まち歩き・お店色々

2008年4月18日 (金)

ちょっとなつかしいアメリカン、な食器やさん

 思いがけなく「コレは!」というモノに出会う楽しみについて前回書きましたが、大好きなだれかのために「これゾ!」というものを探す楽しみにも、捨てがたいものがあります。どんなに小さいものでも、それを見たときの相手の笑顔を想像しながら選ぶのは心躍るものですよね?

 先日、わが愛する姫のためにそういった買い物をする機会がありまして、ワタクシは喜び勇んでスキップスキップ、あるお店に向かったのです。

Nyanyamoojika

「姫はね…あたし」
(談/ニャニャムージカ・チャマスカヤ姫)

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ワタクシが向かったのはこの店。あいにく店の外は工事中でいい写真が撮れませんでしたが・・・

 このお店の名前は「フィッシュ・エディ」。フィッシュといっても魚屋さんではありませんよ(魚屋さんでの買い物も、姫は歓迎したかもしれませんが)。ここはホテル、エアラインなどからのデッドストックやレトロ&ヴィンテージもの、そしてオリジナルも含めた“ちょっとなつかしい”アメリカン・テイストの食器&カトラリーのお店なのです。

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「ぎっしり」という言葉がぴったりなほど、店内は食器でいっぱい

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フィッシュ・エディごじまんの「ニューヨークのスカイライン」シリーズ。「ニューヨークの不動産をお求め安い価格で!」というキャッチコピー、家賃が高~いこのごろは特に笑えます!?

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こちらは「ブルックリン」シリーズ。

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いまでこそニューヨーク市の一部ですが、昔はブルックリンは独立した市でした。マンハッタン島との架け橋、美しいブルックリン・ブリッジはアメリカでも最も古い吊り橋のひとつ。

 なんでも、オーナーが若かりしころアメリカ中西部をドライブ中にふと立ち寄った納屋で、ホテルやレストラン、ダイナー仕様の食器が大量に打ち捨てられているのを発見したのがなれそめだとか。置いてあるラインアップはそのときどきで変わるのですが、懐かしき「パンナム航空」で使っていたというナイフを見たこともあります。
 ワタクシにとって気になるのは、やはりヴィンテージ・コーナー。個人的にはもうちょっと繊細な(=薄い)ものが好きなのですが、両手を合わせたところにすっぽり収まるここちよいサイズのボウルなどは心惹かれるものがあります。あとヴィンテージ・コーナーの「バター・ディッシュ」は、アメリカの食器店にはなかなかない“小皿”サイズで重宝♪ 我が家では姫のごはん茶碗として活躍していますよ。

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1950年代もの、ヴィンテージ・コーナー。

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この全体にセピア色がかった、ひなびた感じがいいんですよねぇ 

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ガラスの食器いろいろ。これはたぶん昔の型に倣って作られた最近の品ではないかしら。翡翠&ペールピンクのクールな色あいといい、とろんとした質感といい、これからの季節にぴったりかも!

 ホテルやダイナーなどの業務用食器からはじまっただけあって、オリジナルラインはふだん使いにちょうどいい、丈夫で値段もお手ごろなものが多いのです。オリジナルラインの多くは電子レンジ&食器洗い機OKだし、オーブンに入れても大丈夫な耐熱性のものもいろいろ。

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こんなに真っ赤っかなヒトたちもいました。ロブスター型の器は、ロブスター用のバターソース入れかな?

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この鳥シリーズ、惚れました! 特にバター入れ。ああ、やっぱり買っちゃおうかな・・・

 さてさて、そろそろ姫のための品を選ばなければ。飲み水を入れる鉢を探しているのですが、いわゆるカフェオレボウルのように丸いとひっくり返してしまう危険もあるし、はてどうしたものか?
と思案しつつ店内をうろうろしていたら、かわいいものを見つけてしまったんです。ほらほら、見て見て

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わ、わ、わんこのカップケーキとは! かわいい~。けど、食べられません!?

