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2008年2月

2008年2月29日 (金)

冬の置きみやげ

 先週末のニューヨークは、この冬幾度めかの雪が降りましたよ! 羽毛のような雪が朝から舞い続け、昼前には二十センチ近く積もっていました。
雪が降ると、なんだか理由もなくワクワクしますよね? もともと人なつこいニューヨーカーも、さらにおしゃべり好きになるみたい。たまたま入った店の店員さんや他のお客と
「やれやれ、大変なお天気ね!」
「見るのはきれいだけど、凍ると歩くのが怖いのよね」
なんて、話がはずんだりします。

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金曜日の朝から降りはじめた雪は、みるみる間にどんどん積もって。

 融雪剤が撒かれていたせいもあって、日曜日には歩道はほとんど乾いていましたが、公園や木々の枝にはまだ白い毛布がふんわり。このところなかなか足を運べずにいたセントラルパークへ、久々の散歩に出かけてみました。

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ソリにのって「わー!」と滑り降りる子どもたち。見ているだけでこっちも楽しくなっちゃう☆

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ひっそりたたずむ、お地蔵様ふう雪だるま。

 南北に長いセントラルパーク。5番街を下るバスに乗って東97丁目まで行き「東の草地(East Meadow)」からパークに入ると、広い草地はすっかり白一色。ソリを持った親子連れでにぎわっています。ん? なんだか見慣れない丸い形のソリもあるゾ。UFOみたいな形のそれをよく見ると・・・なんと、ごみバケツの蓋をひっくりかえした“応用ソリ”なのでした!! 普通のソリと違っていきなりクルッと回転しちゃったりするから、けっこう上級者向きかも!

「東の草地」のすぐ南にある貯水池をぐるっと半周するのが、ワタクシのいつものお散歩コースであります。全周約2.5キロだから、半周で1.3キロくらい。
ときどきふと“たっぷりの水”が見たい!という衝動にかられます。ハドソン河とか、この貯水池とか。なんでしょうね、たぷたぷと波打つ水面を見ていると「そうか、だいじょうぶだ」と安心するのです。

貯水池ではほとんど氷が融けて、水鳥たちが群れをなして集っていました。オスは青緑の派手顔、メスは茶色の地味顔のカモの夫婦や、カモたちよりひとまわり身体が大きく首も長いガチョウたち。南側にはまだ融けきっていない氷が浮き島のように浮かんでおり、カモメたちの休息場になっています。
しかし、カモとガチョウとカモメはお互いの言葉を解するんだろうか? カモとガチョウは体つきも似ているし、ある程度の友好関係はありそうです。カモメたちはちょっと「つーん」と距離を保ってる感じ。鳥界の交流関係、ちょっとのぞいてみたいぞ。

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水の中の氷の浮き島にたたずむ、カモメたちの群れ。その向こうをアヒルやガチョウがすいすいと泳いでゆきます

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貯水池の岸辺でひとやすみなさっていたカモのご夫婦。

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貯水池では氷が溶けはじめていて・・・眺めていたらふと「目に見えるものと、見えないもの」なんて言葉が浮かんできました。

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水ぬるみ、光がキラキラと揺れて・・・春は確かにそこまで来てる!

 貯水池の南端から「アーサー・ロスの松林」を抜け「カメ池」や「シェイクスピアの庭」の脇をどんどん歩いてゆきます。それほど寒くもなく穏やかな日曜日だから、家族連れ、友人どうし、私みたいにひとりで散歩を楽しんでいる人もたくさん。

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クロスカントリースキーですいすいお散歩している人も!

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カメ池はまだカキーンと凍っていました。カメたちはどこにいるのかな? 氷に描いたもようは、水の流れのしるしなのかな?

