猫族と幸せに暮らすために
この冬は、お別れがふたつありました。
ひとつは、ワタクシが「王様」と呼びお慕いしていた“猫の中の猫”、エディプス様。そしてもうひとつは、エディプスの弟分、イーノ王子です。階下のダーリーン&ヨース家に住んでいたこの2匹、2007年9月14日「小さな来訪者たち」に登場したので、覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
エディプスが病気なのは2年ほど前からわかっており、飼い主(王族なので“家臣”?)のダーリーン&ヨース、そして“料理番”の私も覚悟はしていました。クリスマス前の寒波でひいた風邪がこじれて肺炎になり、いろいろあった持病が一気に悪化して、あっという間に逝ってしまいました。
それから2週間後には、イーノ王子も。昨年11月ごろに悪性腫瘍があることが発覚し、急速に弱っていたのです。イーノ王子が逝ってしまったのは私が日本に帰国中のことでしたが、苦しむことなく安らかに旅立ったと聞きました。きっと一足先に天国に行ったエディが、迎えにきたのではないかと思います。そしていまごろはまた2匹で追いかけっこしたり、陰陽のシンボルみたいにくるんと丸くなってお昼寝しているのではないかしら。
多くの動物は我々ヒト族よりも寿命が短いもの。寿命千年といわれる鶴とか(ホントかニャ)、万年といわれる亀と一緒に住まないかぎり、お別れはいつかやってくる。考えてみれば愛する彼らの一生を見届けられるほうが、彼らを置いてこちらが先に逝くよりもいいのかもしれません。
どちらにしろ、別れを悲しむよりも一緒に過ごした時間を、幸せの姿として覚えていたい。「あのとき、あいつこんな顔してたナ」と思い出して笑顔になるその一瞬は、永遠という時間につながっていると思うから。
わが愛しきニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢とも、この地上で与えられた時間を、できるだけ一緒にすごしたいと思うのです。
しかし、なんせシングルマザーですからね。生活費を稼がねばなりません。ゆえにワタクシは現在長時間のキンローをしておるわけです(前回参照)。それにママにも社交生活があるからね、家と仕事の往復だけってわけにはいかないの。
・・・という事情をなるべく話して聞かせるのですが、姫はいまいちわかってくれません。彼女にしてみれば「食べものなら、鳥とかネズミとか捕ればいいじゃん」ってこと。そこんとこ、狩猟の伝統を重んじるネコネコ族と、狩猟採集文化から貨幣経済に移行を遂げたヒトヒト族とでは相互理解が難しいのであります。
オフィス勤務をはじめて最初のころは、帰宅すると「おかえりにゃーん♪」と仰向けになってころころ転がる「ベリーロール」をしてくれたものです。それが3週間、4週間と続くうちに「なんかこのごろ、留守が多くない?」とひげピクピク状態に・・・このごろは「ママ、いいかげんにしてよ!」と目が△になっております。
しかし。
「怒りの原動力は悲しみである」
この格言を記したのは、何を隠そう某ワタクシでありました。でもね、ホントなんです。おめめ△の本当の形は、油断すると涙がポロリンとこぼれてしまう▽なわけです(これは人間にもいえることなので、誰かと気持ちがすれちがってしまったときは思い出してみてください・・・)。
なので、日曜日は一日中家にいて彼女と“クォリティ・タイム”をすごすことにしました。(だけどニャニャむぅ、ずっと寝てるだけじゃないのさ・・・)
でもいいもんですねー。どてっとソファに寝ている背中に頭をのせて“猫マクラ”すると、ゴロゴロのどを鳴らすのが聞こえてくるんです。かわいー(←親バカ)。
久々にチェロの練習をしたら、ふだんなら「んにゃー」と悲鳴をあげて逃げていくのに、今回は足元に座ってずっと聴いてくれたし(←もうダメ)
ディナーにはいつもの"ローフード"(これだってポレンタ&ターキーひき肉の特製手作りゴハンなんですが)だけでなく、私が食べていたチキンのささみ部分をおすそわけ。
猫って喜びの感情が隠せないんですよねー。んもうチキンのにおいをかいだときから期待で満たされるらしく、嬉しくって嬉しくって目はまんまる、喉はゴロゴロ、止まりません。ささみを裂いてあげると一生懸命はむはむと食べます。 ママもうだめでちゅ・・・
(これ以上書くと恥さらしになりそうなので、フェードアウト)
マウイ島に住む友人愛ちゃんから、猫の本が送られてきました! うちのニャニャムージカ・チャマスカヤ嬢も登場するんですよ☆ 『世界のCat Life』エクスナレッジムックより2/8に発売。「スウェーデンの森で暮らす、日本語を話す猫」とか「マンマと共にホテルを切り盛りする、フィレンツェの猫」とか、個性とエピソードあふれる猫たちでいっぱいです♪
★次回の更新は2月22日(金)です!
























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