大丈夫、夏はまだはじまったばかり。今度はみんなでお金を出し合って、うーんと大きいパラソルを買っておこうね――なんて話しながら、しっとり濡れた緑の公園を後にした私たちなのでした。
★次回の更新は7月6日(金)です!










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