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なんとなくワビサビを感じさせる、渋い御仁も居られました。

 みなさんはひとりで歩くの好きですか?
私はけっこう、好き。といっても、こうやってセントラルパークに通うようになったのは1年半ほど前、オレゴンからニューヨークに帰ってきてからのこと。友達と来るのも楽しいけど、ひとりだと、季節のうつりかわりをじっくり味わえる気がする。潅木の枝をぴょこぴょこ移動しながらおしゃべりに忙しいスズメを眺めたり、面白い形の木の枝に見とれたり、好きなだけ好きなところで道草ができるしね。
あちこちで融けかけた雪のあいだから緑の草や苔がのぞき、木の芽はぷっくりふくらんで、少しずつ、でも確実に春のしるしが見えています。

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木々の梢に、足下に、春は少しずつ確実に訪れてる

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橋の欄干の穴からリスが一匹飛び出し、私を見て「うわっうわっ」とうろたえ、またぴょこんと逃げちゃった

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近くの木からは別のコが、なにやら大慌てで駆け下りてきました

 寒いのはあいかわらず苦手だけれど、もしかしたらニューヨークに来てから少しずつ冬が好きになってきたかも。鼻が凍ってもげそうな寒さがあるからこそ、こんなふうに寒さがゆるんできた一日は本当に心が躍ります。
 この雪は、もしかしたらこの冬最後の雪になるかも。冬の置き土産を楽しんでいるうちに、59丁目まで歩いちゃった。さあ、おいしいものを買って、おうちに帰ろう!!

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過ぎていく冬は、きっとこんな顔してる。雪の置き土産をドカッと置いて、「じゃあね、ばいばーい!」と手を振っているのです

 

★次回の更新は3月7日(金)です! 

2008年2月22日 (金)

My Favorite Things 2008 Winter

 Raindrops on roses and whiskers on kittens
 Bright copper kettles and warm woolen mittens…


 「あっ!」と思った方、
 ミュージカルかジャズ好きではありませんか?
 これは映画『サウンド・オブ・ミュージック』に出てくる『マイ・ファイバリット・シングス』の歌詞なんです。ワタクシはジョン・コルトレーンのジャズ版から入って好きになった曲なのですが、どっちもいいですよねー。

ジュリー・アンドリュースの映画版はこちら、ジョン・コルトレーンのジャズ版はこちらで見られますよ。

 バラの花びらの上の雨粒、子猫のひげ、
 ぴかぴかにみがいた銅のやかんに温かな毛糸のミトン
 辛いときも「マイ・ファイバリット・シングス」を思い出せば、そんなに悲しくないの・・・

 というふうに「お気に入り」を数えていく歌なのですが、実はこれ、けっこういいアイデアかも! ニューヨークはまだ冬まっさかり。外は寒いし、ワタクシもキンローの続く日々だしね、ひとつ景気づけに「マイ・ファイバリット・シングス」を数えてみることにしました。
 昔からのお気に入りも、「いま」気になるものも含めて、“My favorite things 2008年冬”版。ジュリー・アンドリュースのようにかわいいソプラノで韻を踏んじゃったりなんかもして数え歌に仕立てたいところですが、才能が足りないので散文的にリストアップしてみようと思います。さーいってみよー☆

オリーブグリーンの小物。去年の夏から気になってます。バッグ、スカーフ、サングラス、革手袋&ミトンもオリーブグリーンで揃えちゃった! なぜかなあ、名前が「葉っぱ」だからかなあ・・・。暗褐色系のファッションが多くなる冬、好きな色の「さし色」は楽しいですよね。

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去年夏からなぜか極私的盛り上がりを見せている、オリーブグリーン小物たち。微妙に色みが違うのですが、「ま・いっか」が合い言葉!

