おいしいレシピ

2008年5月 9日 (金)

焼きっぱなしのヨーグルトのケーキ☆

 で、旦那。先週の続き(2008/5/2の記事>>)なんですが・・・ヨーグルト話その2として、今回はヨーグルトを使った簡単ケーキをご紹介しちゃいましょう☆

 ヨーグルトを焼き込んだケーキがあると知ったのはそもそも、お料理上手でかわいいパリジェンヌ、クロチルドちゃんの料理本からでした。彼女のブログ“チョコレート&ズッキーニ”はおいしいものの話やレシピが満載なので、数年前からたびたびチェックしているのです。
クロチルドちゃんによると、ヨーグルトケーキってフランスでは「家庭の味」なんですって。彼女も幼稚園のとき習ったのだけれど・・・当時の彼女は「少しぼーっとしていた」ため、書き写したレシピは「油はいっぱい使うのに、砂糖がまったく入っていない」不思議なシロモノだったとか!? 

 さて、クロチルドちゃんのレシピを横目で見つつ、他にもないかなーとネットで探してみました。
すると・・・
 けっこうあるではないですか。中でも気になったのが、レモンをたっぷり使ったバージョン。これ作るツクル! と喜び勇んで要点のみ書き写し、数日後に作ってみました。

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ヨーグルトと砂糖、卵・・・さー、どんなケーキができるカナ

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レモンって見ているだけで幸せになれる形&色をしている、と思うのです。

 <実況中継>
 葉: えっと、材料はヨーグルト1カップと・・・ん?
なんで砂糖1と1/3カップを「分けておく」って書いてあるんだろう。一緒に入れちゃえばいいじゃん!

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 (大きなボウルにヨーグルトと砂糖をじゃかじゃか入れて混ぜる)
 葉: 卵3つと、植物油1/3カップ。ん? 油って・・・オリーブ油しか買い置きがないじゃん!!
 (グリーンのボトルを手にしばし考える)
 葉: グリーンじゃん・・・ま・いっか!
 (オリーブ油どばどば) 
 葉: ん? なんか緑色だな・・・(ま・いっか)。しかしナニカたまらなく地中海な匂いが!!!???

 エートつまり、いちおうふんわり焼き上がったのですが・・・
 そして、まるまる1個のケーキをどうしたものか途方に暮れたワタクシ、翌日仕事場に持参して同僚のみなさまに味見いただいたのですが・・・

 葉:オオオ、オリーブ油の味がするぅ(&%$#@!!)

 エートみなさま。多くは語りますまい。同僚の方々は「オリーブ・レモンケーキだね」「健康的な感じ」「甘過ぎなくていい」と声をかけてくださったのです(が)・・・あああみんな優しいわ(涙)

 というわけでみなさま。「規則は破るためにある」という格言がありますが、「レシピはある程度守ったほうがいいよ」という格言もある・・・かも・・・。

 エートそういうわけで、ワタクシ心を入れ替え数日後に再挑戦してみました。今度はちゃんと「紅花油」を購入し、ちょっとレシピも自分流に(←懲りない)アレンジして・・・

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大きめの泡だて器を使って生地をすくうようにすると、粉がダマにならずに混ざるようです。

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かなりトロトロの生地。ワタクシは直径21cmの丸型で作りましたが、パウンド型でもいいかも

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窓の外はちょっぴり曇り空の日曜日。ケーキが焼けるのを待ちながら、時間がゆっくり流れていきます。

 ああよかった! ちゃんとできましたよー。紅花油はクセが少ないのでレモンの香りがひきたって、いい感じ☆ ふんわり、ちょっぴりモチッとした質感&甘さ控えめなところが、朝食にもぴったり

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できたできた! こんがりキツネ色

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ふんわり、少しモッチリして“プディング”のような味わい

 レモンの代わりにオレンジを使ってみるとか、レモン汁をミルクかクリームで代用+バニラエッセンスとか、ベリー類を焼き込むとか、いろいろバリエーションが楽しめそうです。みなさんなら、どんなフレーバーを試してみたいですか? おいしくできたら教えてくださいねー♪

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「で、おいしくできたわけ?」

<レモン・ヨーグルトケーキ>
*このレシピは複数のレシピを参考にアレンジしたものです。

材料:
・プレーンヨーグルト(できれば脂肪分無調整乳でつくったもの)
250cc (アメリカ式計量カップで1カップ)
・砂糖 250cc (アメリカ式計量カップで1カップ)
・大きめの卵 2コ、あるいは小さめの卵 3コ
・植物性油(紅花油、菜種油など) 80cc (アメリカ式計量カップで1/3カップ)
・しぼりたてのレモン汁 80cc (アメリカ式計量カップで1/3カップ)
・レモン1~2個分の皮をおろしたもの
・小麦粉(薄力粉)375cc (アメリカ式計量カップで1と1/2カップ)
・ベーキングパウダー 小さじ2
・塩 小さじ1/4

作り方:
1.オーブンを180℃に熱しておく。
大きめのボウルにヨーグルトと砂糖を入れ、泡立器で混ぜる。続いて卵2コを割り入れ、植物性油、レモン汁、おろしたレモンの皮も加えてよく混ぜる。

3.別のボウルに、小麦粉、ベーキングパウダーと塩を入れ、ふるいにかけながら(2)のケーキ生地に混ぜ込む。泡立て器を使い、手首をひねるようにして生地をすくい落とすと、あまり練ることなくまんべんなく混ざる。

4.油を薄く敷いた型に生地を流し込み、熱しておいたオーブンで50分、あるいは竹串かナイフをさして、スーっと中まで通ればできあがり。(必要に応じて焼く時間を延長するなど加減してください。)

 

★次回の更新は5月16日(金)です! 

