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2007年11月 2日 (金)

「紙」専門店にワクワク♪ そして手書き連盟も発足!?

文房具って好きですか?
トートツな質問ですが、多くの方が「はいっ」と答えるのでは?
ちょっとずつ異なる色合いや手触りのノートや便箋、色とりどりのペンや色鉛筆。手帳やダイアリーを買い替えるのはわくわくするし、素敵な写真やイラストつきのポストカードって思わず買ってしまいますよね~。私も文房具店を見かけると頬をゆるませ、用もないのに立ち寄ってしまう。だって、趣きのある文房具店って、プチ美術館のように豊かな気持ちをくれると思いませんか?

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見かけるとつい手が伸びる、猫ポストカードのみなさん。

アメリカの場合、どうも「文房具」というより「事務用品」というべき味もそっけもないオフィス用品をだーっと揃えた、実用一点張りのチェーン店が多いのが実情。そういう店はコンピューター関連のアイテムも揃うので便利だけれど、「趣き」は、うーん。
でもニューヨークには素敵な文房具店もあるんです。その筆頭にあげたいのがケイツ・ペーパーリィ。紙好きのケイトさんという女性が1988年に作ったお店で、現在は息子さんのライオネル氏が社長となり、元祖グリニッジビレッジ店のほか、ソーホー、アッパーイースト、ミッドタウン、そしてお隣のコネチカット州に店舗があります。

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ニューヨークが誇る紙の名店、ケイツ・ペーパーリィ。こちらはロケーションを変えて再オープンしたソーホー店。

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「紙のことならなんでも聞いてくださいね」とケイツ社長のライオネル氏。日本にも出店したいと考えているそうです!

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「ぼくたちもう10年近くこの店で働いているんだよ」とアージョン君(右)。「だって、素敵なお店だもの!」とジェイリーンさん(左)

“ケイトさんの紙の店”という屋号どおり・・・まあちょっと見てください。紙フェチ(?)でなくとも「うわ~」と歓声をあげてしまうような、端正できれいで楽しい紙の数々が、せいぞろい。ラッピングペーパーだけでなく、そのまま額縁に入れて飾りたい紙もあります。手漉きの紙などは、木や針金で枠を作って行灯にしたら素敵かも♪ ライオネル氏によれば、なんとっ。4000種類のバラエティを揃えているのだそう。便箋&カード用の紙にもいろんな色と形があって、空の雲とか羽根みたいな透かし模様が入っているのもあって、1枚からだって買えるんです。

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だーッ! と並ぶ紙、紙、紙。

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材質や手触りがユニークな紙もいろいろ。このごろ注目を浴びているという、レタープレス(昔ながらの印字法だそう)を使った紙もあります。

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いつか行ってみたい街、あるいは懐かしい街の地図など、額に入れて飾って楽しみたい紙も。

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結婚式の招待状などにも、このごろはカスタムメードのユニークなカードを使うカップルが増えているそう。

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引き出物のワインのために、オリジナルラベルも作ってくれるそうです!

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ネズミのソフィーちゃんがついたフォトアルバム、なんてのも売ってます。

紙は紀元前2世紀ごろ、中国で発明(※1)され、日本には7世紀初頭、ヨーロッパには12世紀ごろに伝えられたのだそうです。ケイツ・ペーパーリィでも日本やタイ、マレーシアのアジア発と、イタリア&フランスのヨーロッパ発の紙がいちばんの人気。そして、ここ数年はアメリカでも手漉きの紙を作る職人さんが増えているそうです。
同時に、紙のリサイクルに対しても以前より意識が定着しているみたい。ショップでもらう紙袋やコピー用紙などにも、再生紙100%のものが増えてきたのはうれしいことですね~。

ところで、実はワタクシ「世界手書き連盟」に加盟しております(というか、主催ワタクシです。加盟者募集中なり)。受け取る郵便物の99%以上が印刷された活字になってしまった昨今、手書きの手紙をもらうとそれだけで一日中ホクホクしませんか? それに、だから、自分が書き手になるのも楽しい! カフェなどで、便箋やノートに何か書いている人を見るだけでもうれしくなってしまう。
普段はメールでおしゃべりしている友人から、筆ペンでさら~さら~りと書いた縦書きの手紙をもらったときは新鮮でした。しかも内容は「・・・候」みたいな文語体ではなく、いつもと変わらない、女子同士のおしゃべり(当然か?)。感動のあまり掛け軸に仕立てて飾ろうかと思ったけれど、ニューヨークの住宅には床の間がないのであった・・・無念。

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手書きファンのワタクシ、今年から日記もつけはじめました(左)。お手紙書きにはおフランスの便箋ざます(右)

私は縦に書くと文字がうにょ~っと右か左に流れてしまうので、横書き専門です。お気に入りの書き道具は万年筆。あのペン先から生まれる文字には独特の味があるので、たまりません。その万年筆に入れているインクはおフランスのものなんざますけど・・・ええ、パリで買ったんざますの、ほほほ。
しかしユーロが高かったのでケチって6本入り1ケースしか買わず、あっけなく使い切ってしまいました。高いと言ってもせいぜい数百円だったのにぃ~と反省しつつネットで調べたら、なんとニューヨークではケイツ・ペーパーリィが扱っていることが判明。ソーホー店で働いているフランス人マダムがあちこちの店舗に電話をかけてくれ、取り置きしてくれました!