大好きなシャネル19番の香り。高校生のときから常に「マイ・ベスト・フェイバリット」の香水です。ガブリエル・“ココ”・シャネルの誕生日(8月19日)にちなんでつけられた品番だそうですが、私も月は違えど19日生まれなので、それもお気に入りの理由のひとつかも。「フローラル」とか「グリーン系」など他の香水を形容する言葉では形容できない、幾層にも深みのある香りだと思います。

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ン十年前から大好きな香りはシャネル19番。森のような緑の香りに華やかさがブレンドされた、他にない香りだと思います。

キャラメルティーといちごティー! アメリカの紅茶っていまいちなんですよね、でも・・・。日本帰国時に買って大切に持ち帰り、後生大事に飲む。どちらも、濃いめに入れてミルクを添えます。うわー(飲みたくなった)

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大好きなカレル・チャペック(←この場合はチェコの作家じゃなくて、吉祥寺が発祥の紅茶やさん)のキャラメルティー&いちごティー! いかにも日本の女の子が好みそうなこのパッケージがまた、たまらん

アリエル・ドンバーレとカーラ・ブルーニの音楽。アリエルの声って、キャラメルソースみたいだと思う。朝お化粧するときにかけると女子度がアップします。カーラ・ブルーニはさきごろサルコジ大統領と結婚して世間をあっと言わせましたが・・・曲はすごくいいです(この「てにをは」ニュアンス、わかってもらえます?)。声はドライめのシェリー酒ってとこですかね。
アリエルちゃんの“怪盗ルパン風”クリップは>>こちら
カーラ・ブルーニのオフィシャルサイト(英語版を選ぶと歌がすぐ流れます>>http://www.carlabruni.com/

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いま好きな声はこのふたり。右側のアリエルちゃんはとろ~りとろけるキャラメルソースの声♪ 左側カーラ・ブルーニのCDはどちらもおすすめです。2作目『No Promises』はイエーツやドロシー・パーカーなど故詩人の詩に曲をつけた意欲作。

猫・・・彼らに関しては、すべてが好き。特に鼻のあたまの、毛の流れが「こっから上は上向き。こっから下は下向き」になってる鼻梁のところ。猫の鼻はビロードのようで、こぢんまりして気高くて、見ているとウットリします。それになんですか、ひげの生えてる「鼻たぶ」のとこも。犬も好きです。黒くしめった鼻のあたまや、ちょっと不器用に爪が出たままの前足・・・ずっと「ホレホレ」と握手していたくなります。

好きな言葉・・・「じゃあワインでも飲んでく?」。嗚呼。ホントーにいい言葉だ! こういう言葉をさらっと言えるヒトはホントーにいい人ですねー。昼どきなら「じゃあお蕎麦でも食べる?」もアリ。ただし日本にいるとき限る。

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ずっと気になっていたグラスを昨年冬、セール半額で購入! 明るい色合いのタヌキ(ワオキツネザルにも見えるのだが・・・)&鳥さんを見ていると嬉しくなりますネ

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マイ・フェイバリット本たち。現在、歴史関係が好きな時期なので、著者よりもテーマで選ぶことが多いです。19世紀末~第二次世界大戦までのフランス、とくにパリの風物に興味あり。

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これもお気に入りのモノモノのひとつ。大判ハンカチがバッグに入っていると、「よし、今日もとりあえず大丈夫だ」と思うのです。アメリカにはまずこんなきれいなハンカチ売ってないから、日本で買いだめ。

 あれあれ、お気に入りのものものを数え上げていたら、だんだん嬉しくなってきました。ワタクシにも一応、悩みとか「つまづき」とかあるのですが、人生そんなに悪いものでもありません。オリーブグリーンのミトンをはめて猫の鼻のあたまをなでつつワインを飲めばいいわけです。

春を待ちながらいまひとつ手持ち無沙汰の今日このごろ。みなさんも、「マイ・フェイバリット・シングス」リスト、作ってみませんか? 案外、「自分ってこういうヒトだったの?」と意外な発見もあるかもしれませんよ!

 

★次回の更新は2月29日(金)です! 