2008年3月14日 (金)

オリエント急行プロジェクト「ポルトガル編」

 地下鉄に乗って異国にプチ旅行! を合い言葉に続投中の「オリエント急行プロジェクト」。これまで、中国ロシアを“旅”してきました。元祖“オリ急”パートナーのYoshikoさんに加え、今回は友人の明代ちゃんも参加。豪華3人編成の“オリキューズ”です。勢いあまってオリエントを飛び越え、ヨーロッパの西端、ポルトガルまで足をのばしてきました☆ とはいえ、実際に行ったのはニューヨークのすぐお隣ニュージャージー州のニューアーク。マンハッタンからPATHトレインという電車で15分くらいです。

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マンハッタン南、世界貿易センタービル跡から電車にのって、ニューアークへ。電車一本で行ける異国旅行のはじまり~

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ニューアーク駅からすぐのフェリー通りは通称「ポルトガル・アベニュー」。イベリア半島つながりで(?)スペインの城塞みたいなお店も出てきました。

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フェリー通りを歩いていったら、かわいい教会がありました。人々は日曜午後の散歩をゆっくり楽しんでいるようでした。

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3階建ての小さな建物が並ぶ商店街。なんだか庶民的でいい感じです。

 駅からすぐのフェリー通りをひたすら直進っ。目指すは数年前に行ったきりの店・・・名前も忘れてしまったのですが、ワタクシなぜか食べもの関係の店に関しては抜群の記憶力を持っておりまして。一度食べて「ウマイ!」と思ったら、鼻を頼りに再び探し出すことができるんですよ~。

 あった!
 が。
 なんだかひっそりした佇まいです。気合を入れて来たわりには日曜日の午後2時すぎという妙な時間帯を選んでしまった、ちょっとお間抜けオリキューズ。外したか!?と不安になりつつ扉を開けると。いやいやなんのなんの。満員大入りではありませんか! 入り口側のバーと奥のダイニングエリアに分かれているのですが、どちらも満席。しかしめげず、通りかかったウェイター君にオリキューズ・スマイル光線を浴びせてみました。
 うーむ、やはり笑顔は国境を越えますね。ウェイターのマリオ君、「僕にまかせて」と、ちょうどお勘定を終えたお客さんの席をささっと片付け、バーカウンターに座らせてくれました。

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これがウワサのSeabra's Marisqueira。アレッ、閉まってる? と思ったくらい、入り口は静かだったんですが、中に一歩入ると常連さん&地元っ子で大入り満員!

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この店の名はSeabra’s Marisqueira (←やっと判明) 「シーブラ家の魚介料理店」とかなんとかいう屋号のとおり、ガラス張りのキッチンには新鮮なエビ・カニやお魚が並んでいます。

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「ポルトガル味紀行? それなら僕に任せて!」と頼もしいマリオ君。

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楕円形の巨大なバーカウンター。週末の昼下がり、ワインやビールを飲みながらごちそうを楽しむ人々でいっぱいです。

 Yoshikoさんはロゼ、そして明代ちゃんはこっくりした赤、そしてワタクシはフレッシュな飲み口の白、ヴィーノ・ヴェルデ。それぞれ好みのワインを注いでもらいメニューとにらめっこしていると、「ほらよっ」とマリオ君が何か、お皿にのせてくれました。

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ポルトガル風ワインを手に、期待に胸踊らせるオリキューズ隊員。

 外はカリッと揚がった衣、中はトロ~リ。おお、ポルトガル風のカニクリームコロッケではないですか。ビ・美味也!!
思わず足をばたつかせてしまうほどのおいしさです。

私たちがあまりにもコロッケに感心していたので、マリオ君はすっかり“店自慢モード”に入った模様。「ほらよっ」とポーカーフェースで出してきたのは、なにやら卵サラダのような?
「カニ入りだよ。トーストしたパンにのせて食べてごらん」
おお! カニの甘さがこれまた美味也!!

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“突き出し”のカニクリームコロッケ。カリッ&トロ~リで感涙美味なり。

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“突き出し・その2”はカニ入りサラダ。熱いトーストに、ひんやり&ふんわりの組み合わせが、んも~(感涙美味その2)

 マリオ君のアドバイスを得て注文したのは・・・
・ガーリック風味のトリ貝(New Zealand cockles in a tangy garlic sauce)
・アレンテージョ地方の郷土料理、パンと魚介類の実だくさんスープ(Açorda de Marisco)
・こちらもアレンテージョ風、豚肉とアサリの煮込み(Carne de Porco a Alentejana)  

洗面器のような鍋いっぱいのトリ貝、ぷーんとガーリックの香りがただよいます。トリ貝ってはじめて食べるのですが、ハマグリの小柄なイトコみたいな、なかなかのお味。下にたまった汁にパンを浸して食べるのがまた・・・たまらん。

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ハーブ&ガーリックの香りたかいトリ貝。貝殻を手でつまんでそのまま「ちゅるん」と食べ、ワインで流し込むワケですよ。

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バーの中の大きなアルミ容器に並んでいたお魚たち。マリオ君に頼んで味見させてもらいました。左はイワシ、右はシシャモ。海洋民族日本人だもの、頭からバリバリ!