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他にも、こんなにいろいろ。

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タンブラーもありました! これ、ミルクとか飲むヨーグルト入れたらかわいいね

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こんなタンブラーもありましたよ~。「世界最高のグラス!」って、サーカスの謳い文句みたいです。おサル&綱渡りの女の子がモチーフ。

 毎日使う食器なら、目にも楽しいものを選びたくなってしまう。なので、姫用食器はこの色とりどり水玉シリーズに決定! しかしネコって色が識別できるんだろうか・・・?

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姫の水入れは水玉モチーフのスープ鉢に決定。ごはん入れも昔、フィッシュ・エディで買ったものです。姫も気に入ったらしく、飲む水の量が増えたみたい。

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この穴あきスプーン、おもしろい。オリーブを瓶からすくいだすために使うのだとか。

 食器を買う機会ってなかなかないのだけれど、この店に来るとつい長居してしまう。みなさんもニューヨークにいらしたときは、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?(キッチンタオルや小さな塩入れなど、おみやげにしやすい品もありますよー)

 

★次回の更新は4月25日(金)です! 

2008年4月11日 (金)

ニューヨーク、宝探しの旅!

 ところで、宝探しは好きですか?

 いま、「にやっ」としましたね?

  みんな、きっとやったことあるはず・・・街はずれの林や原っぱ、あるいは田舎のおじいちゃんち、おばあちゃんちで。日常とちょっぴり違うにおいのする場所で、“完璧なかたち”の木の実や石、古いボトルの蓋なんかを見つけて「ヤッタ!」とにぎりこぶしを作ったこと。
 ふと見つけた赤いガラスのかけらを大切に持ち帰り、きれいに洗って本棚に飾っておいたり。モノじゃなくてもいい。いつも通る道のある特定の角度から見える風景が、自分だけの大事な秘密で、それを見るたびにやっぱり「にやっ」と笑ってしまったり。

 あのスリルと喜びはなんなんでしょうねえ?

 「探す」という行為と、毎日のルーティーンからちょっぴりはずれた「少しだけ非日常」な場と、「たまたまそこにいて、たまたま出会った」偶発性。それらのあいだのどこかに、あのなんともいえずワクワクする気持ちが潜んでいるような気がします。

 大人になってしまったいま、そこらの原っぱでひとりしゃがみこんだりしていると「あのー、だいじょうぶですか?」と言われたり、あるいは不審者に見えちゃったりして、なかなか子供のころのように思うぞんぶん宝探しにいそしめないのですが・・・
 でもね、あるんです。オトナたちも安心して宝探しを楽しめ、それだけでなくお互いに宝じまんができちゃったりする場所が。
 そ・れ・は、蚤の市!

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たとえばキラキラ☆クリスタルのシャンデリアも、アラジンが乗ったかもしれないペルシア絨毯も、蚤の市で手に入っちゃう!?

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こんなキャラバンもあるのです。これでアタクシののマハラジャ誘惑ツールは揃ったわ!?

 ニューヨークでいちばん大きな蚤の市といえば、6番街沿い、24~27丁目あたりで毎週末立つ市でしょう。ワタクシもここにはずいぶんお世話になりました。近くのチェルシー地区に住んでいたころは、月に一度は通っていたほど。真鍮の縁の鏡、クルミ材のテーブル、ランプ。度重なる引越しの中で、そのほとんどは手放すことになってしまいましたが・・・(涙) 
 このごろはセントラルパーク西のコロンバス通り77丁目に立つ市をのぞきに行きます。小規模ながら家具から服、アクセサリー、そして暖かい季節には旬の野菜や果物、花も売っているんですよ!

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こんな感じでアンティーク/ヴィンテージ家具を売っています。テーブルひとつ$250~$450くらい。

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戸外に出現した「居間」!? 古い椅子っていいですよねえ。これはふたつセットで$250だそう。

 蚤の市に並ぶのは、さまざまな土地でさまざまな人々の手を経てやってきたモノたち。「いったいどこでどんな人の手を経てきたんだろう?」と思いを馳せたり、「はてこれはいったい何に使うモノなのか?」と首をひねったり・・・そんなふうに想像の翼を広げるきっかけをくれるところが、宝探しと共通しているのかもしれません。

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さて、このオニーサンは何を売っているのでしょう?