2008年2月15日 (金)

猫族と幸せに暮らすために

 この冬は、お別れがふたつありました。
 ひとつは、ワタクシが「王様」と呼びお慕いしていた“猫の中の猫”、エディプス様。そしてもうひとつは、エディプスの弟分、イーノ王子です。階下のダーリーン&ヨース家に住んでいたこの2匹、2007年9月14日「小さな来訪者たち」に登場したので、覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 エディプスが病気なのは2年ほど前からわかっており、飼い主(王族なので“家臣”?)のダーリーン&ヨース、そして“料理番”の私も覚悟はしていました。クリスマス前の寒波でひいた風邪がこじれて肺炎になり、いろいろあった持病が一気に悪化して、あっという間に逝ってしまいました。

それから2週間後には、イーノ王子も。昨年11月ごろに悪性腫瘍があることが発覚し、急速に弱っていたのです。イーノ王子が逝ってしまったのは私が日本に帰国中のことでしたが、苦しむことなく安らかに旅立ったと聞きました。きっと一足先に天国に行ったエディが、迎えにきたのではないかと思います。そしていまごろはまた2匹で追いかけっこしたり、陰陽のシンボルみたいにくるんと丸くなってお昼寝しているのではないかしら。

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王様の風格、エディプス殿下。このヒトはほんとにたいしたヒトでした。

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凛と爽やかな魅力のイーノ王子様。性格も穏やかで知的な貴公子でしたよ。

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ふたりはほんとうに仲良し。いつもこうやって、仲良くお昼寝していたのです。いまもきっと・・

 多くの動物は我々ヒト族よりも寿命が短いもの。寿命千年といわれる鶴とか(ホントかニャ)、万年といわれる亀と一緒に住まないかぎり、お別れはいつかやってくる。考えてみれば愛する彼らの一生を見届けられるほうが、彼らを置いてこちらが先に逝くよりもいいのかもしれません。
どちらにしろ、別れを悲しむよりも一緒に過ごした時間を、幸せの姿として覚えていたい。「あのとき、あいつこんな顔してたナ」と思い出して笑顔になるその一瞬は、永遠という時間につながっていると思うから。

わが愛しきニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢とも、この地上で与えられた時間を、できるだけ一緒にすごしたいと思うのです。

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階下にひとり残った一人娘ベイビーちゃん。独立心の旺盛な不思議チャンであります。

 しかし、なんせシングルマザーですからね。生活費を稼がねばなりません。ゆえにワタクシは現在長時間のキンローをしておるわけです(前回参照)。それにママにも社交生活があるからね、家と仕事の往復だけってわけにはいかないの。
・・・という事情をなるべく話して聞かせるのですが、姫はいまいちわかってくれません。彼女にしてみれば「食べものなら、鳥とかネズミとか捕ればいいじゃん」ってこと。そこんとこ、狩猟の伝統を重んじるネコネコ族と、狩猟採集文化から貨幣経済に移行を遂げたヒトヒト族とでは相互理解が難しいのであります。

オフィス勤務をはじめて最初のころは、帰宅すると「おかえりにゃーん♪」と仰向けになってころころ転がる「ベリーロール」をしてくれたものです。それが3週間、4週間と続くうちに「なんかこのごろ、留守が多くない?」とひげピクピク状態に・・・このごろは「ママ、いいかげんにしてよ!」と目が△になっております。

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「ママ、最近帰り遅いんじゃないの」と姫はゴキゲンななめなわけです(それはいいけど、“ママ”と“姫”って・・・どこかのバーかクラブみたいです!?)

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ワタクシが悪うございました!! とひたすらご機嫌をとる。

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ようやく満足いただくことができました(この得意げな表情がたまらんのです)

 しかし。
「怒りの原動力は悲しみである」
この格言を記したのは、何を隠そう某ワタクシでありました。でもね、ホントなんです。おめめ△の本当の形は、油断すると涙がポロリンとこぼれてしまう▽なわけです(これは人間にもいえることなので、誰かと気持ちがすれちがってしまったときは思い出してみてください・・・)。

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ニャニャム嬢がパリに留学中、彼女に首ったけだったという船乗り。名前はジャンとかいいましたっけね