ワタクシ的に一番興味があったパンと魚介類の実だくさんスープは、さらに大きめの土鍋にて登場。卵を割り入れて混ぜ、お皿によそって「主菜」として食べるそうです。むむむ。こ、これは素敵! 魚介入りクリームグラタンのよう。
豚肉とアサリの煮込みはスパイスが効いていて、これも好きな味。醤油味とはまた違った、しかし“おいしい茶色”の味です(←おでん鍋で煮込んだゆで卵とかも、“おいしい茶色”だと思う)。これ、残りをゴハンにのっけて食べてもおいしいかも。魚介の「だし」を上手に使う手法は、形は違えど「アサリのみそ汁」と同じ原理ですよね。うーむ、味わい深いぞポルトガル料理・・・。

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ポルトガル南部、アルテージョ地方の郷土料理。アサリの「だし」が豚肉にしみて、野菜のピクルスの酸っぱさがアクセントに。これ、イケルよ!

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土鍋にぐつぐつと煮えているのは、パンと魚介入り実だくさんのスープ。生卵を割り入れてまぜまぜして食べます

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魚介入りクリームグラタンみたいで、優しく深みのあるおいしさ。

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バーカウンターの中に並ぶおつまみ(見えますか?)が気になる・・・。向こう側のお客はサッカーの試合に夢中のようす。

ああ、おなかいっぱい・・・食べきれなかった分は包んでもらいました。アメリカのレストランは、こうした「お持ち帰り」が定着しているので助かります。

それでもまだ終わらないオリキューズ。何を隠そう、この店に入ったときからデザート・ケースをチェックしていたのです。全員一致で選んだフランは、正しいプリンの味♪ クレーム・ブリュレのアイスクリームもカスタード味が後を引きます。

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卵たっぷりのプリン。ほんのりオレンジ風味なのは、たぶんオレンジフラワー・ウォーターを加えているのかな?

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クセになるおいしさ、クレーム・ブリュレのアイスクリーム。

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明代ちゃん(左)、ワタクシ(中)、Yoshikoさん(右)。酒も飯もばっちり、の万能(?)オリキューズです。

それにしても異国的なのに妙に落ち着くこの気配はなんだろう。
ポルトガル語には「サウダージ」という言葉があって、他言語に正確には訳せないほど微妙な意味合いを帯びているけれど、あえて訳せば「ちょっぴり切なくて甘い、もう帰れない過ぎし日々への想い」みたいな意味だと聞いたことがあります。ポルトガル料理は「サウダージ」な味なのかもしれない!?
 今度来るときは、バーカウンターの中にあった「イワシ&シシャモの丸揚げ」や「イカのゲソ揚げ」みたいなお惣菜を小皿で頼んで、ゆっくりワインを飲みたい気がします。みなさんも機会があったら、ポルトガル“美味プチ旅行”をおすすめいたしますよ~

 

★次回の更新は3月21日(金)です! 

2008年3月 7日 (金)

春を迎える焼き菓子2種

 わーい、3月になりましたよ!
 もうすぐ・はーる・ですねぇ♪
 という歌を思い出しちゃったり・・・しませんか? 20代の方、ゴメンナサイ。わかりませんよねぇ。なーんて、アタシもこの3月で26だけど! なーんちゃって、うっそ~ん! ほーっほっほっ(←すみません、壊れてマス)

 えー、ともかく。
 月のはじめって、新しい服をおろしたみたいな、シャッキリ嬉しい気持ちになりませんか? 「お、今月はこんな絵/写真か」なんてカレンダーをめくってみたり、急に明るい色の服を身につけたくなったり。
 
 春を待つ季節には、ふとお菓子を焼きたくなります。イースターが近いなあなんて思いながら卵を割り、朝から室温にしておいたバターを泡立て・・・。
 ところで、ワタクシが愛用していたお菓子作りの本にはよく、バターを「ポマード状にかくはんし」と書いてあったのですが、家族の誰もポマードを使っていなかったワタクシにはこれが大きな疑問でした。
 「ポマード状」って、“コテコテ”なんだろうか、それとも“でろでろ”なんだろうか?
 と、想像力の翼をいっぱいに広げ、夢想したものです。あげくの果ては(そういえば、“口裂け女”ってポマードが苦手なんだっけ・・・)
と、昔全国の小学生を恐怖のるつぼに陥れた不幸な女性(まったくのフィクションらしいですが、誰がどのようにでっちあげたのか?)を思い出したり。いかん、どうも油断するとすぐ70年代にスリップしてしまうこのごろです。