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 スコット・ジョーダンさんが売っているのは、ニューヨーク近郊から“発掘”してきたガラス瓶
 「瓶の形を見れば作られた年代や、その瓶の中に何が入っていたかもたいていわかるよ。これは1830年代の薬瓶。こっちはウイスキー。これは香水だね」
 スコットさんのお店に並ぶガラス瓶、なるほど、どれも味わいがあって思わず見入ってしまう。そしてなんとこの方、アンティークガラス瓶の大家だったのでした。
 「これは吹きガラスで作ってあるんだ。薄くて繊細でしょう? こんなふうに瓶の口がラッパのように広がっていたのは1835年ごろまで。それ以降はもっと厚い、壊れにくい様式になっていったんだよ」 
 「週に5日は工事現場とか埋め立て地に発掘に出てるよ。11歳のときから40年近く、ずっと古いガラス瓶を掘り続けてる」
 発掘で見つけた陶器を修繕したり、コラージュを作って売ったりもしているそう。夏ならメトロポリタン美術館の前やユニオンスクエアにもお店を出しているそうなので、みなさまもニューヨークに遊びにいらした際にはスコットさんを探してみてくださいねー。(スコットさんについてのウェブ記事 >>

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 さて、自称・前世=パリジェンヌのワタクシ(←聞き流し可)。ワタクシの故郷おフランスのニュアンスいっぱいの、こんなアンティーク風ジュエリーに弱いんですぅ~。ほらほら、この右下の帽子ピンを見てくださいよ! こんなに繊細で上品なデザイン、昨今はなかなかお目にかかれませんよねっ。
 このアンティーク・ジュエリーを売っているのは、イタリア系アメリカ人のヴェラさん。ハンドバッグも素敵ですよね~。

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 今回は何を買ったわけでもありませんが、うろうろ見て歩くだけですっかり楽しくなってしまいました♪ それも宝探しの醍醐味かしら!? みなさんなら、どんな「宝」を探しにゆきたいですか?

 

★次回の更新は4月18日(金)です! 

2008年3月28日 (金)

春の宵、ワインを楽しむ

 春の宵——というには少し肌寒いニューヨークですが、夏時間がはじまったおかげもあり、「もうこんな時間なのに、まだこんなに明るい!」と感動するこのごろです。
 「夏時間」と書いたけれど、春から秋にかけて時計の針を1時間早めるこの習慣を“summer time”と呼ぶのは英国式。アメリカでは“daylight saving time”=「日光節約時間」と呼ぶのです。んんん、いまいち情緒に欠けるというか・・・ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる時間泥棒のおじさんたちを想像しちゃいませんか!?

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6時すぎても、まだ空は光を宿して。

 なにはともあれ、「夕暮れ」「黄昏」「薄暮」など美しい名前で呼ばれるひとときを1時間も多く楽しめるのは嬉しいことです。特にほっと気の緩む週末の夕暮れどき、気の置けない友だちとワインを飲みながらおしゃべりするのは嗚呼、至福のひととき♪♪
 
 ここ数年、ニューヨークでも「おいしいワインを、手軽に楽しもう」という感覚がわーっと盛り上がり、定着してきました。
 ワインの好みっていろいろですよね? たとえば同じ白でも「軽くてさっぱりめ」「草のように青々した爽やかさ」「トロピカルフルーツのように甘く芳醇」などいろんなタイプがあるし、あれこれ試して味比べしたいときもある。いまニューヨークに続々登場しているワインバーでは、さまざまな味を厳選して揃え、飲みごろの温度で、きちんとしたグラスに入れて、供してくれる。それもグラス一杯7~16ドル、というお財布事情に合わせやすいフレキシブルな値段設定で! 考えてみればワタクシがニューヨークにやってきた10ン年前は、こんな洒落たものなかったかも・・・あ、だけど公称26歳のワタクシ。10ン年前は十代だった筈なのでお酒が飲めるわけはなかったわ! あらー、ほーっほっほっ!?

 し、失礼いたしました。
 で、ワインバーの話でしたね?

