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2008年4月11日 (金)

ニューヨーク、宝探しの旅!

 ところで、宝探しは好きですか?

 いま、「にやっ」としましたね?

  みんな、きっとやったことあるはず・・・街はずれの林や原っぱ、あるいは田舎のおじいちゃんち、おばあちゃんちで。日常とちょっぴり違うにおいのする場所で、“完璧なかたち”の木の実や石、古いボトルの蓋なんかを見つけて「ヤッタ!」とにぎりこぶしを作ったこと。
 ふと見つけた赤いガラスのかけらを大切に持ち帰り、きれいに洗って本棚に飾っておいたり。モノじゃなくてもいい。いつも通る道のある特定の角度から見える風景が、自分だけの大事な秘密で、それを見るたびにやっぱり「にやっ」と笑ってしまったり。

 あのスリルと喜びはなんなんでしょうねえ?

 「探す」という行為と、毎日のルーティーンからちょっぴりはずれた「少しだけ非日常」な場と、「たまたまそこにいて、たまたま出会った」偶発性。それらのあいだのどこかに、あのなんともいえずワクワクする気持ちが潜んでいるような気がします。

 大人になってしまったいま、そこらの原っぱでひとりしゃがみこんだりしていると「あのー、だいじょうぶですか?」と言われたり、あるいは不審者に見えちゃったりして、なかなか子供のころのように思うぞんぶん宝探しにいそしめないのですが・・・
 でもね、あるんです。オトナたちも安心して宝探しを楽しめ、それだけでなくお互いに宝じまんができちゃったりする場所が。
 そ・れ・は、蚤の市!

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たとえばキラキラ☆クリスタルのシャンデリアも、アラジンが乗ったかもしれないペルシア絨毯も、蚤の市で手に入っちゃう!?

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こんなキャラバンもあるのです。これでアタクシののマハラジャ誘惑ツールは揃ったわ!?

 ニューヨークでいちばん大きな蚤の市といえば、6番街沿い、24~27丁目あたりで毎週末立つ市でしょう。ワタクシもここにはずいぶんお世話になりました。近くのチェルシー地区に住んでいたころは、月に一度は通っていたほど。真鍮の縁の鏡、クルミ材のテーブル、ランプ。度重なる引越しの中で、そのほとんどは手放すことになってしまいましたが・・・(涙) 
 このごろはセントラルパーク西のコロンバス通り77丁目に立つ市をのぞきに行きます。小規模ながら家具から服、アクセサリー、そして暖かい季節には旬の野菜や果物、花も売っているんですよ!

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こんな感じでアンティーク/ヴィンテージ家具を売っています。テーブルひとつ$250~$450くらい。

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戸外に出現した「居間」!? 古い椅子っていいですよねえ。これはふたつセットで$250だそう。

 蚤の市に並ぶのは、さまざまな土地でさまざまな人々の手を経てやってきたモノたち。「いったいどこでどんな人の手を経てきたんだろう?」と思いを馳せたり、「はてこれはいったい何に使うモノなのか?」と首をひねったり・・・そんなふうに想像の翼を広げるきっかけをくれるところが、宝探しと共通しているのかもしれません。

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さて、このオニーサンは何を売っているのでしょう?

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 スコット・ジョーダンさんが売っているのは、ニューヨーク近郊から“発掘”してきたガラス瓶
 「瓶の形を見れば作られた年代や、その瓶の中に何が入っていたかもたいていわかるよ。これは1830年代の薬瓶。こっちはウイスキー。これは香水だね」
 スコットさんのお店に並ぶガラス瓶、なるほど、どれも味わいがあって思わず見入ってしまう。そしてなんとこの方、アンティークガラス瓶の大家だったのでした。
 「これは吹きガラスで作ってあるんだ。薄くて繊細でしょう? こんなふうに瓶の口がラッパのように広がっていたのは1835年ごろまで。それ以降はもっと厚い、壊れにくい様式になっていったんだよ」 
 「週に5日は工事現場とか埋め立て地に発掘に出てるよ。11歳のときから40年近く、ずっと古いガラス瓶を掘り続けてる」
 発掘で見つけた陶器を修繕したり、コラージュを作って売ったりもしているそう。夏ならメトロポリタン美術館の前やユニオンスクエアにもお店を出しているそうなので、みなさまもニューヨークに遊びにいらした際にはスコットさんを探してみてくださいねー。(スコットさんについてのウェブ記事 >>

