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2008年2月15日 (金)

猫族と幸せに暮らすために

 この冬は、お別れがふたつありました。
 ひとつは、ワタクシが「王様」と呼びお慕いしていた“猫の中の猫”、エディプス様。そしてもうひとつは、エディプスの弟分、イーノ王子です。階下のダーリーン&ヨース家に住んでいたこの2匹、2007年9月14日「小さな来訪者たち」に登場したので、覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 エディプスが病気なのは2年ほど前からわかっており、飼い主(王族なので“家臣”?)のダーリーン&ヨース、そして“料理番”の私も覚悟はしていました。クリスマス前の寒波でひいた風邪がこじれて肺炎になり、いろいろあった持病が一気に悪化して、あっという間に逝ってしまいました。

それから2週間後には、イーノ王子も。昨年11月ごろに悪性腫瘍があることが発覚し、急速に弱っていたのです。イーノ王子が逝ってしまったのは私が日本に帰国中のことでしたが、苦しむことなく安らかに旅立ったと聞きました。きっと一足先に天国に行ったエディが、迎えにきたのではないかと思います。そしていまごろはまた2匹で追いかけっこしたり、陰陽のシンボルみたいにくるんと丸くなってお昼寝しているのではないかしら。

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王様の風格、エディプス殿下。このヒトはほんとにたいしたヒトでした。

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凛と爽やかな魅力のイーノ王子様。性格も穏やかで知的な貴公子でしたよ。

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ふたりはほんとうに仲良し。いつもこうやって、仲良くお昼寝していたのです。いまもきっと・・

 多くの動物は我々ヒト族よりも寿命が短いもの。寿命千年といわれる鶴とか(ホントかニャ)、万年といわれる亀と一緒に住まないかぎり、お別れはいつかやってくる。考えてみれば愛する彼らの一生を見届けられるほうが、彼らを置いてこちらが先に逝くよりもいいのかもしれません。
どちらにしろ、別れを悲しむよりも一緒に過ごした時間を、幸せの姿として覚えていたい。「あのとき、あいつこんな顔してたナ」と思い出して笑顔になるその一瞬は、永遠という時間につながっていると思うから。

わが愛しきニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢とも、この地上で与えられた時間を、できるだけ一緒にすごしたいと思うのです。

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階下にひとり残った一人娘ベイビーちゃん。独立心の旺盛な不思議チャンであります。

 しかし、なんせシングルマザーですからね。生活費を稼がねばなりません。ゆえにワタクシは現在長時間のキンローをしておるわけです(前回参照)。それにママにも社交生活があるからね、家と仕事の往復だけってわけにはいかないの。
・・・という事情をなるべく話して聞かせるのですが、姫はいまいちわかってくれません。彼女にしてみれば「食べものなら、鳥とかネズミとか捕ればいいじゃん」ってこと。そこんとこ、狩猟の伝統を重んじるネコネコ族と、狩猟採集文化から貨幣経済に移行を遂げたヒトヒト族とでは相互理解が難しいのであります。

オフィス勤務をはじめて最初のころは、帰宅すると「おかえりにゃーん♪」と仰向けになってころころ転がる「ベリーロール」をしてくれたものです。それが3週間、4週間と続くうちに「なんかこのごろ、留守が多くない?」とひげピクピク状態に・・・このごろは「ママ、いいかげんにしてよ!」と目が△になっております。

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「ママ、最近帰り遅いんじゃないの」と姫はゴキゲンななめなわけです(それはいいけど、“ママ”と“姫”って・・・どこかのバーかクラブみたいです!?)