 うれしい傾向としては、それと一緒に、ワイン+ちょこっとおいしいもの、が楽しめるワインバーもどんどん増えているんです。この「おいしいもの」はかなりのキーワード。それも、チーズやフルーツ、野菜を使った「一味変わったおつまみ」に力を入れるお店が多く、大拍手なのです。
 このあいだも、素敵なお店に行ってきましたよー。しかもとびきりのカワイコちゃんと一緒に。ワタクシってばもう、ウハウハ!!

 し、失礼いたしました。
 悪ノリが多いこのごろですが、
一緒に笑って済ませてくださいね(汗) 

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ここはフランス産を中心に揃えたワインバー「ソレックス」。ニューヨーク・ワインバーの先駆「ヴェローチェ」の姉妹店。

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本日のワイン友だちは“オリキューズ”ポルトガル編にも参加してくれた明代ちゃんです。オーナーの一人、クリストフさんと。

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レンガの壁。崩れた部分を「飾り」にしちゃうのが、ニューヨーク流インテリア!?

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なに飲む? と相談するのも、楽しいひととき。

 さてさて・・・何かいただきましょうかね♪
まずは、南仏コスティエール・デュ・ニームの白を。・・・なーんて言うといかにもワイン通みたいだけど、実はメニューに書いてあった「アプリコット、レモンの皮、桃のつぼみ」という“味ガイド”に惹かれたのでした。

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ワインのメニューも食べ物のメニューも、そのときどきの季節によって変わります。ブドウの種類と味の目安が書いてあるので、わかりやすい、選びやすい。

 うん、おいし~。

 軽めで柔らか&フルーティな飲み口、春のはじめにぴったりです。お供には、ブルゴーニュ地方名物のエスカルゴと、カニの風味いっぱいのミニ・クラブケーキを注文☆
 エスカルゴはひとくちサイズで、サクサクに焼いたパイにのって登場しました。熱々のところを、つまんで口にポイッ。そして冷えたワインをキュ~。
 「手でつまむ」食べものって楽しいですよね。クラブケーキは、いわゆる“カニクリームコロッケ”からクリームソースを除いたというか、カニの身がぎゅぎゅ~っと入っています。添えられたサラダは、いろんな種類のレタスやルッコラの若い葉っぱを軽いヴィネグレットであえたもの。いいですねー。春の味ですねー。

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 二杯目は、ピノ・ノワール種のブドウを主体にした、ロワール渓谷メネトウ・サロンの赤を頼んでみました。飲み口軽やかで、いい感じ。
 みなさんは、どんなワインが好きですか? ワタクシは以前住んでいたオレゴン州でピノ・ノワールに開眼してからというもの、赤といえばピノピノとつぶやいております。さらりと飲みやすいのに味わい深いところが、いいんです。

 おつまみには「アルザス風のタルト」を頼んでみました。薄くのばした生地の上にクレーム・フレッシュ(フランス風サワークリーム。酸味がいくぶんソフトなのです)をたっぷり広げ、とろとろに炒めたオニオンと細切りのベーコンをのせて焼いてあります。生地は薄いピザのようにさっぱりめ。玉ねぎの甘さとベーコンの香ばしさをとろーりとクリームが包んで…んむむむむ、これはおいしい!

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伝統的アルザス風の塩味タルト。

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夜も深まり、だんだんにぎやかになってきました。

どうです、堪能していただけましたか? え、まだ飲み足りないって? では、もう一杯だけ、みなさまとバーチャル・乾杯といきますか・・・ 

 

★次回の更新は4月11日(金)です! 