 なので、日曜日は一日中家にいて彼女と“クォリティ・タイム”をすごすことにしました。(だけどニャニャむぅ、ずっと寝てるだけじゃないのさ・・・)
 でもいいもんですねー。どてっとソファに寝ている背中に頭をのせて“猫マクラ”すると、ゴロゴロのどを鳴らすのが聞こえてくるんです。かわいー(←親バカ)。
 久々にチェロの練習をしたら、ふだんなら「んにゃー」と悲鳴をあげて逃げていくのに、今回は足元に座ってずっと聴いてくれたし(←もうダメ)

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この黒アイライン+ミルクティー色アイシャドウ使いが、伝統的ながらモードな姫なんです。目は口ほどにものを言う・・・

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しっぽだってものを言う・・・

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洗面所まで訪ねてきて「お腹すいたの~」とスリスリ

 ディナーにはいつもの"ローフード"(これだってポレンタ&ターキーひき肉の特製手作りゴハンなんですが)だけでなく、私が食べていたチキンのささみ部分をおすそわけ。

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ママスペシャル・ポレンタと七面鳥のごはん。たくさん作って冷凍しておくのです。これ食べるようになってから、毛並みがちがいます!!

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はぐ、はぐ、とかすかな音をたてて猫が食事する。「幸せってどんな音?」と聞かれたら、この音もそのひとつに数えていい気がします

 猫って喜びの感情が隠せないんですよねー。んもうチキンのにおいをかいだときから期待で満たされるらしく、嬉しくって嬉しくって目はまんまる、喉はゴロゴロ、止まりません。ささみを裂いてあげると一生懸命はむはむと食べます。 ママもうだめでちゅ・・・
(これ以上書くと恥さらしになりそうなので、フェードアウト)

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満腹になって午睡中の姫の足をパチリ。この4本の指を揃えたとこがね、んもうたまらなくかわいい! と思っちゃうワタシってやりすぎ??

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マウイ島に住む友人愛ちゃんから、猫の本が送られてきました! うちのニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢も登場するんですよ☆ 『世界のCat Life』エクスナレッジムックより2/8に発売。「スウェーデンの森で暮らす、日本語を話す猫」とか「マンマと共にホテルを切り盛りする、フィレンツェの猫」とか、個性とエピソードあふれる猫たちでいっぱいです♪

 

★次回の更新は2月22日(金)です! 

2008年2月 8日 (金)

マディソン街OL日記

  はらはらり
  マディソン街に
  雪降りぬ

 いや~駄句、お恥ずかしゅうござる。しかし普段見慣れたビルの風景も、雪に彩られるとドラマティックに見えてくるものですねぇ。

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       マディソン街に雪こんこん・・・

  高級ブティックの並ぶ五番街と、ニューヨークのターミナル駅グランドセントラル。その中間に位置するマディソン街で、ワタクシはいったい何をしているのか!?
キンロウしとります。K・I・N・R・O。勤労ですよ!

昨年末より、ある企業のオフィスで日本語で書かれた書類に目を通し、概要を訳すお仕事をしております。短期雇用なのですが、日本人とアメリカ人が半々くらい、インドやロシアの方もいたりして、面白い職場です。

といっても、それぞれに与えられた書類をただひたすら読み、しゃかしゃかとタイプするわけで、そういう意味ではフリーランスのモノカキと大差はないわけですが・・・でもわからないことがあるとお隣の人に聞けるし、ふとおしゃべりに花が咲いたりもするし、なかなか楽しくやっております。

 というわけで今回は雪降り花咲く(?)マディソン街OL生活についてリポートいたしましょう☆

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まず、朝は5時起きです。いや~自慢じゃないんですが(←自慢にならない)ワタクシ、朝の身支度にすごぉぉぉく時間がかかるの。自分では普通に動いているつもりなのに、顔を洗うのに20分。コーヒーを入れるのに15分。朝ごはんを食べるのに30分・・・という始末。しかも、ひとつひとつの動作のあいだに一時停止してぼ~っとしているんじゃないかと思います、たぶん。