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ワタクシが悪うございました!! とひたすらご機嫌をとる。

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ようやく満足いただくことができました(この得意げな表情がたまらんのです)

 しかし。
「怒りの原動力は悲しみである」
この格言を記したのは、何を隠そう某ワタクシでありました。でもね、ホントなんです。おめめ△の本当の形は、油断すると涙がポロリンとこぼれてしまう▽なわけです(これは人間にもいえることなので、誰かと気持ちがすれちがってしまったときは思い出してみてください・・・)。

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ニャニャム嬢がパリに留学中、彼女に首ったけだったという船乗り。名前はジャンとかいいましたっけね

 なので、日曜日は一日中家にいて彼女と“クォリティ・タイム”をすごすことにしました。(だけどニャニャむぅ、ずっと寝てるだけじゃないのさ・・・)
 でもいいもんですねー。どてっとソファに寝ている背中に頭をのせて“猫マクラ”すると、ゴロゴロのどを鳴らすのが聞こえてくるんです。かわいー(←親バカ)。
 久々にチェロの練習をしたら、ふだんなら「んにゃー」と悲鳴をあげて逃げていくのに、今回は足元に座ってずっと聴いてくれたし(←もうダメ)

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この黒アイライン+ミルクティー色アイシャドウ使いが、伝統的ながらモードな姫なんです。目は口ほどにものを言う・・・

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しっぽだってものを言う・・・

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洗面所まで訪ねてきて「お腹すいたの~」とスリスリ

 ディナーにはいつもの"ローフード"(これだってポレンタ&ターキーひき肉の特製手作りゴハンなんですが)だけでなく、私が食べていたチキンのささみ部分をおすそわけ。

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ママスペシャル・ポレンタと七面鳥のごはん。たくさん作って冷凍しておくのです。これ食べるようになってから、毛並みがちがいます!!

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はぐ、はぐ、とかすかな音をたてて猫が食事する。「幸せってどんな音?」と聞かれたら、この音もそのひとつに数えていい気がします

 猫って喜びの感情が隠せないんですよねー。んもうチキンのにおいをかいだときから期待で満たされるらしく、嬉しくって嬉しくって目はまんまる、喉はゴロゴロ、止まりません。ささみを裂いてあげると一生懸命はむはむと食べます。 ママもうだめでちゅ・・・
(これ以上書くと恥さらしになりそうなので、フェードアウト)

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満腹になって午睡中の姫の足をパチリ。この4本の指を揃えたとこがね、んもうたまらなくかわいい! と思っちゃうワタシってやりすぎ??

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マウイ島に住む友人愛ちゃんから、猫の本が送られてきました! うちのニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢も登場するんですよ☆ 『世界のCat Life』エクスナレッジムックより2/8に発売。「スウェーデンの森で暮らす、日本語を話す猫」とか「マンマと共にホテルを切り盛りする、フィレンツェの猫」とか、個性とエピソードあふれる猫たちでいっぱいです♪

 

★次回の更新は2月22日(金)です! 

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コメント

こんにちわー。
もう日記みてるだけで
葉さんが猫たちをとても愛してるのが心に染み入ってきて
こちらもとっても幸せ気分になりますーーhappy01

うちにはわんこが一匹おり、やはり私たちより先に死んじゃうときが来るのかと思うと今から切なくなったりしているのですが 傍にいてくれる今をもっともっと大切にしたいと思いました。

猫ちゃんもいつか飼いたいんですがわんこと仲良くしてくれるかなあ・・。
わんこもにゃんこもほんとにかわいいですよねー。大好きです☆

切なくなる前に 大切にしよう dog

ペットとは言っても、もう家族なんですよね。
寂しく悲しいですねweep
でも、こんなに愛されてる猫ちゃんたちは幸せです。
ところで「犬の十戒」というのがあるのをご存知ですか?初めて読んだ時は、ちょっと考えちゃいました。
小さい頃何もわからず犬を飼ってたんですが、
今改めて考えると、うちの子はかわいそうだったなぁ・・・


動物達との時間は本当に大切で、そして切ないです。
うちにも2匹の猫(双子の姉妹です。)がおりますが、
私が彼女達を世話している、というよりも彼女達に
いつも元気と微笑みの(時には大爆笑の)ひとときを
もらっているのです。
『世界のCat Life』探して是非読みたいです。

miiさま。ワタクシの現職場にはなんと、ワンコ&ニャンコ同居のおうちが3軒もあるんです。もちろんそれぞれのコの性格もあると思いますが、「不可能」ではないみたい。
これ→http://letsbefriends.blogspot.com 
今度、ご覧になってみてください♪ 犬猫をはるかに凌駕する、驚愕のドーブツなかよしペアが出てきますよ〜。みなさまもぜひ、お試しを!!

