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2007年9月21日 (金)

ベスト・ベーグルを探せ!

パリならバゲット。ロンドンならスコーン。東京だったら木村屋のあんぱん(桜あんぱん+ミルクたっぷりコーヒーの幸せ♪)。さて、ニューヨーク名物のパンとくれば・・・
もちろん、ベーグル

ベーグルが登場する歴史上もっとも古い記録は、ポーランドのクラクフ市で1610年に出された条例(※1)だそうです。東欧系ユダヤ人の移民たちによって北米、特にアメリカではユダヤ系移民の多いニューヨーク、カナダではモントリオール(※2)に定着しました。

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ユダヤ教徒にはいろいろ食の規律があって、ニューヨークの食べものやさんではときどきこういう「認定証」をみかけます。

ニューヨークのベーグル屋さんはたいてい、持ち帰りだけでなくイートイン・コーナーがあります。無造作にカゴに放り込まれた幾種類ものベーグルたち。どれが焼きたてかな? と目をこらし、何を挟もうかドキドキしながら悩むひととき☆
白ごまベーグルに卵サラダを挟んでもらい、黒コショウをふりかけて食べるのもいいし、プレーンベーグルにクリームチーズ+スライストマトも捨てがたい。あるいはクリームチーズ+ノヴァ(塩分ひかえめで低温スモークしたマイルドなサーモン)+スライスオニオンちょっぴりとか・・・
「えいっ!」と意を決して注文すると、カウンターの内側でパパッと作ってくれます。ベーグル屋さんの仕事の早さは、見ていて気持ちのいいもの。ランチどきで列が長くても、こちらがレジに辿りつくころにはお好みのベーグルサンドが熱々のコーヒーと共に待っていてくれるのです。

ニューヨークにベーグル屋は数々あれど、私の個人的お気に入りはダウンタウンにある、マレイズ・ベーグル! 

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ウエストビレッジ&チェルシーに店舗のある、マレイズ・ベーグル。

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かごに「ホラよ!」と放り込まれたベーグルたち。ホウレンソウを練りこんだスピナッチとか、オート麦入りなんて変わり種もあります。

皮はパリッとして歯触りがよく、中はふっくら。私はここんちのホワイトフィッシュ・サラダが好きで、一時は真剣に「毎週食べてもいい!」と考えていたほどなのです。
ホワイトフィッシュは日本語でなんて言うんだろう? ズバリこれ、という訳語が見つからないのですが、どうやらマスの一種みたい。これをスモークしてほぐし少量のマヨネーズであえたのが、ホワイトフィッシュ・サラダです。燻製といってもスモークがあまりキツくなく、しみじみした旨味があっておいしいですよ~。

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ワタクシの愛するホワイトフィッシュサラダ+スライストマトのサンドイッチ。今日は黒パン生地の「プンパーニッケル・ベーグル」にしてみました。

ニューヨークのベーグル屋といえば必ず名前があがるのが、H&Hベーグル
ゼイバーズのお隣に小売店があるほか、いろんなお店に卸売りしています。この店は残念ながらイートインコーナーがなく、お持ち帰りのみ。パンは翌日になるとすこし身が締まるので、軽くトーストしてクリームチーズを塗り、キュウリを挟んでランチにしてみました。さすが老舗、一日たってもおいしかったです♪(でもやっぱり、ベーグルは焼きたてをお店で食べるほうに1票入れておきます)

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こちらはアップタウンにある老舗H&Hベーグル。

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持ち帰りのみなのが、ちょっぴり残念。

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H&Hでは、ベーグル一個でもこんな袋に入れてくれる。ちょっと嬉しい。

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本日買ったのは「エブリシング(全部のっけ)・ベーグル」。白ごま、ポピーシードなどいろいろのっかってます。軽くトーストして、クリームチーズとキュウリを挟んでみたら、美味♪

むかーし住んでいたカリフォルニアにもベーグルはあったし、オレゴン州にも「ニューヨーク風ベーグル」の店がありました。でもね、ナニカがちがうんです。ニューヨーク風ベーグルの身上である“皮パリ+中ふっくら感”がなくて、全体にモソモソしてしまうというか、水をがぶがぶ飲みたくなってしまう。
讃岐うどんはやっぱり香川県よねとか、大阪のたこやきを食べたら他では食べられないとか、その土地ならではの食べものってありますよね。素材や気候に沿って形づくられたり、それを食べて育った人たちによって代々、伝えられてきたり・・・そんなふうに時間という「材料」も含めた、味の確かさなのかもしれません。

もちろん言葉やファッションと同じように、食文化もどんどん変わっていくもの。移民が新しい土地へとたずさえ持ちこんでゆく美味もあれば、海外を旅した人が「こんな食べものがあったの!」とビックリして持ち帰る美味もある。変わっていく味と伝えられていく味のバランスの中で「やっぱり○○はここでなくっちゃ」とこだわりを持ってみたり、「本当においしい△△はあそこに行かないと食べられないね」とちょっとした“不便さ”を味わってみるのも(便利になりすぎた社会だからこそ!?)、ささやかなれど楽しいことだよね、なんて思うのです。