マダガスカル島に住むワオキツネザルは、朝起きるとまず太陽に向かって両手をひろげ、身体を温めないと機能しないといいます。うーんわかるよ、わかるっ。ワタクシの実の母はワオキツネザルだったのかもしれない。いや実は、ワタクシ自身がワオキツネザルなのかもしれない・・・。

7時15分ごろ家を出て地下鉄へ。東京の山手線ほどじゃないけれど、ニューヨークの地下鉄も朝夕のラッシュはかなりシビアです。みんな背が高く身体も大きいので、なんだか森の中に立っているみたい。でもって、隣の人が大音響で音楽を聴いていたりするとこちらの鼓膜が痛くなってしまい、かなりツライ。アメリカ的個人主義の弊害なんでしょうか、他人に対するモラルは、残念ながらあまり高くないかも。。。9時出勤にするともう本当にバトルロイヤル状態になるので、8時出勤を心がけています。

このビルはグランドセントラル駅の地下通路から入れるので、寒い日や雨の日などはとってもらくちん♪ グランドセントラル駅については前にも書きましたが、(→2007年8月31日の記事)大天井に星座図を描いたコンコースといい、いかにも「終着駅」の香り漂うプラットフォームへの入り口といい、大好きな空間です。

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1日に13万人が通勤し、50万人が訪れるというグランドセントラル駅。



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グランドセントラル駅構内とワタクシの働くビルは地下通路でつながっています。雨の日も寒い日も便利!

 ところで、このグランドセントラル駅でさきごろ、こんな出来事があったらしいのです。
これは「Improv Everywhere(“どこでも即興”)」というイベントというか自由形アートというか、不定期に不特定多数の人間が参加して「世の常識を一瞬、ひっくりかえす」プロジェクト。まあちょっと見てください・・・私も通勤途中にこういう風景に出会ってみたい!

 さて、オフィスについたらまず業務関連メールをチェックし、サクッと朝一仕事。しかしすぐお腹がすくのです。朝は家で食べているのに、ナゼだ? しかしこの職場では日本人同僚のデスク周りをうろつくと、必ず食べ物があります。ポッキーとか、梅干とか。ワタクシのお気に入りおやつは、ストーニィファームのヨーグルト。特にキャラメル味がたまりません。ンムムムム。。。

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ワタクシが現在キンローしておるビルです。
かっこええやろ?

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ワタクシのヘルシー系おやつ。マグカップに注目! 
友人のハンコ作家、錦小路ナンシーさんのお手製なんですよ!

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空腹な朝を救ってくれるおやつ。本日はキャラメル風味ヨーグルト、トルコ産干しあんず(ちょっと干し柿みたいな味がする)、ミネオラ・タンジェロのみなさんにご協賛いただきました。

 毎日10時間以上(12時間もザラでっせ)すごすデスク周り。だんだんいろんなものが増えてゆきます。ワタクシのデスク常連は猫のカレンダー、目薬、サングラス。コンピューターの画面って案外明るいので、サングラスをかけるとずっと楽になるのです。
モノトーンの世界に明るい色を添えてくれるのは、なつかしテイストの缶ペンケース。中にはアーモンドミルクのハンドクリーム、ラベンダー・エッセンス入りのシアバター、レモンの甘皮ケアクリームなどを入れています。ちょっと気分転換したいとき、手や爪のケアをしつつ、いい香りが楽しめるというワケ♪

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ワタクシのデスク常連のみなさん。コンピューター画面てけっこうまぶしいので、サングラスは必須。iPodも重宝してまっせ。

  さて、オフィスの楽しみといえば昼ごはん! チーズとかハムを挟んだだけの簡単なサンドイッチ+野菜スティックとかフルーツなど持参することも多いのですが、日本人同僚のみなさんと一緒にお弁当のデリバリーを頼むこともあります。
  特に人気なのは、“アンチエイジング弁当”のケータリング屋さんYUZU。冷凍加工品は一切使わずに新鮮な根菜&緑黄色野菜、魚やお豆腐を使い、お米も五穀米や赤米だったり、調味料や水にまで気を配ったヘルシーなお弁当なのです。全体に薄めの味設定、でも煮物などはだしが利いていて、よい感じ。毎日、はつらつと笑顔の魅力的なお姉さんが運んでくれます☆

