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2007年7月

2007年7月27日 (金)

食欲のない日のための、ひんやりスープ

みなさま、夏は好きですか? 私は大好き! 青い空から降り注ぐ眩しいばかりの陽光。軽い木綿のサマードレス。キーンと冷えた甘いスイカ。裸足にサンダルをつっかけてペタペタ歩くこと・・・夏の楽しみを数えるだけで、うれしくなってしまいます。
とはいえ、ニューヨークの夏は都会の夏。空気から水滴がにじみ出そうなくらい蒸し暑くてゲンナリ、火を使う料理なんて考えられない!――という日も、けっこうあるのです。

そんな日は、見た目にも楽しく身体も喜ぶ、そして火を使う必要のない冷たいスープはいかが?
子どものころからポタージュ系スープ好きの私。ピュレしたスープを気軽に作れるように、去年の夏、ついにハンドブレンダーを買いました。鍋に差入れて「ガーッ」と数秒。あっというまになめらかな舌触りのスープのできあがり♪

というわけで、この夏は私的「ひんやりスープ」キャンペーン実施中!?
冷たいスープは、材料を深めのプラスチック保存容器(私は空のヨーグルト容器を使っています。バケツ型なのでブレンダーをかけている最中に飛び散る心配も少ないし、フタをしてそのまま冷蔵庫に入れられるのですごく便利)の中で混ぜるとやりやすいです。ハンドブレンダーは洗うのもらくちん!私的「買ってよかったキッチン用品」のひとつです。

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これさえあれば、なめらかスープもか~んたん! 洗うのも、洗剤+水を入れて「ガーッ」と数秒。お気に入りのキッチンツール、ハンドブレンダー。

このところ気に入っているのは、たとえばカブのような形の真っ赤な根菜ビーツを使った、目の覚めるような鮮やかピンクのスープ。ビーツはロシアやポーランドの料理によく登場する野菜で、赤甜菜とも呼ばれます。ボルシチに入っているのを食べたことがある、という方も多いのでは?

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ビーツの“ルビー・スープ”の材料。買い置きしておいた材料でできるので、イザというときにも便利。

作り方をざっとご説明すると・・・ 水煮缶詰のビーツ(水気を切ったもの)に、ヨーグルト、野菜かチキンのコンソメスープ、オレンジジュース、酸味づけにシェリービネガーあるいはレモン汁を加え、ハンドブレンダーまたはフードプロセッサーになめらかになるまでかけるだけ。ビーツのみじん切り、紫玉ねぎのみじん切りなどをトッピングしてめしあがれ! ビーツの代わりにゆでた人参を使うと、明るいオレンジ色のスープになります(人参×オレンジは味の相性もピッタリ☆)。

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ビーツの自然の甘みをオレンジの風味が引き立てて、舌にも目にも楽しいスープ。

もう一品、夏にうれしい、栄養たっぷりの「アボカド&きゅうりのスープ」もよく作っています。アボカドはビタミンCやEが豊富で、肌にもいいんですって!

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アボカドって中国では「鰐梨」と呼ばれているのだとか。確かに見た目は「恐竜の卵」的!?

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アボカド・スープに出演のみなさん。グリーン系揃いなので見た目にも爽やか。

こちらはアボカドの果実と皮をむいたきゅうりをベースに、ライムかレモンの酸味を効かせ、ヨーグルトと野菜コンソメスープを加えてブレンダーあるいはプロセッサーで、全体がなめらかになるまでかけてできあがり。トッピングには、ハジル、ミント、香菜、ディル、チャイブなど好みのハーブのみじん切りや、きゅうりを少量とっておいてみじん切りにしたものなどがきれいですよ。

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トローリ、クリーミーなアボカドのスープ。これと葉っぱたっぷりサラダ+パンで、火を使わなくても満足ランチのできあがり~。

メロン&ヨーグルトのフルーツ・スープやガスパチョなど作ってみたいひんやりスープは他にもいろいろあって、「次は何にしよう」と悩むのもまた楽しいこのごろです。みなさんも、お薦めレシピがあったら教えてくださいね!