(※1)「妊娠した女性にはベーグルを与えること」という条例だったそうです。「なんでベーグルを?」とか「他の人は食べちゃいけないの?」とかいろいろ疑問が湧いてきますが・・・「円い形=生命の象徴」と見なされたのでは、というのが一般的な見解、ということでした。

(※2)生地を形作ったあとグラグラ沸いたお湯にいれてさっと茹で、それから焼く・・・というのがベーグルの作り方なのですが、ニューヨークとモントリオールでは生地に入れる材料と、この「茹で湯」にはちみつを入れるか入れないかで味に違いがあるのだとか。はちみつを入れないニューヨークのベーグルはぷっくりふくらんで、さっぱり味。モントリオールのベーグルはもちもちして、いくぶん甘みが際だっているのだそうです(こっちも食べてみたい)。

 

★次回の更新は9月28日(金)です! 

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コメント

ベーグルの美味しいのってなかなかないですね。
やっぱりNYが本場でしょう。
こっちで食べたものはモソモソぱさぱさしていて、
何か飲んでないと窒息しそうになるか、
クリームチーズやバターをこってり塗らないと
どうにもこうにも食べ終えるのが大変だとか言うのばっかりです(^^;
カロリーが低いはずのベーグルなのに、
肥りますよね、これじゃ!(笑)

こんばんは。
ニューヨーク・ラブズ・ユーというNYのエリア情報サイトを制作していますJOJOです。
「ニューヨーク・ブログ・スクエア」という、ブログのリンク集をスタートしました。
ぜひご登録頂ければと、今日は書き込みをさせて頂きました。
突然の書き込みですみません。どうぞよろしくお願いします。
http://www.nylovesyou.com/cgi/01/su3_links.cgi

庭ふくろうさん
こんにちはー。そういえばベーグルってカロリー低いのが売りでしたねぇ! 完全に忘れていました。だってだって、北米のベーグルって大きくありませんか? しかも、クリームチーズにせよなんにせよ「どしっ」と挟まっているし・・・それを平気で食べられるようになった私も私だけど・・・って、あ、話がそれまくりです。バンクーバーの名物パンってありますか? あるいはパンケーキとか?

JOJOさん、いらっしゃいませ。
お誘いありがとうございます! さっそく貴サイト、のぞいてみますね。

こんにちは。前回の外猫ちゃんの件でコメントありがとうございました。相変わらず来たり来なかったりですが、来たらあげてます。葉さんのコメントで書いていただいた様にやはり自分の中で「よし」と思った事なので。。あげ続けようと思います!
ベーグルですが、私は元々味があまりないパンが好きなのでベーグルも、何も挟まずもさもさと食するのが好きです。でもクリームチーズ塗ったり、いろいろ挟んだりもおいしいですよね。読んでいたらお腹がすきましたー。ニューヨークはいろいろな味があっておいしそうですね。

バンクーバー島にナナイモというところがあるんですが、
そこが発祥地なのかナナイモバーという甘い甘いカロリーの高そうなチョコレートとクリームのバーがあります。

こちらをご覧あれ!
絶対肥りますよ~!!

http://en.wikipedia.org/wiki/Nanaimo_bar

初めて食べた時は頭が痛くなりました(^^;
今はおいしそうだなぁと思います。
夫にはぜぇ~ったいそばに寄るなと言われています(爆)

おはんさん、こんにちはー。ここハーレムにも外猫ちゃんがいるんです。あるときオレンジ縞の猫がたたたーっと寄ってきて、私をまっすぐ見上げて「にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ(ねえちゃん、オレ腹へって死にそうなんや)!!」と言いました。あまりのストレートさに「素敵・・・」とクラクラしながら、たまたま持っていたチキンサラダのチキンのところだけを選り分けて差し上げました。動物とお話ってできると思うのですが、あそこまで直接的にお話していただいたのははじめてだったのです。なんだかすごく名誉な気分でした☆ 

庭ふくろうさん。ナナイモ・バー情報ありがとうございました!  日本人としては当然「七芋」と書きたくなるそのネーミングもさることながら・・・すすすすごい!  読んでいるだけでヴァーチャル虫歯を体験してしまいました。でもきっとクリーミーで、下のところはサクサクしていて、口の中で甘美にとろけていくんですよね・・・危険です。あまりに危険です。カナダって、突然こういう「えええええっ!?」という奥の手を出してくるようなところ、ありません?

こんにちわ。 葉さんオススメの店(だったと思う)
のですがチェルシーのベーグル屋で初めて買った
「ガーリックベーグル」のあまりのおいしさに感動
さえ憶えて、すっかりベーグル好きになった一人です。 
お供のスタンダードはクリームチーズです。
日本ではまだメジャー扱いではないのでなかなか
おいしいベーグルにいつでも出会えないのが
さみしく、国内行くところにベーグル屋があると
足を伸ばしてます。
でもやっぱりNYで食べたベーグルが一番です。

あおさま、こんにちは。クリームチーズにくるみ+レーズンをたっぷりまぜまぜすると、なかなかおいしいですよ〜。あと、クリームチーズ+スライストマトも♡ ニューヨークにも、またベーグルを食べにいらしてくださいね! 

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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