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一目惚れして買った万年筆(右上・緑の革のもの)。2本目の青いセルロイド製、そして友人にもらった銀のと、3本になりました。違う色のインクを入れて楽しんでます♪

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もひとつ、愛用の文房具。友人のハンコ作家、錦小路ナンシーさん がくれたマイ・ハンコ! やるせない後ろ姿がいいでしょ。

いつもの通信手段はテキストメッセージやメールでも、いや、だからこそ、紙の手触りと書き文字の味わいには格別のものがありますよね。そろそろクリスマスカードも店頭に並びはじめたので、ちょっとわくわくしているこのごろです☆

(※1) 古代エジプトのパピルスは、葦に似た草を原料とするけれど、紙の製造工程である「漉く=植物繊維を水に分散させて絡み合わせる」過程を経ていないので、厳密には紙というより不織布の一種なのだそうです。

 

★次回の更新は11月9日(金)です! 

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コメント

文房具は私も大好きです!
必要なものがなくたってうろうろしてしまいますよね。
本屋と文房具屋があれば、
私は一日中退屈しないでしょう。
日記は14歳の時からつけていますので、
毎日、寝る前に書かないと気持ち悪いほどです。
もう○十年以上になりますよ。

来年1月末に初めてNYへ行きます。
半日しか時間がないけどあちこち見て回りたいです!
ブリザードなんぞが来ませんように!!

庭ふくろうさんと同じように、私も本屋と文房具店へ行くと時がたつのも忘れてしまいます。

最近は増えてきた『変形ミニノート』にそそられまくって大変。女性が小さなカバンのときでも持ち歩けるようにと細長タイプとかいろいろ出ていて、しかもデザインが小洒落てる。も~、デザイン違いで全種類買い!なんて大人買いとかするから、ノートが増える、増える~(笑)

新しくノートをおろし、書き始める瞬間のドキドキ感がたまらなく好きです~♪

初めまして! NY在住の雅子と申します。 実は葉さんとが教えてらっしゃる同じスタジオで、ヨガのクラスを担当させてもらっており、去年のクリスマス・パーティのときに、素晴らしい踊りを見せて頂いております~。 偶然こちらのサイトを見つけて、1ヶ月ぐらい前からこっそりお伺いしてたんですが、今日はKatesの話題で、アージャーンやジェイリ-ンが写ってたので、懐かしくてコメント残させて頂いてます~。 数年前まで、Katesのバイヤーをしておりました! いやぁ、この2人、未だいるんですね~。 なんだか、移り変わりの激しいNYで、嬉しいです。 私、字がめっちゃ下手なんですが、カードやレターセットなど大好きです♪(いつも買っては使い切れずにうちにたまってしまってます) 

世界手書き連盟!! まさに!

ぜひ加盟させてください(笑)。
私も、この数年ほど万年筆を携えてはこちょこちょと書き付けるようにしています。ポストカードを数枚持ち歩いたり。

万年筆は日本でもじんわり人気が高まっているようですよ。もっぱら中高年男性の間でのようですが、次は女性なのではないかと睨んでます。

確かに、文房具がキライ、という人は聞いたことがありません。
特に女性は、素敵な文房具を集めたスペースに一旦足を踏み入れてしまったら、それはもう何時間だって楽しめるでしょうね。
私も手書き連盟に加盟希望です。
でも・・・手書きなんて最近は片手で数えられるくらい。これを機に、友人に手紙を書いてみましょうか。

手書き連盟、素敵なアイデアですね〜。
もはや日本語を手で書く機会は、私にとってほとんどないので、先日パスポート更新の書類を書いたとき、あまりの字の書けなさに我ながら愕然としました。とほほ。。。
ちょっと精進して練習してから、是非参加させていただきたいと思います。やっぱり漢字ドリルから、再出発の旅かも。
Kates は以前友人が働いていました〜、もしかして雅子さんともどこかでお会いしているのかもしれませんね。
私は美術関係の仕事をしていて、ハンドメイドの製本なども教えているので、アイデアを得るためにも、時々のぞいております。これからホリデーシーズンにむけて、文房具屋関係は、どんどん充実して楽しいですよね。