 

★次回の更新は8月3日(金)です! 

2007年7月20日 (金)

長~い時間の旅路の果て、いま私と暮す家具たち

私がいま住んでいるのは、友人のダーリーン&ヨース夫妻が所有するメゾネットの2階(4月27日『床そうじ』の回、参照)。西海岸オレゴン州からニューヨークに戻ってきたとき、とりあえず・・・のつもりで入居し、そのまま住みついてしまいました。

居心地よい理由のひとつは、この部屋の家具たち。
ビターチョコレート色の大きな本棚には、プルーストやディケンズの名作、イタリアの現代文学など面白そうな本がいっぱい(学者肌のふたり、蔵書数はハンパじゃありません。彼らがこの家に引っ越した当初は、本の重さで床が抜けないかと心配していたほど)。

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本棚にはマルセル・プルースト、ジャコメッティ、セリーヌ・・・20世紀初頭に活躍した作家や芸術家の伝記がズラリ。

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私は本棚の半分を飾り棚として使用。大好きなヒト&ねこたちの写真、香水瓶、アクセサリー入れなどなどを収納。

「好きに使って」と空のまま残してくれた本棚には、大好きな写真集や絵本、香水瓶を置きました。本棚の隣の衣装だんすは、上がゆるい曲線を描いてアールデコ風。なんだか「古びているけれど縫製のしっかりしたレースのブラウスを着て、シャンと背をのばしたご婦人」を想像してしまいます。

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大好きな写真集も! 19世紀末パリの写真家ウージェーヌ・アジェやジャック・アンリ・ラルティーグ、1930年代のパリを撮ったブラッサイ・・・ページを開けば、たちまち時間旅行。

古びた木製の机は部分的に明るい空色に塗ってあって、「どこか遠い国の寄宿学校」にありそうな雰囲気。
それに! 机で使っている椅子ときたら・・・
上は「ふつう」の古びた木の椅子。でも細かな彫刻が施してあって、作った人の思いが伝わってきます。何よりもユニークなのは、脚ごと台車にのっかっていること。手彫りの「ブレーキ」までついているんですよ!


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ヨーロッパの寄宿舎にありそうな古びた木の机は、明るい空色がポイント。

みなさんは、「なぜかわからないけれど好きな種類の家具」ってありますか? 私は昔から、どういうわけか椅子が好き。お尻はひとつしかないからたくさん持っていてもしょうがないのに、蚤の市やアンティークショップで椅子に出会うとついしげしげ眺めてしまいます。動物のような四本の脚。凛とした背もたれ。優しくカーブを描いた肘掛け。この世に誕生を受けてからこの椅子は何を見、どんな人たちを抱きとめ、どんな言葉を聞いてきたんだろう? なんて、そっと聞いてみたくなるのです。

台車つきの椅子は、ダーリーン夫妻が友だちから無期限に預かっているもの。その友だちは「うちではいらないから」と置いていったそうです。脚の不自由な人のために家族の誰かが手作りしたものなんだろうか、なんて想像しています。


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(きっと)誰かが大切な人のために作った“車椅子”。ふだんなにげなく使いつつ、優しさのお裾分けをもらっている気になるのです。

そして、しかし、驚くべきことに――この椅子を例外として、上記に挙げた家具はみんなダーリーン&ヨースが路上で見つけたものなんです! 