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ワタクシの典型的持参ランチ。ブリオッシュロールにチーズはさんだのと、茹でブロッコリー。

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ある日のYUZU弁当、お魚バージョン(日替わりで、野菜のみバージョンとお魚入りバージョンがある)。うなぎのマッシュポテトのせ(←不思議な組み合わせだけどおいしかった)、胡麻どうふ、野菜いためもの、黒豆ごはん、ほか。

 さて今日もおいしくランチ食べたし(いかん、オフィスで内職してるのがバレた)、午後もがむばります~

 

★次回の更新は2月15日(金)です! 

2008年2月 1日 (金)

地下鉄でゆく小さな外国、ロシア編

 地下鉄を降りると、そこはロシアだった。

 ここはブルックリン(※1)の南端。すぐそばのコニーアイランド遊園地では、毎年ホットドッグの早食い競争というなんともアメリカンなイベントが行われるのですが・・・
 こちらブライトンビーチは通称「リトル・ロシア」。ロシアおよび周辺の旧ソ連諸国からの移民が集まって住んでいます。お店の看板も、カフェのメニューも軒並みキリル文字だし、道行く人々は暖かそうな毛皮の帽子をかぶり、その表情やたたずまい、服の着こなしからもユーラシア大陸の気配が感じられます。いつごろからこうなったのかな。冷戦後、やはりペレストロイカ後に移民が押し寄せたのかしら。

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看板は軒並みこんな感じで、すべてキリル文字なんです。

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ずらりと並んで闊歩するロシア人マダム連。「Gメン75」(なつかしっ)のようでした。

 大都会に点在する移民たちのひそやかな足跡。現代のマルコ・ポーロさながら、摩天楼の街を彷徨する旅人の目に、シルクロードの幻影が映っては消えるのであった・・・なーんてねっ。
 ニューヨークには“プチ外国旅行”が楽しめるエリアがいくつもあることは以前にも触れましたね。クイーンズのおいしい飲茶に連れて行ってくれた友人のYoshikoさんとワタクシは“NYオリエント急行プロジェクト”を立ち上げ、その実態を究明すべく放浪の旅に出たのであります。本日は「ロシア編」。ではいってみましょー☆

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ニューヨークに現れたリトル・ロシア、いざ探検へ!

 「あれ、なんだろう」
 「わー、毛皮だ」
 「わー、外国っぽい」
 微妙にマヌケなコメントを発しつつショーウィンドウにカメラを向けるわれわれの姿は、完全に観光客。しかしやはり「看板が読めない」というのは異国情緒を200%アップしてくれます。
 マンハッタンの街角よりも毛皮店が多い気がするのは気のせいでしょうかね? ショーウィンドウにはゴージャスな毛皮のコートが並びます。しかしそのデザインはどこか異邦人的で、どこか時代を超えてる感じ・・・・。「オルガ」とか「ナスターシャ」なんて名前のロシア美女が着たら似合うと思うのですが、われわれ東方民族が着るとコスプレになりそうな予感!? でもあの帽子は暖かそうだなあ。
 「カリンカ、カリンカ♪ って曲を思い出しますねー」とYoshikoさん。
 「ニャンカニャンカ?」とワタクシ。やはり微妙に凸凹コンビです。

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背が高くてつんと鼻のとがった美女が着たら似合いそうなロシアン・ゴージャス毛皮コートでございます。

 さて、われわれの足は一路、食料品店へ向かう。
 このエリアをはじめて訪れたのは8年くらい前になるけれど、そのころから比べるとずいぶん高級感漂う店が増えてきました。でも値段はまだまだ安い! たとえばオリーブ、マンハッタンでは1パウンド(約450グラム)につき5.99~7.99ドルが相場ですが、ここでは3.99ドルというステキ値段です。ハチミツ&ジャム類が多いのはなぜだろう。しかも大瓶多し。ロシア人は甘党なのかな?