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ワタクシ愛用の私家版お菓子レシピ。これは! と思ったレシピは書き写したり、自分のレパートリーに加えたいものを書き写したり。

 話をもとに戻しましょう・・・春になるとお菓子を焼きたくなる、というお話でした。
 材料には粉と砂糖、バターと卵。あとはせいぜい果物かスパイスを加えるだけの、焼きっぱなしのシンプルなお菓子が、ワタクシは好きです。かわいいビスケットの缶などに入れておいて、朝、ハーフ&ハーフ(←生クリームよりさらっとしていて、ミルクよりコクのある乳製品。イギリスでは“ハーフ・クリーム”と呼ばれるそうです)入りのコーヒーと一緒に食べると、なにはともあれ「んむむむむ・・・」と幸せになります。

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小麦粉、砂糖、バター、卵・・・シンプルな材料で作る、焼きっぱなしのお菓子が好きです。

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朝はコーヒー党。フルーツとヨーグルト、そして自分で焼いたお菓子を少し。これで1日、幸せになれるっっ

<キャラメル風味の焼きっぱなしケーキ>

・砂糖100+130g
・ コーヒー用クリーム (または、生クリーム) 大さじ5
・バター(室温) 230g
・卵(Mサイズ) 5個
・薄力粉 230g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・塩 小さじ1/4

1.小鍋に砂糖と水小さじ2を入れ、中火にかける。砂糖が溶けてブクブク泡立つまでは、かき混ぜないこと。

2.砂糖が泡立ち、焦げてきたら、鍋ごと小刻みに回すように揺する。いいにおいがして焦げ茶色のちょっと手前になったら火を止め、コーヒー用クリーム大さじ2(リッチにしたい時は生クリームでもOK)を入れ、さっと揺すって混ぜる。様子をみながらコーヒー用クリームを大さじ1ずつ、3回に分けて加え、キャラメルクリームを作る。

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砂糖+水+火=ほろ苦くて甘いキャラメル! 作る過程はけっこうスリルありますが、この方程式は素敵すぎる。鍋肌にこびりついたキャラメルは、ミルクを入れて弱火でとかし、キャラメルミルクをつくります。紅茶に入れてもgood!!!

3.大きめのボウルに、室温にしておいたバターを入れ電動泡立て器で混ぜる。“ポマード状”改めマヨネーズ状になったら、砂糖を2~3回に分けて加え、よく混ぜる。

4.2で作っておいたキャラメルソースを加え混ぜる。このあたりで、オーブンを180度にあたためておく。

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バターと砂糖がまざったら、キャラメルソースを加えてさらにまぜまぜ。

5.卵をひとつずつ割入れ、よく混ぜる。

6.薄力粉とベーキングパウダー、塩を混ぜてさっとふるい、2~3回に分けて加える。木べらでささっと切って返すように混ぜる(練らないこと)。

7.軽くバターを塗った16センチ丸形2個に入れて、あたためておいたオーブンへ。25~35分あるいは竹串を刺して何もついてこないようになるまで焼く。

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型に入れたら、一度上から「どん!」と落とすと、型の内部にたまった空気が抜けます。

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キャラメルの香り漂う、焼きっぱなしケーキ。ラップかビニール袋で4~5日はもちます。

<レモン&カランツのサブレ>

1.大きめのボウルに薄力粉225gと粉砂糖90g、塩ひとつまみを入れて混ぜる。

2.バター(冷たいままでOK)225gを角切りにして加え、指でちぎり、ほぐしながら混ぜていく。

3.さらさらのパン粉状になったら、カランツ1/4~1/2カップ(好みで調節)を加えてざっと混ぜる。小さめの卵1個、国産レモン1個分の皮をすりおろしたもの、レモン1/2~1個分の絞り汁を入れ、ゴムベラで混ぜる(レモン汁は最初に1/2個分を入れ生地のまとまり具合をみて足していく)。もし生地がべとつくようなら、薄力粉を少量ずつ足して、べとつきすぎない程度にまとめる。

4.生地をひとつにまとめ、ラップで包む。すぐに焼かない場合はそのまま冷蔵庫で数時間~2日ほど冷やし固める。すぐに焼く場合は、冷凍庫に数分入れてさっと冷やす。サブレの型抜きをする前に、オーブンを180度に温めておく。

5.調理台またはまな板に軽く強力粉をふって、サブレ生地をのし棒で厚さ7~8ミリにのばす。台の端に粉をひとつかみ置き、そこに型をうずめるようにして粉をまぶし、サブレ生地を抜いていく(カランツ入りなので、丸形や楕円形など、あまり複雑でない形を選ぶと失敗しない)。

6.型抜きしたサブレを、オーブン用シートを敷くか、軽く粉をふった天板に並べ、12~18分またはおいしそうな焼き色がつくまで焼く。

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レモンの香りとカランツの風味がきいてるサブレ。冷たいバターを切り混ぜるので、歯触りサクサクです☆

※カランツを入れずに、プレーンの「レモン・サブレ」としても、おいしくできますよ☆

 

★次回の更新は3月14日(金)です! 