2008年3月14日 (金)

オリエント急行プロジェクト「ポルトガル編」

 地下鉄に乗って異国にプチ旅行! を合い言葉に続投中の「オリエント急行プロジェクト」。これまで、中国ロシアを“旅”してきました。元祖“オリ急”パートナーのYoshikoさんに加え、今回は友人の明代ちゃんも参加。豪華3人編成の“オリキューズ”です。勢いあまってオリエントを飛び越え、ヨーロッパの西端、ポルトガルまで足をのばしてきました☆ とはいえ、実際に行ったのはニューヨークのすぐお隣ニュージャージー州のニューアーク。マンハッタンからPATHトレインという電車で15分くらいです。

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マンハッタン南、世界貿易センタービル跡から電車にのって、ニューアークへ。電車一本で行ける異国旅行のはじまり~

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ニューアーク駅からすぐのフェリー通りは通称「ポルトガル・アベニュー」。イベリア半島つながりで(?)スペインの城塞みたいなお店も出てきました。

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フェリー通りを歩いていったら、かわいい教会がありました。人々は日曜午後の散歩をゆっくり楽しんでいるようでした。

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3階建ての小さな建物が並ぶ商店街。なんだか庶民的でいい感じです。

 駅からすぐのフェリー通りをひたすら直進っ。目指すは数年前に行ったきりの店・・・名前も忘れてしまったのですが、ワタクシなぜか食べもの関係の店に関しては抜群の記憶力を持っておりまして。一度食べて「ウマイ!」と思ったら、鼻を頼りに再び探し出すことができるんですよ~。

 あった!
 が。
 なんだかひっそりした佇まいです。気合を入れて来たわりには日曜日の午後2時すぎという妙な時間帯を選んでしまった、ちょっとお間抜けオリキューズ。外したか!?と不安になりつつ扉を開けると。いやいやなんのなんの。満員大入りではありませんか! 入り口側のバーと奥のダイニングエリアに分かれているのですが、どちらも満席。しかしめげず、通りかかったウェイター君にオリキューズ・スマイル光線を浴びせてみました。
 うーむ、やはり笑顔は国境を越えますね。ウェイターのマリオ君、「僕にまかせて」と、ちょうどお勘定を終えたお客さんの席をささっと片付け、バーカウンターに座らせてくれました。

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これがウワサのSeabra's Marisqueira。アレッ、閉まってる? と思ったくらい、入り口は静かだったんですが、中に一歩入ると常連さん&地元っ子で大入り満員!

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この店の名はSeabra’s Marisqueira (←やっと判明) 「シーブラ家の魚介料理店」とかなんとかいう屋号のとおり、ガラス張りのキッチンには新鮮なエビ・カニやお魚が並んでいます。

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「ポルトガル味紀行? それなら僕に任せて!」と頼もしいマリオ君。

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楕円形の巨大なバーカウンター。週末の昼下がり、ワインやビールを飲みながらごちそうを楽しむ人々でいっぱいです。

 Yoshikoさんはロゼ、そして明代ちゃんはこっくりした赤、そしてワタクシはフレッシュな飲み口の白、ヴィーノ・ヴェルデ。それぞれ好みのワインを注いでもらいメニューとにらめっこしていると、「ほらよっ」とマリオ君が何か、お皿にのせてくれました。

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ポルトガル風ワインを手に、期待に胸踊らせるオリキューズ隊員。

 外はカリッと揚がった衣、中はトロ~リ。おお、ポルトガル風のカニクリームコロッケではないですか。ビ・美味也!!
思わず足をばたつかせてしまうほどのおいしさです。

私たちがあまりにもコロッケに感心していたので、マリオ君はすっかり“店自慢モード”に入った模様。「ほらよっ」とポーカーフェースで出してきたのは、なにやら卵サラダのような?
「カニ入りだよ。トーストしたパンにのせて食べてごらん」
おお! カニの甘さがこれまた美味也!!

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“突き出し”のカニクリームコロッケ。カリッ&トロ~リで感涙美味なり。

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“突き出し・その2”はカニ入りサラダ。熱いトーストに、ひんやり&ふんわりの組み合わせが、んも~(感涙美味その2)

 マリオ君のアドバイスを得て注文したのは・・・
・ガーリック風味のトリ貝(New Zealand cockles in a tangy garlic sauce)
・アレンテージョ地方の郷土料理、パンと魚介類の実だくさんスープ(Açorda de Marisco)
・こちらもアレンテージョ風、豚肉とアサリの煮込み(Carne de Porco a Alentejana)  