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 さて、自称・前世=パリジェンヌのワタクシ(←聞き流し可)。ワタクシの故郷おフランスのニュアンスいっぱいの、こんなアンティーク風ジュエリーに弱いんですぅ~。ほらほら、この右下の帽子ピンを見てくださいよ! こんなに繊細で上品なデザイン、昨今はなかなかお目にかかれませんよねっ。
 このアンティーク・ジュエリーを売っているのは、イタリア系アメリカ人のヴェラさん。ハンドバッグも素敵ですよね~。

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 今回は何を買ったわけでもありませんが、うろうろ見て歩くだけですっかり楽しくなってしまいました♪ それも宝探しの醍醐味かしら!? みなさんなら、どんな「宝」を探しにゆきたいですか?

 

★次回の更新は4月18日(金)です! 

コメント

「宝探しshine」いい響きですね。
すっかり忘れていましたが、
小学校の時、「赤毛のアン」にはまって、
学校の校庭や帰り道に自分なりの名前をつけたりしてました。
石垣の大きな穴とかレンゲ畑とか懐かしいなぁhappy01
小さい頃は、いろいろ「宝物」を探すことができたのに、だんだん大人になって、ゆっくり周りを見て楽しむ余裕がなくなっちゃたのかしら。
これを機会にちょっと「宝探し」してみますnote

ところで「蚤の市」も楽しそうflair
物との出会いも「一期一会」ですよねheart04

葉さんの『宝探し』shineを読んでいるだけで、なにやら楽しくなりました。写真と文章から、その場の空気みたいなものを、勝手に感じることができました(思い込みかもcoldsweats01)ありがとheart04

私の最近の宝探しは、石井桃子さんの遺してくれた素敵な作品を、探したことですbook
今月初めに訃報を聞き、『きちんと』もう一度、石井桃子さんが生んでくれた作品に触れたい、と。
オバサンになった今も大好きな『こねこのぴっち』
少女のころの愛読書『ノンちゃん雲に乗る』
みんなの大好きな『プーさん』『ピーターラビット』

もう、40年くらい前の出来事まで思い出させてくれましたlovely

NYはやっぱり良いですね!
バンクーバーにも昔はこういう蚤の市があったのですが、
盗品が出るたびに警察沙汰になり、
結局のところ、閉鎖になってしまったのです。
今はコミュニティのイベントとして、
教会のホールなどで年に数回、各地域で行っています。
時々良いものが出ますよ。

葉さま

こんにちは~wink
いつもお返事下さって、ありがとうございます。

昨日シンガポールへの小旅行から帰ってきました。
リトル・インディアで宝探しをしてきましたよ。
鄙びていて、暮らしのリズムがゆ~っくりなオススメエリアです。

さて、葉さまのお話を読みながら、
私もすっかり童心に返ってしまいましたよcarouselpony

原っぱでしゃがみこむ。。。
なんて、なかなかしなくなっちゃいましたが、

四葉のクローバー探してみたりclover
タンポポの種をフーッと吹いてみたり、
時々してます。

私も怪しまれている可能性大ですね。。。coldsweats02


アンティークにはかねがね興味がありまして。。

まだデビューはしていませんが、
家具とジュエリーから入りたいと思っています。
(おぉ欲張り!)