日本には「一期一会」という素敵な言葉がありますね。人との出会いも、モノとの出会いも、見えない素敵な偶然に導かれているのかもしれません。なーんて考えてしまうほど、ダーリーン&ヨース夫妻が素敵な家具に出会う確率ってすごいんです。彼らはそれをサラ~リと受け止め、「路上ブティックで掘り出し物見つけたわ!」なんて言ってますが。

ニューヨーカーは案外気軽に、この“路上ブティック”を活用しています。先日は大学教授兼不動産業者、美しくセンスも抜群という女性の家を訪ねたのですが、リビングに置いてあった素敵なランプを褒めると「あら、道端で拾ったのよ」と得意満面に教えてくれました。

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これも“路上ブティック”で見つけた、という驚きの衣装だんす。

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    開くとこうなってます。

「どうぞご自由に」と暗黙のメッセージをこめて路上に置いてある家具をもらってくる、そんな“路上ブティック”活用者もいれば、もっと積極的に掘り出し物ハントに出かける“路上ブティック”活用者もいます。ニューヨークにはときどき路上に大きなコンテナ型資源ゴミ入れ「ダンプスター」が置いてあるのですが、『ニューヨークタイムズ』紙(2007年6月21日付)によると、お金持ちの住んでいる地域のダンプスターを定期的にチェックし、面白いもの、良いコンディションのものを無料で見つけることにスリルを見いだす“フリーガン”なる人々もいるのだとか。ゲーム感覚、あるいは新しい時代の狩猟民族? ある意味では究極のロハス的生活と、いえるかもしれません・・・

 

★次回の更新は7月27日(金)です! 

2007年7月13日 (金)

いらっしゃいませ、ニューヨーク老舗・お味見ツアー

前回キッチンツール編でご紹介したゼイバーズは、創業1934年以来ずっと「家庭で食べる、おいしいもの」をニューヨーカーの食卓に届けてきた老舗。今回はこの店の“バーチャル味ツアー”をお届けしたいと思います(空腹状態で読むと、お腹が鳴ることがありますのでご注意ください)!

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アッパーウエストサイドの「顔」のひとつ、ゼイバーズ。
一週間にのべ35000人のお客が訪れるのだとか!

扉を開けるとまず、オリーブ量り売りコーナー。オリーブ愛好家連盟の一員であるワタクシ、ここでもうクラクラ・・・。個人的お薦めは、スパイスをまぶした“ネグラス・ナチュラーレス”。まろやかな旨味がたまりません!

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入るとすぐに、オリーブ売り場。バケツにてんこもりのオリーブを、好きなようにすくって買います。

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私がいま夢中なのは“ネグラス・ナチュラーレス”。軽い赤ワインにぴったり。

その先のチーズ売り場がまた、スゴイんです。まんなかにトロ~リとクリームの入ったモツァレッラの一種“ブラータ(Burrata)”からキャラメルの味がする北欧のチーズ“イェトースト(Gjetost)”まで、世界じゅうのチーズが勢揃い、しかも他の店と比べて全体に安め。ついあれこれ試したくなってしまいます。

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「世界一のチーズ売り場」を自認するだけあって、その種類たるや圧巻。係の人が切ってくれる対面売り場はいつも順番待ちの大にぎわい!

チーズ売り場の奥にあるスモークフィッシュ売り場は、ゼイバーズの真骨頂。なぜかというと・・・

ゼイバーズの創始者ルイスと妻リリアンはウクライナ生まれのユダヤ系移民。同じ村出身のふたりはユダヤ人迫害を逃れて渡ったニューヨークで再会し、結婚しました。「故郷で食べていたのと同じようにおいしいスモークフィッシュを、良心的な値段で売りたい」と夢見たルイスがあちこち歩きまわって卸元を探し、市場の一角を借りてリリアンと一緒に開いたのが、ゼイバーズの事始め。ユダヤ系の人々にとって燻製の魚って、日本人にとっての塩鮭みたいに「家庭の味」なんですって。いまではゼイバー家の息子たちとその家族が、お店の経営と一緒に両親の夢を引き継いでいるのです。


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創業者ルイス・ゼイバーが夢見た、スモークフィッシュ売り場。極上のサーモンやチョウザメの燻製を、ひとつひとつナイフでスライスしてくれます。

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パッケージされたスモークフィッシュもいろいろ。光りモノ好きのワタクシにはサバ(Mackerel)がけっこうお気に入り。キュウリ入りヨーグルトソースとよく合います。