洗面器のような鍋いっぱいのトリ貝、ぷーんとガーリックの香りがただよいます。トリ貝ってはじめて食べるのですが、ハマグリの小柄なイトコみたいな、なかなかのお味。下にたまった汁にパンを浸して食べるのがまた・・・たまらん。

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ハーブ&ガーリックの香りたかいトリ貝。貝殻を手でつまんでそのまま「ちゅるん」と食べ、ワインで流し込むワケですよ。

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バーの中の大きなアルミ容器に並んでいたお魚たち。マリオ君に頼んで味見させてもらいました。左はイワシ、右はシシャモ。海洋民族日本人だもの、頭からバリバリ!

ワタクシ的に一番興味があったパンと魚介類の実だくさんスープは、さらに大きめの土鍋にて登場。卵を割り入れて混ぜ、お皿によそって「主菜」として食べるそうです。むむむ。こ、これは素敵! 魚介入りクリームグラタンのよう。
豚肉とアサリの煮込みはスパイスが効いていて、これも好きな味。醤油味とはまた違った、しかし“おいしい茶色”の味です(←おでん鍋で煮込んだゆで卵とかも、“おいしい茶色”だと思う)。これ、残りをゴハンにのっけて食べてもおいしいかも。魚介の「だし」を上手に使う手法は、形は違えど「アサリのみそ汁」と同じ原理ですよね。うーむ、味わい深いぞポルトガル料理・・・。

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ポルトガル南部、アルテージョ地方の郷土料理。アサリの「だし」が豚肉にしみて、野菜のピクルスの酸っぱさがアクセントに。これ、イケルよ!

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土鍋にぐつぐつと煮えているのは、パンと魚介入り実だくさんのスープ。生卵を割り入れてまぜまぜして食べます

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魚介入りクリームグラタンみたいで、優しく深みのあるおいしさ。

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バーカウンターの中に並ぶおつまみ(見えますか?)が気になる・・・。向こう側のお客はサッカーの試合に夢中のようす。

ああ、おなかいっぱい・・・食べきれなかった分は包んでもらいました。アメリカのレストランは、こうした「お持ち帰り」が定着しているので助かります。

それでもまだ終わらないオリキューズ。何を隠そう、この店に入ったときからデザート・ケースをチェックしていたのです。全員一致で選んだフランは、正しいプリンの味♪ クレーム・ブリュレのアイスクリームもカスタード味が後を引きます。

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卵たっぷりのプリン。ほんのりオレンジ風味なのは、たぶんオレンジフラワー・ウォーターを加えているのかな?

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クセになるおいしさ、クレーム・ブリュレのアイスクリーム。

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明代ちゃん(左)、ワタクシ(中)、Yoshikoさん(右)。酒も飯もばっちり、の万能(?)オリキューズです。

それにしても異国的なのに妙に落ち着くこの気配はなんだろう。
ポルトガル語には「サウダージ」という言葉があって、他言語に正確には訳せないほど微妙な意味合いを帯びているけれど、あえて訳せば「ちょっぴり切なくて甘い、もう帰れない過ぎし日々への想い」みたいな意味だと聞いたことがあります。ポルトガル料理は「サウダージ」な味なのかもしれない!?
 今度来るときは、バーカウンターの中にあった「イワシ&シシャモの丸揚げ」や「イカのゲソ揚げ」みたいなお惣菜を小皿で頼んで、ゆっくりワインを飲みたい気がします。みなさんも機会があったら、ポルトガル“美味プチ旅行”をおすすめいたしますよ~

 

★次回の更新は3月21日(金)です! 