2008年1月25日 (金)

寒い週末の、あったか♪グリューヴァイン

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    すっかり葉が落ちた樹の梢に、月がかかる。

 このところ、ニューヨークはぐっと冷えています。日が落ちると空気が冷たくなっていくのが、窓を通してもわかるくらい。外出にはブーツ+長靴下、裏打ちのついた手袋、そして帽子は欠かせないし、外に出ている鼻や耳がピリピリ痛い日もあるんですよー。

 空気がカキーンッと冷えた週末、友人のさとみちゃん&アンディ君を訪ねてブルックリンに行ってきました。今日の趣向は、 「冬を楽しんじゃおう!」
 まずは彼らのアパートのお向かいにあるプロスペクトパークを散歩。裸になった樹の梢の向こうに、レモン型の月が浮かんでいます。

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冷たーい風ぴゅーぴゅーの中でも、サッカーをしている人たちがいました

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池は端っこからシャリシャリと凍りはじめて・・・

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奥では(見えるかな?)アヒルたちの群。身体は脂肪や羽毛があるけど、足&水かきは冷たくないのかな?

 しかしっ。風がピューッと吹くとやはり寒い! 
 「ばだがぼげぞぶー(鼻がもげそうー)」と叫びつつ小走りになるも、身を隠す場所などなく、寒風に晒されて「ひー」と悲鳴を上げてしまう軟弱なワタクシ・・・。
 「ぼ、ぼうがえどうー(も、もう帰ろう)」 池をぐるっと一回りして、アパートに戻ることにしました。

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冬の風景の中で、鮮やかな赤がうれしい。さあ、おうちに帰って暖まろう!

 正面玄関の鍵を開けるのももどかしく、中に一歩入ると。ニューヨークでは建物ごとヒーティングされているので、ほっと暖かい。零下の空気にぎゅっとちぢこまっていた身体がほーっとほぐれていくようです。
 「細胞がふわーっと開くような気がするね」と、さっきまで悲鳴を上げていたのも忘れていい気分。
 「でも、寒いのも気が引き締まっていいものだよね」
 確かにこれくらい寒い日がないと、ニューヨークの冬らしい気がしないという気もします。肌にもなんだかよさそうな・・・(日本でも北陸や東北地方の人の肌はきれいですもんね)。

 さて、ここからが今日のメインイベント♪ スパイスを入れて温めた熱々のワイン、グリューヴァインを飲んじゃうのだっ。フランスではヴァン・ショーと呼ばれるもので、ヨーロッパでは各地で飲まれているみたいですね。

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スパイスを入れて温めたワインはヨーロッパのいろいろな国で飲まれているようです。今日はフランスワインで作るから、「ヴァン・ショー」って呼ぶべきなのかしら

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「こんな感じかしら~ん」とさとみちゃん。お料理上手の手つきを見ていると安心しますね♪

 私は1年ちょっと前、チェコ共和国のプラハを旅したとき、(チェコ語では何というのか忘れたが・・・)外の屋台で売っている温かいワインに、ずいぶんお世話になりました。
 11月のプラハは来る日も零下。雪がちらついたりしてずいぶん寒かったのですが、ホテルに閉じこもるのは嫌だったのでひとりせっせと歩き回っていたのです。石畳を敷き詰めた旧市街にはいくつか屋台が出ていて、甘い熱々のワインとか、しっかりした味のソーセージを挟んだホットドッグ(←アメリカのヘナチョコ・ソーセージよりも何倍もおいしかった!)とか、おいしかったなあ。あと、円筒上になっていてパイ生地とシュー生地の中間みたいなカシュカシュした食感のお菓子もあって、あれもおいしかった。もっかい食べたいなあ・・・

 

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チェコの首都プラハの旧市街にあるティーン聖堂

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広場の屋台では熱いワインやホットドッグ、中が空洞のおもしろいお菓子を売っている。

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チェコ版グリューヴァイン(←チェコ語ではなんというのかしら)。安くて暖かくておいしい!!

 話がそれましたが、さとみ家のグリューヴァイン。さとみちゃんはフランスのワインをニューヨークのレストランやホテルに卸す仕事をしているので、今日のワインはブルゴーニュ産の赤がベース。甘いにおいが漂ってきます。  「できたよー」  寒い日に温かい飲み物をだれかが作ってくれるのって、なんて、なんて幸せなんだろう!! シナモンとクローブの香りが立ちのぼり、ふうふういいながら飲むと身体が「おお!」とヨロコビに震えます♪  グリューヴァインのお伴は、アンディ君のお母様がクリスマスにくれたというチーズいろいろ。ニューヨーク州北部の牧場で作ったもので、これがまた熱くて甘いワインと合うんだわ~。

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できたできた! 熱々のグリューヴァイン(ヴァン・ショー)からはぷ~んとよい香りが立ち上る。

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地元の牧場で採れた乳で作った、いろんな顔のチーズたち。どれもちょっとずつ違う味で、おいしいのです

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熱々ワイン+チーズのあとはお鍋をつついて、そのあとはこんなデザートも。どーん!とアメリカンサイズのケーキたちですが、味はなかなか♪

 あまりにおいしかったので、レシピをもらってきました。今度、自分でも作ってみようっと。

<グリューヴァインの作り方>

  
• 赤ワイン ボトル1本  
  • シナモンスティック 1本
  • スパイス入りのティーバッグ
(※) 1袋
  • クローブ 1個
  • グラニュー糖 大さじ4杯


 上記の材料をすべて、大きめの片手鍋に入れて弱火にかける。ワインが沸騰しないよう気をつけること。砂糖がすっかり溶けたら、あるいは木じゃくしをワインに入れて引き上げたとき湯気が出たら、できあがり。アルザス地方では、赤でなく白ワインで作ることもあるみたいですよ。

 まだまだ寒い日が続きますが、みなさんもどうぞお気をつけて暖かくおすごしくださいね!