一つの物が、何人もの人の手を経て、
リレーのように使われていくのって、とてもステキなことですよね。

自分が今使っているものが、もしかして100年後に
誰かの手に渡るとしたら、
その人はどんな人なんだろう?(もしかして宇宙人?!)
なんて考えるだけで、ワクワクします。

veraさんのようなお店で、とっておきの一つを買って、
長~くつきあっていきたいなぁと私も思います。

夢のあるストーリー、
ありがとうございました。

lotus


葉さま
行ってきました、宝探し。酒屋さんへ。
ありましたねぇ、シングルモルト。
マッカラン、シングルトン、ボウモア、グレンフィディック。
どれも美味しそう。
葉さんはどれがお好みですか?
って今回はそっち方面の話じゃないですよねぇ。
僕はアンティーク家具が好きなのでテーブルと椅子が気に入ってしまいました。
でも、なんといっても今回のヒットはスコット・ジョーダンさんですねぇ。
幌馬車が似合いそうな風貌が最高です。
馬車でガラクタ(失礼!)を売ってあるいてるオニーサンのようで。
スコットさんと古びた酒場でウィスキーを飲んでみたいなぁ。
でもこの場合スコッチじゃなくてバーボンでしょうねぇ。
ってまたお酒の話に戻っちゃった。(笑)

ゆりりさま、
おお!! 『赤毛のアン』!!!
いいですよねぇぇぇぇcatface・・・ワタクシ、実は高校になってやっと読んだんです。読んだとたんはまってしまいました。ギルバートとの恋愛にもドキドキ!!!
高校の図書室に赤毛のアンのお料理本があって、何度も借りていました。リンゴを角切りにして焼き込むケーキがあって、あれもおいしかったなぁ〜。
あと、「石垣の大きな穴」に膝を叩きました。でかした!!

オマーラさん、こんにちはー。
いつもコメントありがとうございます! オマーラさんの声を聞くと(←比喩的)、四国のおおらかで柔らかい(←想像)風が吹いてくるようです。もうそちらでは桜も葉桜かしら?
石井桃子さん、わたしも好きです!! やさしさと、ユーモアと。わたしたち(日本語で絵本が読める人々)みんなに、大きくて消えることのない贈りものをくださった方でしたねー。

庭ふくろうさん
そうか、バンクーバーの蚤の市ではそんな事件が起こっていたのですか! 盗品とは、うひゃーcoldsweats02
でもホント、一見「がらくた市」に見えてもときどきキラリと光る一品に遭遇したりしますよね。あの「何が出てくるかわからない」ところが面白いんですよねー。庭ふくろうさんはどんなものを探しにゆかれるのでしょう?

lotusさま
シンガポールの旅、おかえりなさ〜い。
わたしも一度、行ったことありますー。でもバリ島への乗り継ぎの途中だったので、あまり覚えていないのですが、ちょっと怪しげなチャイナタウンが魅力的でした。
しかしそうだよね。
家具とジュエリー! 王道!!(拍手)
ジュエリーは、現代のジュエリーには見かけないような繊細な細工も多いですよね。そう考えると、我々は時代を追って本当に進歩しているのだろうか・・・?

由宇さま。
そうなんですよ! スコットさんいいでしょ? 写真を撮らせてもらうときブログが媒体だと説明したら「僕、eメールとかインターネット、全然知らないんだ」って言ってました。電話はなんとか通じるんですが・・・やはり採掘場を訪ねるのがいちばんみたいです!?
スコッチは楽しいですねー。以前、取材でスペイサイドとアイラ島を訪ねて以来、ファンになりました。好みといえばボウモアの男っぽいながらもメロウなところも好きだし、スムースなタリスカーやオバーン、はちみつの香りのグレンモーランジも好き!! しかしなんといってももう一度飲みたいのはCaol Ila(キャリーラと読むらしいです)。アイラ島で飲んで惚れました。黄金色でこれまた蜂蜜系、キラキラと輝くような風味でした(じゅるじゅる・・・だけど一番若いのでも60ドルもするぅぅぅ)

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プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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