燻製そのままでもいいけれど、イチオシは白身魚の身をほぐして卵やマヨネーズと混ぜた、ホワイトフィッシュのディップ。ベーグルにのせてもいいし、セロリスティックにつけてもおいしい! プリプリの海老とセロリのみじん切りをマヨネーズであえたシュリンプサラダも逸品です。これらはお隣のゼイバーズ・カフェでも食べられる(小さいカップ入りで、パンつき)ので、訪れることがあったら試してみてくださいね。


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お惣菜売り場も大人気。「きょうは何にしようかな~」とみんな真剣。

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子牛のプッタネスカ風、豚のオッソブコ、インゲン豆のソテーやホウレンソウ。長いカウンターの中にはおいしそうなお惣菜がズラリ!

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奥のロティセリーでは、小ぶりの鶏の丸焼きがこんがり焼き上がるところ。

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左の「ポテト・ラトケ」は香ばしくておいしいユダヤ風ジャガイモのパンケーキ。右の揚げ餃子みたいな「ピローギ」にはマッシュポテトが詰まっていて、食べごたえ満点。

お菓子好きには、奥のベーカリーははずせません。お薦めは「ルグラァ」(一般的スペルはrugelach。発音は人によって「ラグラッ」とか「ルゴラック」に聞こえることも)。クリームチーズ入りの生地でチョコレートやレーズン、シナモンなどを巻いて焼き上げたお菓子で、見た目には小さなクロワッサン、でも食べてみるとしっとり系のげんこつクッキーという感じ。たくさん詰まった袋入りはニューヨークみやげにピッタリ♪

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ユダヤ風お団子パイ「クニッシュ」は、ホウレンソウ&マッシュルーム、カシャ(そばの実)などいろいろな詰め物が。パリッと軽い皮のシュトゥルーデルも、リンゴ、チェリー&チーズ、パイナップルなどバラエティ豊かです。

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ベーカリーコーナー。夕方になるとパン類が安くなるので、ずらりと行列ができることも。

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ある日の買い物かごから。上から時計回りに、燻製ホワイトフィッシュのディップ、ゼイバーズ特製コーヒー、「春の草を食べた牛のミルクで作った」オランダのチーズ“グラスカース”、そしてルグラァを4つ。

まだまだ“お味見”してほしいものがいっぱいです。
でもどうして私はこんなにゼイバーズが好きなんだろう、と考えてみました。

もしかしたらそれは、このお店にいろんな人の思いが染みこんでいるからかもしれません。創業者ルイス&リリアンやその子孫たちの夢だけでなく、この店の燻製の魚やユダヤ風のお菓子を楽しみに、何年も、何世代にもわたって通ってきたお客さん。老舗の魅力って、そこで売っている品物だけでなくそれを取り巻く人々の気配が少しずつ積み重なってつくられていくものなんですよね、きっと。

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ユダヤ風げんこつクッキー“ルグラァ”&コーヒーでごきげんな朝食♪

 

★次回の更新は7月20日(金)です! 

2007年7月 6日 (金)

わくわく宝探し♪ アメリカならではのキッチン用品

モノをつくる道具って、見ているだけでも楽しいと思いませんか? おいしいものをつくるキッチン用品は、特にそう。変わった鍋を見つけると「これでどんな料理をつくるんだろう」と知りたくなるし、その料理を味わってみたくなる。両方に取手のついたナイフはどうやって使うのかしら、とか、この不思議な形の道具は何をするためのもの? とか、キッチン用品のお店って未知のおいしさに出会うための“なぞなぞ”でいっぱいです。よその国や他の地方に旅するたびに料理道具の店を覗いてしまう、という方も多いのでは?