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特大ジャムに驚愕のYoshikoさん。

 高級食品店を後にして、昔からある屋内市場に向かいました。薄暗い店内の壁に沿った長いガラスケースには、サラミ、ソーセージ&ハム類がズラ~リ、その種類の多さは半端ではありません! ドイツ~東欧のハム・ソーセージ類は美味との定評があるけれど、ロシアでもお肉の燻製&塩漬けの類は充実しているみたい。冬が長い国では保存食の技術が培われるのでしょう。「何がほしいの?」とやや投げやりなお姉さんにあれこれ試食をさせてもらい、ハム少々を買ってみました。味はさっぱりめだけれど胡椒がきいていていて、けっこういい感じ。150グラム相当で、2ドル弱でした♪

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市場のハム・ソーセージ売り場にて。品数が多いので圧倒されますが、がんばって選ぶぞ。

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どしっと力強いベーコン。キャベツと煮込んだらおいしそう~

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ロシア市場で見つけたサバの燻製。

 反対側の魚売り場には燻製の魚やサーモンのマリネ、瓶詰めのイクラなどが並びます。日本人としては(魚はほぐしてごはんにのせ、すだちをキュッ♪)と考えてしまいますが、ロシア人はどうやって食べるんだろう。聞いてみたいけど、こういう市場のおばさんは英語であれこれ質問すると嫌がるので黙って通過・・・ああ、オレって小心者。

 隣のお惣菜屋さんは、いつも地元のモスクワっ子・・・じゃなかった、ロシア系移民でにぎわっている店です。肉団子のクリーム煮、いろんな詰め物をしたピロシキ、どれもおいしそう! 私は翌日の朝ごはん用にチーズのパンケーキを買ってみました。

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お惣菜屋さんではおいしそうな煮込み料理が並び、旅人を悩ませるのです

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お惣菜屋さんで買ったチーズパンケーキを、朝食にしてみました。中はモチモチして、ほんのり甘くて、おいしい! 小さいのひとつでもおなかいっぱいに。

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お土産センターの本コーナー。なにやら艶めかしいと思ったら、バレンタインデーの特別フェアみたいです。。。

 リトル・ロシア探検も佳境に入ってきました・・・道路を渡って、観光客の王道、お土産センターに潜入! この店は半分ロシア語の書店で、残り半分がロシア物産店のようです。はてしかし、書店の手前になにやらなまめかしいコーナーが・・・ドキドキしてじっくり見られませんでしたが、どうやらバレンタインデーを前に“愛の秘儀本”大特集をしているらしいのです。そこで本を手にとって熱心に品定めしているのがみんなロシアン・マダムというのは、これいかに?

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冬の海もなかなかいいもんです。大西洋の向こうにヨーロッパがあって、その先に母なるロシアが・・・

 ひとしきりお店を冷やかしたあと、暮れなずむ空を見にいくことにしました。目抜き通りの一本先は大西洋。海岸に沿って、板張りの散歩道が続いています。夏には人でいっぱいになるはずだけれど、いまはカモメたちがやや呆然とした表情で座ったり、ちょこちょこ歩き回っているばかり。

 いや~、地下鉄一本でお手軽海外旅行が楽しめました。今度は夏にも来てみよう・・・ダスヴィダーニャ、リトル・ロシア! スパシーバ!

(※1)ニューヨーク市の5行政区のひとつ。マンハッタンの南東にあたります。

 

★次回の更新は2月8日(金)です! 

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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いい男をつかまえるには、胃袋をつかめ! ここぞという時の他人のおいしい武勇伝こそ、明日の勝負への布石なり。


早炊きに勝つ!
炊飯器の早炊きコースでご飯が炊けると同時に、メニュー3品を作る、日々のごはんブログ。


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