オリエント急行プロジェクト「ポルトガル編」
地下鉄に乗って異国にプチ旅行! を合い言葉に続投中の「オリエント急行プロジェクト」。これまで、中国、ロシアを“旅”してきました。元祖“オリ急”パートナーのYoshikoさんに加え、今回は友人の明代ちゃんも参加。豪華3人編成の“オリキューズ”です。勢いあまってオリエントを飛び越え、ヨーロッパの西端、ポルトガルまで足をのばしてきました☆ とはいえ、実際に行ったのはニューヨークのすぐお隣ニュージャージー州のニューアーク。マンハッタンからPATHトレインという電車で15分くらいです。
駅からすぐのフェリー通りをひたすら直進っ。目指すは数年前に行ったきりの店・・・名前も忘れてしまったのですが、ワタクシなぜか食べもの関係の店に関しては抜群の記憶力を持っておりまして。一度食べて「ウマイ!」と思ったら、鼻を頼りに再び探し出すことができるんですよ~。
あった!
が。
なんだかひっそりした佇まいです。気合を入れて来たわりには日曜日の午後2時すぎという妙な時間帯を選んでしまった、ちょっとお間抜けオリキューズ。外したか!?と不安になりつつ扉を開けると。いやいやなんのなんの。満員大入りではありませんか! 入り口側のバーと奥のダイニングエリアに分かれているのですが、どちらも満席。しかしめげず、通りかかったウェイター君にオリキューズ・スマイル光線を浴びせてみました。
うーむ、やはり笑顔は国境を越えますね。ウェイターのマリオ君、「僕にまかせて」と、ちょうどお勘定を終えたお客さんの席をささっと片付け、バーカウンターに座らせてくれました。
Yoshikoさんはロゼ、そして明代ちゃんはこっくりした赤、そしてワタクシはフレッシュな飲み口の白、ヴィーノ・ヴェルデ。それぞれ好みのワインを注いでもらいメニューとにらめっこしていると、「ほらよっ」とマリオ君が何か、お皿にのせてくれました。
外はカリッと揚がった衣、中はトロ~リ。おお、ポルトガル風のカニクリームコロッケではないですか。ビ・美味也!!
思わず足をばたつかせてしまうほどのおいしさです。
私たちがあまりにもコロッケに感心していたので、マリオ君はすっかり“店自慢モード”に入った模様。「ほらよっ」とポーカーフェースで出してきたのは、なにやら卵サラダのような?
「カニ入りだよ。トーストしたパンにのせて食べてごらん」
おお! カニの甘さがこれまた美味也!!
マリオ君のアドバイスを得て注文したのは・・・
・ガーリック風味のトリ貝(New Zealand cockles in a tangy garlic sauce)
・アレンテージョ地方の郷土料理、パンと魚介類の実だくさんスープ(Açorda de Marisco)
・こちらもアレンテージョ風、豚肉とアサリの煮込み(Carne de Porco a Alentejana)
洗面器のような鍋いっぱいのトリ貝、ぷーんとガーリックの香りがただよいます。トリ貝ってはじめて食べるのですが、ハマグリの小柄なイトコみたいな、なかなかのお味。下にたまった汁にパンを浸して食べるのがまた・・・たまらん。
ワタクシ的に一番興味があったパンと魚介類の実だくさんスープは、さらに大きめの土鍋にて登場。卵を割り入れて混ぜ、お皿によそって「主菜」として食べるそうです。むむむ。こ、これは素敵! 魚介入りクリームグラタンのよう。
豚肉とアサリの煮込みはスパイスが効いていて、これも好きな味。醤油味とはまた違った、しかし“おいしい茶色”の味です(←おでん鍋で煮込んだゆで卵とかも、“おいしい茶色”だと思う)。これ、残りをゴハンにのっけて食べてもおいしいかも。魚介の「だし」を上手に使う手法は、形は違えど「アサリのみそ汁」と同じ原理ですよね。うーむ、味わい深いぞポルトガル料理・・・。
ああ、おなかいっぱい・・・食べきれなかった分は包んでもらいました。アメリカのレストランは、こうした「お持ち帰り」が定着しているので助かります。
それでもまだ終わらないオリキューズ。何を隠そう、この店に入ったときからデザート・ケースをチェックしていたのです。全員一致で選んだフランは、正しいプリンの味♪ クレーム・ブリュレのアイスクリームもカスタード味が後を引きます。
それにしても異国的なのに妙に落ち着くこの気配はなんだろう。
ポルトガル語には「サウダージ」という言葉があって、他言語に正確には訳せないほど微妙な意味合いを帯びているけれど、あえて訳せば「ちょっぴり切なくて甘い、もう帰れない過ぎし日々への想い」みたいな意味だと聞いたことがあります。ポルトガル料理は「サウダージ」な味なのかもしれない!?
今度来るときは、バーカウンターの中にあった「イワシ&シシャモの丸揚げ」や「イカのゲソ揚げ」みたいなお惣菜を小皿で頼んで、ゆっくりワインを飲みたい気がします。みなさんも機会があったら、ポルトガル“美味プチ旅行”をおすすめいたしますよ~
★次回の更新は3月21日(金)です!






