ゆりりさま。そうそう! 家族ですよねー。人間の家族も、この人生で共にすごす時間は「永遠」というわけじゃない。むしろ一緒に暮らす時間は限られているのだけれど、離れていてもどこかで深くつながっている感じがあって・・・。「犬の十戒」読みました。あれも、ヒトにも通用するよねって思いながら。。。

ゆんさま。双子の猫姉妹。すてき。ふたりの性格は似ているんでしょうか!? やっぱりふたり/2匹いるといいですよね〜。お互いに遊び相手になるし、一緒に抱き合って眠ってくれるし。猫はときどき舌をしまい忘れて「ホゲ?」という表情になったり、クールなようでいて笑わせてくれますね。

葉さま
僕は4匹のチビ犬と暮らしています。
今までに何匹かの犬との別れがありましたが、やっぱり悲しいですよね。
彼らが生きている間に精一杯かわいがってやらなきゃって思います。
というわけで、今日もチビ犬たちは元気に家の中を走り回っています。
葉さんとニャニャムージカの幸せが少しでも長く続きますように。

葉さん
はじめましてhappy01
実は私、葉さんの「ニューヨークで見つけた気持ちのいい生活」を
はじめて読んだ時からニャニャム嬢に首ったけなのですheart02
あの目がたまりません(笑
一度でいいからすりすりしてみたいですlovely
どうぞよろしくお伝えくださいませmail

由宇さま、4匹は何犬なのですか? ちわわかな? ワタクシは子どものころいつも家に犬がいました。印象的なのは「もりちゃん」です。彼は自分が犬ということがわからなくて、お肉や魚が苦手でした。味付けしてないうどん玉をあげると大喜びする犬って・・・。しかし犬猫もひとりずつ個性があって面白いですよねー。

tomosukeさま。おお! ニャニャム嬢ご愛玩ありがとうございます! さっそく伝えます。
<ニャムニャムニャム・・・>
あ、すぐに返事がありまして、
「いつでもすりすりしにきてニャshine
と申しております。
というわけでこれからもよろしくにゃっ!

葉さま
うちの犬達はマルチーズです。
写真で見るマルチーズは長毛で頭にリボンとかつけていますが、うちの子達はやんちゃなので毛を短く刈り込んであります。
マルチーズの優雅さは無く、いたずら坊主といったかんじです。
以前うちにいた子もうどん(めん類全般)が大好きでした。
天国でモリちゃんと「うどんうめえよなぁ」とか言っているかもしれませんねぇ。

葉さん、こんにちは。
ごぶさたしています。
(Do Khamのことを以前コメントに書いたことがある者です。)
ニャニャム嬢、ほんっとにかわいいですねえ。
え~、実はうちの猫、ゆき(雌・2歳)は踊るんです。
名づけて“お願いダンス”。
Youtubeに動画UPしたので、もしよろしかったら猫と生活してらっしゃる葉さん、見てくださいな。
http://www.youtube.com/watch?v=RR6M_f1pk3M
毎日あまえんぼのゆきと添い寝をしているねえねえ@サクラメントでした。

ねえねえさんこんにちはー。
「お願いダンス」見ましたよ! ほんとにお願いしてるぅぅ~~lovely
職場の猫好きに回覧しています。
しかしゆきちゃんは何をそんなにお願いしてたんでしょうか。うちの「姫」はおエライさんなもんですから、何か主張があると「お願い」をすっとばし、棚のうえのものをひとつずつ前足で下に落とすという「実力行使」に出ます。。。
わたしもゆきちゃんにお願いされてみたいー

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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