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窓の外では冬の夜が深まってゆきます。

(※)輸入食品点のお茶コーナーなどで、グリューヴァイン用のものを売っています。グリューヴァインのレシピをいろいろ調べてみたら、予めミックスしたティーバッグがなくても、シナモンやクローブ、オレンジピールを合わせて作れるみたい。

 

★次回の更新は2月1日(金)です! 

2007年10月 5日 (金)

北フランスのおやつ、ファー・ブルトン

秋といえば旅。ちなみに、夏といえば海。
なのになのにワタシ、今年の夏は日帰りでビーチさえ行けなかった!! うぅぉぉぉ~んん(号泣)

し、失礼しました・・・。
気を取り直して、今日はちょっとニューヨークから離れ、ヴァーチャル秋の旅に出たいと思います。行き先は北フランス、ブルターニュ地方♪

ブルターニュを旅したのは、2年前の秋でした。それはちょうど、夏の残照が秋の陽射しに変わる頃。パリから特急電車TGV(※1)に乗り換え、途中のレンヌ駅でローカル電車に乗り換えて約2時間半・・・石造りの城壁に囲まれた町、サン・マロで数日をすごしました。

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世界一速い特急電車TGV(テジュヴェ、と読みます)。揺れも少ないし、快適♪

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12世紀ごろ造られたというサン・マロの城壁。第二次世界大戦のとき、爆撃で破壊されたものの、市民が石を拾って持ち寄り再構築したそうです。

ブルターニュ名物の味といえば、まずはクレープガレットとも呼ばれる)。定番は、そば粉で作ったクレープに卵とチーズを落としたもの。お伴は林檎で作った発泡酒、シードルを、陶器の鉢でいただきます。フランスって“ワインの国”というイメージだけれど、北フランスのブルターニュとノルマンディーは気候のせいもあって葡萄よりも林檎のほうがよく育つみたい。そういえばサン・マロに行くローカル線の近辺にも、林檎の果樹園がいっぱいありました。 サン・マロに人が住みはじめたのは6世紀ごろ、城壁は12世紀ごろに造られたそうです。自動車が登場するはるか前に造られただけあって、城壁の中ではだんだん細くなっていく道や階段がいっぱい。石畳の迷路を歩いていくうち、ふと目の前の城壁の向こうに海が広がっていたりします。

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こんな石畳の道とか、

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階段があったりして・・・城壁の中は迷路のよう。

サン・マロ湾の向こうは英仏海峡、北の海。でもこのあたりはエメラルド海岸との異名どおり、トロンと優しい翡翠色をしていて、女性的、母なるものを感じさせる海なのです。この海水から採れるおいしい塩を使った塩バターキャラメルも名物のひとつ。普段はキャンディ類をほとんど口にしない私なのですが、これはおいしかった~。

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エメラルド海岸の異名をとる、優しくて穏やかな表情の海。

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海水がほんとうに翡翠色をしているのでビックリ! 向こう側に見えるのはサン・マロの隣町、ディナール。

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サン・マロの隣町ディナールのカフェで出会った、おじさんとワンコ。「お行儀がいいだろ」とおじさんは自慢げでした。

ブルターニュの名物おやつといえば、バターたっぷりのビスケット(これもガレットと呼ばれる)や、サクサクしたクロワッサンみたいな生地にキャラメルをからめたクイニーアマンがあります。でも、私にとって特にうれしかったのは本場のファー・ブルトンに会えたこと! 卵とミルクで作るプディングの一種とも言えるこのお菓子、カスタードクリーム好きにはたまりませんっ。

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こちらはパリに戻ってからブーランジェ(パン屋さん)で買った、ファー・ブルトン。けっこう大きめだったけど、熱々のカフェオレをお伴にペロリ!