葉さん、こんにちは〜☆
ポルトガルタウンもあるんですね!さすがNY、アッパレです!
「サウダージ」という言葉、ポルトガル語に存在するって頷けます。本場ポルトガルのリズボンやマカオのリズボアもなんとも云えないせつなーぃ風が吹き続ける不思議な街だと思います。
「焼きいわしでも食うて、心中しょーか」にはぴったりな温度の街かも・・・。爆
マカオへのせつない旅行記、よかったら覗いてみてください。さすらい風がぴゅーぴゅーです/笑:
http://signal8.exblog.jp/i2/
投稿 きむ | 2008年3月15日 (土) 01時42分
オリキューズ、楽しそう~
がお気に入りだったとか。
♪私も入れて♪って思っちゃいました。
ポルトガルと聞いて、作家の壇一雄さんを思い出しました。「ダン」という名前のお酒
私は先日「スペイン料理」を食べました!
とか言ってましたよ。このお店だけのサービスなのかしら?

やっぱりコロッケ(クローケット?)があって、
日本の物とは違いますが、なんとなく懐かしかったです。
しかし、なぜか食後にバナナリキュールが???
周りのアメリカ人のお客さんも一気に飲んで、ギャー
この辺りは、いろんな国のお料理が食べることができて、楽しいですね
今度、ニューアークに行ってみま~す
投稿 ゆりり | 2008年3月15日 (土) 06時01分
葉さま
こんにちは! lotusです
「ポルトガル紀行」、楽しかったです!
見知らぬ街での食べ歩きが大好きな私も、
ぜひ、ご一緒させていただきたーい、
なんて思いながら、読ませていただきました。
私は、かつてエクス(南仏)に住んでいましたが、
(確か、葉さまもいらっしゃったのでは?)
その際、友人とスペイン・ポルトガルを周遊し、あさりやイワシなどを貪るように食べたのを思い出しました。
やはり、魚介類のダシは、日本人の口に、合いますよね。
デザートも美味しそうですね!
私だったら、2皿頼んでしまうかもしれません。
NYは日本と比べるとポーションも大きいでしょうから、
食べ終わった後の満足感もひとしお、でしょうね。
また、遊びに来ますね。
投稿 lotus | 2008年3月15日 (土) 12時36分
またもや美味しいお話をありがとうございます!
こちらにもポルトガルのコミュニティはありますが、
いかんせんお付き合いがないもので・・・。
天ぷらの語源はポルトガルの地名テンポーラだというのは、
私がいつも日本の食文化紹介ボランティアの時に話すことなんですよ。
イベリア半島の国はシーフードが豊富で日本人には良い所ですよね!
私もこっちの方面の人間と結婚すべきだった!(爆)
投稿 庭ふくろう | 2008年3月16日 (日) 13時37分
こんにちは



ああ、おいしそう!おいしそう!
私は、旅と食べることが、なによりも好きなの。
今、香川県に住んでます。のどかではあるけれど、閉鎖的(保守的)な地のように感じてしまい、住んで5年になるのに、なじめず、文句ばっかり言ってしまってるナサケナイ毎日
でも、思ったの。そっか、楽しまないとソンだわ。
ここの近くでも、きっと楽しいところ、おいしいところがあるのね。
さっそく、今度の休みに、船に乗り小豆島へ尾崎放哉の住んでいた家でも行ってこよう
葉さん、ありがとう
投稿 オマーラ | 2008年3月16日 (日) 16時52分
葉さま
そうですか、ポルトガル人街もあるのですね。アメリカに住みながらも外国旅行気分に浸れるのは羨ましいな。個人的にポルトガル大好きなんです(きっぱり)。勿論お料理も素敵過ぎるんですけど(2年前に遊びに行き、思いっきりはまってしまい、ポルトガル語もわからないのに料理本を買ってしまいました)、音楽のファドもたまりません!哀愁漂うって表現は、このファドのためにあるんじゃないか、と思ってしまいます。葉さまはこの手の歌唱法はお好きでしょうか。
次回のオリキューズ隊の大冒険も楽しみにしています。
投稿 Matzke | 2008年3月17日 (月) 20時44分
葉さんへ
ポルトガル料理!!実は来週食べに行こうと思ってたとこで
って思ってて。そんな時に葉さんがポルトガル料理アップしてくださっておられたので、もう嬉しくて


