春の宵、ワインを楽しむ
春の宵——というには少し肌寒いニューヨークですが、夏時間がはじまったおかげもあり、「もうこんな時間なのに、まだこんなに明るい!」と感動するこのごろです。
「夏時間」と書いたけれど、春から秋にかけて時計の針を1時間早めるこの習慣を“summer time”と呼ぶのは英国式。アメリカでは“daylight saving time”=「日光節約時間」と呼ぶのです。んんん、いまいち情緒に欠けるというか・・・ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる時間泥棒のおじさんたちを想像しちゃいませんか!?
なにはともあれ、「夕暮れ」「黄昏」「薄暮」など美しい名前で呼ばれるひとときを1時間も多く楽しめるのは嬉しいことです。特にほっと気の緩む週末の夕暮れどき、気の置けない友だちとワインを飲みながらおしゃべりするのは嗚呼、至福のひととき♪♪
ここ数年、ニューヨークでも「おいしいワインを、手軽に楽しもう」という感覚がわーっと盛り上がり、定着してきました。
ワインの好みっていろいろですよね? たとえば同じ白でも「軽くてさっぱりめ」「草のように青々した爽やかさ」「トロピカルフルーツのように甘く芳醇」などいろんなタイプがあるし、あれこれ試して味比べしたいときもある。いまニューヨークに続々登場しているワインバーでは、さまざまな味を厳選して揃え、飲みごろの温度で、きちんとしたグラスに入れて、供してくれる。それもグラス一杯7~16ドル、というお財布事情に合わせやすいフレキシブルな値段設定で! 考えてみればワタクシがニューヨークにやってきた10ン年前は、こんな洒落たものなかったかも・・・あ、だけど公称26歳のワタクシ。10ン年前は十代だった筈なのでお酒が飲めるわけはなかったわ! あらー、ほーっほっほっ!?
し、失礼いたしました。
で、ワインバーの話でしたね?
うれしい傾向としては、それと一緒に、ワイン+ちょこっとおいしいもの、が楽しめるワインバーもどんどん増えているんです。この「おいしいもの」はかなりのキーワード。それも、チーズやフルーツ、野菜を使った「一味変わったおつまみ」に力を入れるお店が多く、大拍手なのです。
このあいだも、素敵なお店に行ってきましたよー。しかもとびきりのカワイコちゃんと一緒に。ワタクシってばもう、ウハウハ!!
し、失礼いたしました。
悪ノリが多いこのごろですが、
一緒に笑って済ませてくださいね(汗)
さてさて・・・何かいただきましょうかね♪
まずは、南仏コスティエール・デュ・ニームの白を。・・・なーんて言うといかにもワイン通みたいだけど、実はメニューに書いてあった「アプリコット、レモンの皮、桃のつぼみ」という“味ガイド”に惹かれたのでした。
うん、おいし~。
軽めで柔らか&フルーティな飲み口、春のはじめにぴったりです。お供には、ブルゴーニュ地方名物のエスカルゴと、カニの風味いっぱいのミニ・クラブケーキを注文☆
エスカルゴはひとくちサイズで、サクサクに焼いたパイにのって登場しました。熱々のところを、つまんで口にポイッ。そして冷えたワインをキュ~。
「手でつまむ」食べものって楽しいですよね。クラブケーキは、いわゆる“カニクリームコロッケ”からクリームソースを除いたというか、カニの身がぎゅぎゅ~っと入っています。添えられたサラダは、いろんな種類のレタスやルッコラの若い葉っぱを軽いヴィネグレットであえたもの。いいですねー。春の味ですねー。
二杯目は、ピノ・ノワール種のブドウを主体にした、ロワール渓谷メネトウ・サロンの赤を頼んでみました。飲み口軽やかで、いい感じ。
みなさんは、どんなワインが好きですか? ワタクシは以前住んでいたオレゴン州でピノ・ノワールに開眼してからというもの、赤といえばピノピノとつぶやいております。さらりと飲みやすいのに味わい深いところが、いいんです。
おつまみには「アルザス風のタルト」を頼んでみました。薄くのばした生地の上にクレーム・フレッシュ(フランス風サワークリーム。酸味がいくぶんソフトなのです)をたっぷり広げ、とろとろに炒めたオニオンと細切りのベーコンをのせて焼いてあります。生地は薄いピザのようにさっぱりめ。玉ねぎの甘さとベーコンの香ばしさをとろーりとクリームが包んで…んむむむむ、これはおいしい!
どうです、堪能していただけましたか? え、まだ飲み足りないって? では、もう一杯だけ、みなさまとバーチャル・乾杯といきますか・・・
★次回の更新は4月11日(金)です!






































































最近のコメント