旅から帰ってからもまた味わいたくて、レシピを調べて作ってみました。材料を混ぜて焼くだけなので手軽だし、焼いているうちにプーッとふくれるのを見守るのも楽しい。ちょっぴり風が冷たくなってきたなと思ったら、オーブンを温めて作ってみてくださいね☆

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卵、ミルク、砂糖・・・ファー・ブルトンって、いつも家にある材料でできるんです

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焼くとふくらむので、生地は型の高さ半分くらいまで入れるのがいいみたい。

<ファー・ブルトンの作り方>  
 1.オーブンを190℃に温めておく。1.4リットル入りの耐熱容器(※2)にバターを塗っておく。
 2.卵2コと砂糖(※3)70グラム、塩ひとつまみをボールに入れ、泡立て器で混ぜる。
 3.薄力粉70グラムをふるいながら加え、よく混ぜる。
 4.ミルク400ccを少しずつ加え、混ぜる。
 5.溶かしバター(有塩でも無塩でもよい)15グラムとバニラエッセンス小さじ1/2も加え、混ぜる。
 6.生地を型に流し入れ(焼いているうちにふくれるので、生地が型の高さ半分になるくらいがちょうどいい)、温めておいたオー ブンで45~60分焼く。焼き上がりを確かめるには、ぷーっとふくらんで表面がきつね色になったら竹串をさしてみる。竹串に なにもついてこなかったらできあがり。 保存は冷蔵庫で。

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ほらほらっ、ふくれてきました!

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焼き上がりはこんな顔。プーッとふくれたのがみるみる落ち着いてゆきます

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こちらは、いちじく入りバージョン。生のいちじくを四つ割りにしてのせてみました。プルーンやレーズンを入れたり、林檎をフライパンでソテーして入れてもおいしいのだそう(今度試してみようっと)。

(※1)Train a grand vitesse、直訳すると「超特急電車」。フランス版新幹線・・・というか、いまでは新幹線を通り越して世界最速の電車だそうです。時間通りに運行するし、清潔だし、揺れないし、快適♪  http://www.tgv.com/
(※2) これはパイ皿やグラタン皿、スフレ皿でも。私は16センチの底が抜けないケーキ型をふたつ使いました。生地が型の高さ半分になるような耐熱容器であれば、どんな型でも大丈夫です。
(※3)ざらめ以外ならどんな砂糖でもいいのですが、きび砂糖や三温糖を使うと優しい味に♪

 

★次回の更新は10月12日(金)です! 

2007年7月27日 (金)

食欲のない日のための、ひんやりスープ

みなさま、夏は好きですか? 私は大好き! 青い空から降り注ぐ眩しいばかりの陽光。軽い木綿のサマードレス。キーンと冷えた甘いスイカ。裸足にサンダルをつっかけてペタペタ歩くこと・・・夏の楽しみを数えるだけで、うれしくなってしまいます。
とはいえ、ニューヨークの夏は都会の夏。空気から水滴がにじみ出そうなくらい蒸し暑くてゲンナリ、火を使う料理なんて考えられない!――という日も、けっこうあるのです。

そんな日は、見た目にも楽しく身体も喜ぶ、そして火を使う必要のない冷たいスープはいかが?
子どものころからポタージュ系スープ好きの私。ピュレしたスープを気軽に作れるように、去年の夏、ついにハンドブレンダーを買いました。鍋に差入れて「ガーッ」と数秒。あっというまになめらかな舌触りのスープのできあがり♪

というわけで、この夏は私的「ひんやりスープ」キャンペーン実施中!?
冷たいスープは、材料を深めのプラスチック保存容器(私は空のヨーグルト容器を使っています。バケツ型なのでブレンダーをかけている最中に飛び散る心配も少ないし、フタをしてそのまま冷蔵庫に入れられるのですごく便利)の中で混ぜるとやりやすいです。ハンドブレンダーは洗うのもらくちん!私的「買ってよかったキッチン用品」のひとつです。

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これさえあれば、なめらかスープもか~んたん! 洗うのも、洗剤+水を入れて「ガーッ」と数秒。お気に入りのキッチンツール、ハンドブレンダー。

このところ気に入っているのは、たとえばカブのような形の真っ赤な根菜ビーツを使った、目の覚めるような鮮やかピンクのスープ。ビーツはロシアやポーランドの料理によく登場する野菜で、赤甜菜とも呼ばれます。ボルシチに入っているのを食べたことがある、という方も多いのでは?

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ビーツの“ルビー・スープ”の材料。買い置きしておいた材料でできるので、イザというときにも便利。

作り方をざっとご説明すると・・・ 水煮缶詰のビーツ(水気を切ったもの)に、ヨーグルト、野菜かチキンのコンソメスープ、オレンジジュース、酸味づけにシェリービネガーあるいはレモン汁を加え、ハンドブレンダーまたはフードプロセッサーになめらかになるまでかけるだけ。ビーツのみじん切り、紫玉ねぎのみじん切りなどをトッピングしてめしあがれ! ビーツの代わりにゆでた人参を使うと、明るいオレンジ色のスープになります(人参×オレンジは味の相性もピッタリ☆)。

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ビーツの自然の甘みをオレンジの風味が引き立てて、舌にも目にも楽しいスープ。

もう一品、夏にうれしい、栄養たっぷりの「アボカド&きゅうりのスープ」もよく作っています。アボカドはビタミンCやEが豊富で、肌にもいいんですって!

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アボカドって中国では「鰐梨」と呼ばれているのだとか。確かに見た目は「恐竜の卵」的!?