パンデローに今はまってて、(そちらのお店にもありました??)お菓子だけでなくお料理も食べてみたい
大阪のお店にも葉さんが食べられたお料理あるのかなぁ
次回のオリキューズの冒険
私も楽しみにしています
投稿 muji | 2008年3月17日 (月) 21時56分
仕事の関係で4年も英国に住んでいるのだけど、ポルトガルには行った事が無いのだよね・・・。
スペインで食べたイワシとかシラスのてんぷらは美味かったなあ・・・。
投稿 通りすがりの同級生 | 2008年3月18日 (火) 09時01分
おぉ、ワタクシも参加したかった〜、ニューアークは家から近い割にあまり開拓していなかったので、大変参考になりました!是非週末にでも行って来ます。ポルトガル系ベーカリーのカステラっぽいパウンドケーキ(?)もおいしいですよね。シーフードが充実しているのって幸せ、でも夫は肉食なのでいろいろシェアできないのが残念。。。(なにしろ彼は、目が合う!といって魚の頭を正視できないのです。。。とほほ)ポルトガル系の友人はユニーク(spaceyともいう?)で、不思議に心地よい人が多い気がします。日本と相性がいいのかも。
投稿 Yoko | 2008年3月18日 (火) 11時25分
葉さま
HAPPY BIRTHDAY!
え〜と〜、26才でしたっけ?(笑)
好奇心旺盛で食欲旺盛な葉さま、いくつになっても素敵です。
ワインでもどうですかってお誘いしたいところだけど、僕は日本在住ですからねぇ。
葉さんの誕生日を祝って一人でワインでも飲みますね。
今回のポルトガル・シーフードおいしそうですねぇ。
カニ入りサラダなんて最高!
ところで、アメリカでは日本風にカニを塩ゆでにして食べたりはするのですか?
投稿 由宇 | 2008年3月19日 (水) 22時10分
きむさま



マカオの旅すてきでしたねー。きれいだし、おいしそー
行きたいところが増えました。アジア的サウダージって感じ・・・ヨーロッパとアジアが混在していて、魅惑的!
(*みなさまも、きむさんのマカオ紀行おすすめですよー)
ゆりりさま
そのレストランのバナナリキュール、気になるぅぅ。だれがなぜ、いかようにして???
ニューアークにはその後、ゆかれましたか?(いまは安全だそうだけど、明るいうちのがいいかもよ)
オリキューズ、ニューヨーカー大会をしたいものですねー。んむむむ・・・(考案中)
lotusさま、お元気でしたか~?
ワタクシはAix-en-Provenceにちょろっと居りました。石畳の小道、夏の日差し、野原で食べたメロンの味・・・あう~
南仏、je t'aime
マルセイユ名物ブイヤベース!!!
あう~~~~~
庭ふくろうさんこんにちはー。
そうそう、日本語と思っていた意外な言葉が、実は語源はポルトガル語だったりするんですよねー。
やはり、「イカ・タコ・イワシ」が食べられる(しかも好物だったりする)という点において、イベリア半島の人々にはなにか親近感を抱いてしまいます
オマーラさんこんにちは!
小豆島はいかがでしたか?
香川県
あたくしは四国未体験なんですけど、本場のおうどんに限りない憧れを抱いておりまして。。。
いつか必ず行きたいと心に誓っています!! そのときはぜひ、いろいろ教えてくださいね
Matzkeさま。
そう、そうなのよ。ポルトガル、イエス!!
ファドはあんまり聴いたことないんですけど、たぶん好き。ポルトガル語の響きって、スペイン語をちょっとフランス語にしたような感じ(?)に聞こえます。ちょっとくぐもったような、柔らかい音感・・・いちど本場ものを聴きにいきたいです!
ドイツにはポルトガル料理あるんでしょうか?
mujiさま。

パンデローって何かな? と思ってさっそくチェックしました。
おいしそ~~~~~~~
シンプルな材料、カスタード系の味(たぶん)・・・完璧にワタクシの好みですっっ。大阪のポルトガル料理はいかがでしたか?
通りすがりの同級生さま。

うう、どなたでしょーか・・・
英国→ポルトガルは近いですよね。というか、ヨーロッパそのものが近くてうらやましい・・・アタクシの魂の故郷パリもすぐそこじゃないですか!!
また遊びにきてくださいね~
Yokoさま
だからまた行きたいと思っています。ゆりりさんもお誘いしましょーね
もしやと思ったのですが、やっぱりニューアークからそう遠くないのですね。今回のオリキューズ遠征は日曜日だったので、ポルトガルスーパーが閉まってたの
由宇さま

わーい、ありがとうございます! あたちも立派な大人になれるようがんばります
ワインのオファーもありがとー。ちゃんと覚えておきますわ
&
ハイ、アメリカでもゆで蟹あります。アラスカン・キングクラブなど「どーん!!!」とデカイものが好まれる傾向にあり、それを溶かしバターなどにつけてワシワシと食するわけです。個人的には身の細かいカニのほうが好きなんですけどね。
投稿 葉 | 2008年3月27日 (木) 04時15分