アメリカのキッチン用品店といえば日本でもおなじみ、サンフランシスコ発のウィリアムズ・ソ○マがありますね。私も大好き! でも値段が高めなので、ゆっくり回ってあれこれ眺め、そのまま出てくる・・・という“美術館”として愛用(!?)しています。
同様に見て楽しいキッチン用品のお店に、ワシントン州シアトル発のシュル・ラ・ターブル(フランス語で「食卓の上」という意味)があります。こちらは値段的にも少し手が届きやすい感じ。個人的にはこのお店オリジナルのディナー皿(パールシリーズ)のファンであります。

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ワシントン州シアトル発のシュル・ラ・ターブル。ニューヨークのソーホーにも登場。

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ベークド&ロースト料理の多いお国柄、オーブン用鍋や耐熱容器、やはり充実の品ぞろい! (この写真はシュル・ラ・ターブル店内)

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ワタクシ、シュル・ラ・ターブルで見つけたフランス製のフォーク&ナイフ類を愛用しております。

ニューヨークにはさすがにいろいろなキッチン用品店があるけれど、私がいちばん好きなのは老舗のゼイバース! もともとユダヤ系のデリで、世界広しといえども店舗はマンハッタン、アッパーウエストサイドの一店のみ。1階にある食料品店のチーズ売り場横にある階段を上ると、2階のキッチン用品&おうち雑貨部門が広がっています。


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ブロードウェイと西80丁目の角にある、ゼイバース。創業1934年の老舗です。

この店は「美術館」というよりは、実用的でフレンドリー値段の品物がいっぱい詰まっている、いわば「宝箱」。特に買うべきものがないときでもつい、ふらりと「宝探し」に出かけたくなってしまうのです。


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1階の食料品店から2階へ上がると・・・だーッ! と広がるキッチンツールたち。

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おいしい煮込みには欠かせない、ル・クルーゼ鍋も揃ってます(新色のトルコブルー、かわいいですよね!)

最近の「宝探し」では、これぞアメリカ! というキッチンツールを発見しました。それは、
「ベーグル用ギロチン」
ギロチンって、アナタ・・・。
ドーナツ型のベーグルって、表面はツルツル、中はもっちり。確かにスパッと横半分に切るのはむずかしいですよね。でもこの「ギロチン」にベーグルを縦に入れ、刃をダン! と降ろすと、きれいに半分に切れるというわけ。確かに仕組みは「ギロチン」だけど、そのままネーミングしてしまうセンスには脱帽!?


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おいしい朝食のためには、情け容赦は入らぬッ!・・・という人のためのベーグル・ギロチン。

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製菓用品もズラリ。ケーキ焼きたくなっちゃいますよね。

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これに少量の水を張ってハーブを立てると長持ちするという「フレッシュ・ハーブ・キーパー」。これはいいかも♪

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アイデア賞をあげたいのはこれ。平たいフライパン型だけど、ベコッと押すと・・・

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半球型の水切りザルに早変わり! これも立派な省スペース!?

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アメリカの家庭でこのごろよく見かけるのは、竹製カッティングボード。竹を重ねて切った断面がエレガントな模様になっているのです。育成の早い竹素材だからエコ的にも優等生かも。

アメリカの家庭はオーブン料理が多いので、オーブン用鍋やキャセロールの充実ぶりには特筆すべきものがあります。お肉をローストするとき焼き汁をかけるための巨大スポイトや、肉の下の部分もパリッと仕上げるための“網棚”、ロースティング・ラック。ハムなどに照りをつけるグレーズを塗る刷毛も、従来の毛のものから洗いやすいシリコンのものなどいろいろ。普通のお皿も裏を返すと「オーブン&ディッシュウォッシャー・セーフ」と書いたものが多いあたり、アメリカ家庭のキッチン事情が浮かびますよね。私はひとり、せいぜいふたり暮らししか経験したことがなく大きなお肉をローストする機会にはなかなか恵まれないのですが、一度ドーンと大きなターキーをローストしてみたい! という野望を抱きつつ、オーブン用品部門を眺めているのです。

来週はゼイバース1階の食料品部門から、「これぞニューヨークの味」と言える美味いろいろについてお届けします。乞うご期待!

 

★次回の更新は7月13日(金)です! 

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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