2008年2月 1日 (金)

地下鉄でゆく小さな外国、ロシア編

 地下鉄を降りると、そこはロシアだった。

 ここはブルックリン(※1)の南端。すぐそばのコニーアイランド遊園地では、毎年ホットドッグの早食い競争というなんともアメリカンなイベントが行われるのですが・・・
 こちらブライトンビーチは通称「リトル・ロシア」。ロシアおよび周辺の旧ソ連諸国からの移民が集まって住んでいます。お店の看板も、カフェのメニューも軒並みキリル文字だし、道行く人々は暖かそうな毛皮の帽子をかぶり、その表情やたたずまい、服の着こなしからもユーラシア大陸の気配が感じられます。いつごろからこうなったのかな。冷戦後、やはりペレストロイカ後に移民が押し寄せたのかしら。

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看板は軒並みこんな感じで、すべてキリル文字なんです。

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ずらりと並んで闊歩するロシア人マダム連。「Gメン75」(なつかしっ)のようでした。

 大都会に点在する移民たちのひそやかな足跡。現代のマルコ・ポーロさながら、摩天楼の街を彷徨する旅人の目に、シルクロードの幻影が映っては消えるのであった・・・なーんてねっ。
 ニューヨークには“プチ外国旅行”が楽しめるエリアがいくつもあることは以前にも触れましたね。クイーンズのおいしい飲茶に連れて行ってくれた友人のYoshikoさんとワタクシは“NYオリエント急行プロジェクト”を立ち上げ、その実態を究明すべく放浪の旅に出たのであります。本日は「ロシア編」。ではいってみましょー☆

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ニューヨークに現れたリトル・ロシア、いざ探検へ!

 「あれ、なんだろう」
 「わー、毛皮だ」
 「わー、外国っぽい」
 微妙にマヌケなコメントを発しつつショーウィンドウにカメラを向けるわれわれの姿は、完全に観光客。しかしやはり「看板が読めない」というのは異国情緒を200%アップしてくれます。
 マンハッタンの街角よりも毛皮店が多い気がするのは気のせいでしょうかね? ショーウィンドウにはゴージャスな毛皮のコートが並びます。しかしそのデザインはどこか異邦人的で、どこか時代を超えてる感じ・・・・。「オルガ」とか「ナスターシャ」なんて名前のロシア美女が着たら似合うと思うのですが、われわれ東方民族が着るとコスプレになりそうな予感!? でもあの帽子は暖かそうだなあ。
 「カリンカ、カリンカ♪ って曲を思い出しますねー」とYoshikoさん。
 「ニャンカニャンカ?」とワタクシ。やはり微妙に凸凹コンビです。

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背が高くてつんと鼻のとがった美女が着たら似合いそうなロシアン・ゴージャス毛皮コートでございます。

 さて、われわれの足は一路、食料品店へ向かう。
 このエリアをはじめて訪れたのは8年くらい前になるけれど、そのころから比べるとずいぶん高級感漂う店が増えてきました。でも値段はまだまだ安い! たとえばオリーブ、マンハッタンでは1パウンド(約450グラム)につき5.99~7.99ドルが相場ですが、ここでは3.99ドルというステキ値段です。ハチミツ&ジャム類が多いのはなぜだろう。しかも大瓶多し。ロシア人は甘党なのかな?

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特大ジャムに驚愕のYoshikoさん。

 高級食品店を後にして、昔からある屋内市場に向かいました。薄暗い店内の壁に沿った長いガラスケースには、サラミ、ソーセージ&ハム類がズラ~リ、その種類の多さは半端ではありません! ドイツ~東欧のハム・ソーセージ類は美味との定評があるけれど、ロシアでもお肉の燻製&塩漬けの類は充実しているみたい。冬が長い国では保存食の技術が培われるのでしょう。「何がほしいの?」とやや投げやりなお姉さんにあれこれ試食をさせてもらい、ハム少々を買ってみました。味はさっぱりめだけれど胡椒がきいていていて、けっこういい感じ。150グラム相当で、2ドル弱でした♪

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市場のハム・ソーセージ売り場にて。品数が多いので圧倒されますが、がんばって選ぶぞ。

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どしっと力強いベーコン。キャベツと煮込んだらおいしそう~

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ロシア市場で見つけたサバの燻製。

 反対側の魚売り場には燻製の魚やサーモンのマリネ、瓶詰めのイクラなどが並びます。日本人としては(魚はほぐしてごはんにのせ、すだちをキュッ♪)と考えてしまいますが、ロシア人はどうやって食べるんだろう。聞いてみたいけど、こういう市場のおばさんは英語であれこれ質問すると嫌がるので黙って通過・・・ああ、オレって小心者。