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アボカド・スープに出演のみなさん。グリーン系揃いなので見た目にも爽やか。

こちらはアボカドの果実と皮をむいたきゅうりをベースに、ライムかレモンの酸味を効かせ、ヨーグルトと野菜コンソメスープを加えてブレンダーあるいはプロセッサーで、全体がなめらかになるまでかけてできあがり。トッピングには、ハジル、ミント、香菜、ディル、チャイブなど好みのハーブのみじん切りや、きゅうりを少量とっておいてみじん切りにしたものなどがきれいですよ。

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トローリ、クリーミーなアボカドのスープ。これと葉っぱたっぷりサラダ+パンで、火を使わなくても満足ランチのできあがり~。

メロン&ヨーグルトのフルーツ・スープやガスパチョなど作ってみたいひんやりスープは他にもいろいろあって、「次は何にしよう」と悩むのもまた楽しいこのごろです。みなさんも、お薦めレシピがあったら教えてくださいね!

 

★次回の更新は8月3日(金)です! 

2007年5月11日 (金)

春の味、アメリカ風ショートケーキ

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セントラルパークの柳にも柔らかな若葉が芽吹きはじめました。

樹々が若葉をまとう頃、ニューヨークの店先には甘い苺の香りが漂います。アメリカでは子どもも大人も苺が大好き。ふわふわクリームを添えた「ストロベリー&クリーム」はもちろん、チョコがけしたり、シャンパンに落としたり。でもやっぱり王道は「ストロベリーショートケーキ」。ところが・・・
 
アメリカ風のショートケーキは、ちょっと違うんです。

ふわふわケーキ&苺&クリームというバージョンもあるけれど、これは自分でアイテム別に買って組み合わせるのがふつう。ケーキも、パウンドケーキやシフォンケーキ風「エンジェルフードケーキ」などいろいろです。

でも伝統的なアメリカ風ストロベリーショートケーキは、オーブンで焼き上げたホット・ビスケット&ひんやり甘い苺ソース、そして柔らかいホイップクリームとの取り合わせを楽しむ、ちょっと特別な“おうちおやつ”なのです。
そもそも、なぜ“ショート”ケーキなのか?

調べてみたら“ショート”には「短い」だけでなく、「さっくりほろほろ、崩れやすい」という古い意味があるのだそう。ホット・ビスケットは冷蔵庫から出したての冷たいバターを使うので、思いついたらすぐ作れるのも魅力です。苺を準備してから生地を作り、焼いている間にクリームを泡立てる・・・という手順にすると、熱々のビスケットと冷たい苺ソース&クリームの絶妙コンビネーションが味わえますよ☆

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熱々のビスケットと、ひんやり甘い苺ソース&クリームが絶妙のバランス!

アメリカ風ショートケーキ の作り方

1.
苺1パックを洗ってヘタを取り、ペーパータオルなどで水気を拭いて2〜4つに切る。密閉容器かボールに入れ、砂糖大さじ2をふって冷蔵庫に入れておく。

2.
オーブンを210℃に温めはじめる。

3.
小麦粉2と1/2カップにベーキングパウダー大さじ1、塩小さじ1/2、砂糖大さじ2を加えて混ぜる。冷たいバター1/2箱(約100グラム)を一口大に切って加え、スケッパー、またはフォークで粉をまぶしながら切り込んでいく。バターが金時豆大になったら指先でちぎるようにして手早く混ぜ、パン粉のようにサラサラの状態にする。

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粉類にバターを切り混ぜて、ぽろぽろ、サラサラのパン粉状態に。

4.
小さなボールに卵1個と牛乳大さじ6を合わせて混ぜ、3のボールに加える。フォークを使ってざっと混ぜ、全体にしっとりしたらゴムべらでまとめる。水分が足りなかったら、牛乳を大さじ1〜2足す。練らないように手早くするのがコツ。型抜きクッキーのように均一な生地でなくても、ざっとまとまっていればOK。

5.
薄く粉をふったまな板の上にあけ、手で軽く叩いて厚さ2cmにのばし、直径8cmの円型(またはコップの飲み口部分を当てて抜いても)で抜く。
※直径18cmくらいの大きな円にして、八等分のくさび形に切ってもいい。
オーブンの天板にオーブン用シートを敷き、12〜15分、ビスケットがふくらんで表面が薄い黄金色になるまで焼く。

6.
焼いている間に、生クリーム1パックをボールに入れ、大さじ2〜3の砂糖を加える。泡だて器ですくい上げると、とろりと落ちて跡が少し残るくらいまで、泡立てる(七分立て)。

7.
ビスケットが焼き上がったら3分ほど冷まし、フォークで上下ふたつに割って、苺とホイップクリームをはさむ。

苺のシーズンが終わったら、桃をシロップで軽く煮てトッピングする「ピーチ・ショートケーキ」もアリ。ピーチを使うなら、生地に刻んだしょうがの砂糖漬けか粉末のジンジャー小さじ1/2を加えると、ちょっぴりスパイシーな大人の味になります。

 

★次回の更新は5月18日(金)です! 

プロフィール

渡辺葉
渡辺 葉(わたなべ よう)
翻訳家・エッセイスト。慶応大学卒業後、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校への留学を経て女優を志す。95年からニューヨークで暮らし始め、舞台女優として活動。現在はエッセイの執筆や料理本の翻訳などを手がける。料理とダンスが大好きな、好奇心旺盛な女性です。
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