ニューヨークも冬コート日和になってきました・・・

庭ふくろうさんも日記派だったんですね〜。書いた当時はごく身近なことでも、数年経ってみると当人が忘れていて「エッこんなことあったの!?」とビックリ・・・なんてことありませんか?(以前、実家で自分が小学生のとき書いた作文を見つけて仰天した経験アリ)
1月にニューヨークにいらっしゃるとか! でも半日なんですね。ご案内したいけど、もしかしたら入れ違いで日本に一時帰国しているかも・・・ケイツにはぜひ! あとゼイバーズも♡

michiyoさま。「変形ノート」という言葉を見て、いろいろ想像しちゃいました。ヤシの木の形(なぜ??)とか、魚の形のノートとか・・・どうやって綴じてあるんだろう、とか。ああ、俺ってバカ。新しいノートに書き下ろすときのドキドキ、わかりますぅ〜。michiyoさまのノートは文章用と絵用といろいろありそうですね(ちょっとのぞいてみたい)

雅子さま、こんにちは! なんとっ。つながってますね〜。アージャーン君もジェイリーンさんもとってもいい感じで、みんながお店を愛している感じが伝わってきました♡ ソーホー店のシルヴィーさんだったかな、フランス人マダムも優しかったです。今年もスタジオのパーティーでお会いできるかも、ですね!(わくわく)

青木陽子さま。またお越しいただきうれしいです! 手書き連盟へのご加盟、心より歓迎いたします♪ 万年筆、そうですよねー。前回帰国したときにも探したんですが、まだまだ「渋い」系デザインが多いものの、ちょっとレトロなセルロイドのものなども出ていて期待が持てました。イギリスはどうなんでしょう、みなさん手書きとかするのかしら。。

mikaさまも、welcome to 手書き連盟♪ ふと手書きポストカードが届いたりするとうれしいですものねー。ゆるゆると活動してまいりましょう。ワタクシ今週はメトロポリタン美術館に通っているのですが、ヒエログリフの刻まれた石版を見ると「ううむ、手書きもここまで・・・・」と唸ってしまいます。あれ、間違えたら大変ですよねー(←話がなんかちがう)。

yokoさま。おお。製本を教えていらっしゃるとは! ちょうど、手書き相手の幼なじみから『ルリユールおじさん』(いせ ひでこ作、理論社)という絵本をもらったところでした。パリの路地裏に工房をもち、本を直してくれるおじさんの話で・・・あまりに感動して、表紙を見るだけで元気をもらえる本となりました。製本教室の情報、できたら知りたいのですが・・どうしたらよいですか??

葉さま

私も文房具大好きです。
特別いるものがなくても、文房具が売っていたら
なんか見てしまったりして。
私もなぜか中学、高校のとき万年筆が大好きでした。
今でも私はモンブラン派です。
手書きで書く機会っていうのはどんどんなくなっていきますが。
て、いうより、手書きだと漢字が出てこなくて書けなかったりします(笑)

世界手書き連盟・マウイ支部長の愛です。
マウイにはあんまり素敵な紙屋さんはないのだよ。でも、そういうときはオリジナル!
無地の紙に、いろいろアートを楽しんだり、素朴な感じをよしとしたり、最近は娘のアートが思いのほか評判だったり。
パソコンってすごいとは思うけど、機械だもんね。
もちろん、機械でも気持ちは通じるけど、字を紙に書くのは、その人の時間とか、温度とかを感じるよね。

ALOHA!

葉さん、ほんと寒くなりましたね〜。今年は全然秋がなくて、いきなり夏から冬が来てしまった感じですね。
ところで製本教室の件ですが、もしご興味がありましたら
メールをいただけますでしょうか?とりあえずのアドレスを貼りますので、メールをいただけたら、こちらからあらためてご連絡したいと思います。(このアドレスは英語だけなので、大変恐縮なのですが。。)

度々、ごめんなさい〜。メールアドレスを貼ったつもりが、貼れていませんでした。本文に書くべきなのですね、こちらです↓
bookbinding066@live.com

Yoshikoさま 
モンブラン、文豪にも愛用している方が多いそうですね〜。私は持ったことがないのですが、あの手になじみやすそうな形は憧れです。しかし手書きだとホント、漢字が出てきません。さっき「昔」という漢字をずーっと眺めていたらなんだかまちがっているような気がして困りました(トホホ)

マウイ支部長愛ちゃん
Aloha~。ハワイの人は字だけじゃなくて身につけるレイとか飾る花なんかでもメッセージを交換していた/いるんじゃないかなーと想像してます。愛ちゃんからのメッセージは波の音とともに届くような気がするわ。。。

Yokoさま。
ありがとうございます! さっそくメールしますね。ワタクシもルリユールおじさんみたいになれるかしら・・・

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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