 隣のお惣菜屋さんは、いつも地元のモスクワっ子・・・じゃなかった、ロシア系移民でにぎわっている店です。肉団子のクリーム煮、いろんな詰め物をしたピロシキ、どれもおいしそう! 私は翌日の朝ごはん用にチーズのパンケーキを買ってみました。

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お惣菜屋さんではおいしそうな煮込み料理が並び、旅人を悩ませるのです

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お惣菜屋さんで買ったチーズパンケーキを、朝食にしてみました。中はモチモチして、ほんのり甘くて、おいしい! 小さいのひとつでもおなかいっぱいに。

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お土産センターの本コーナー。なにやら艶めかしいと思ったら、バレンタインデーの特別フェアみたいです。。。

 リトル・ロシア探検も佳境に入ってきました・・・道路を渡って、観光客の王道、お土産センターに潜入! この店は半分ロシア語の書店で、残り半分がロシア物産店のようです。はてしかし、書店の手前になにやらなまめかしいコーナーが・・・ドキドキしてじっくり見られませんでしたが、どうやらバレンタインデーを前に“愛の秘儀本”大特集をしているらしいのです。そこで本を手にとって熱心に品定めしているのがみんなロシアン・マダムというのは、これいかに?

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冬の海もなかなかいいもんです。大西洋の向こうにヨーロッパがあって、その先に母なるロシアが・・・

 ひとしきりお店を冷やかしたあと、暮れなずむ空を見にいくことにしました。目抜き通りの一本先は大西洋。海岸に沿って、板張りの散歩道が続いています。夏には人でいっぱいになるはずだけれど、いまはカモメたちがやや呆然とした表情で座ったり、ちょこちょこ歩き回っているばかり。

 いや~、地下鉄一本でお手軽海外旅行が楽しめました。今度は夏にも来てみよう・・・ダスヴィダーニャ、リトル・ロシア! スパシーバ!

(※1)ニューヨーク市の5行政区のひとつ。マンハッタンの南東にあたります。

 

★次回の更新は2月8日(金)です! 

2007年12月14日 (金)

クリスマスじたくのニューヨーク

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先日は初雪が降りました! まだ積もるほどではなく、羽衣のような軽い雪。

すっかり初冬の顔になったセントラルパークをお散歩していたら、後ろから男の子が電話している声が耳に入ってきました。
「そうなんだ・・・昨日は僕たちも、ちょっとしたお祝いをしてね。クリスマスツリーを飾って・・・だって、ふたりで買うはじめてのツリーなんだもの・・・そうして僕がチキンを焼いて、サラダを作って、ロウソクをつけてディナーにしたんだよ」な・な・な・なんてかわいいんでしょう! まだ二十代そこそこの青年で、もしかしたら、はじめての真剣なおつきあいかな? 彼の後ろ姿に、思わず心の中で(あなたの大切なひとと、これから先もたくさん素敵なクリスマスをすごしてね)と声をかけてしまいました。

公園を抜けたら、クリスマスツリー屋さんがありました。この時期になると街のあちこちに出現します。大人の背丈以上の大きめツリーから、小学生くらいのおチビツリーまでいろいろ。そばを通ると、深々とした森を思わせるいいにおいが葉っぱから漂ってきます。

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この時期になると街もなんだか華やいできます。

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クリスマスツリー屋さん。チビツリーは25~40ドルくらいだそうです。けっこうひっきりなしにお客さんがきて、ツリーを選んでゆきます。

でもクリスマスが終わると用無しになってしまうツリーたち。「せっかく育ったのに、ごめんね」という気もしてしまう・・・。ニューヨーク市やボランティアの人たちが葉や細かく切った枝を街路樹の根元に敷く“マルチング”として再利用したりもするのですが、私の理想は、庭にツリーを植えて毎年飾ること。アパート暮らしなら、鉢植えの樹にリボンやオーナメントで“クリスマス仕様”の飾りつけをするのもいいかも。自分ではツリーを飾ったことがないのですが、毎年そんなふうに夢想しています。

この季節になるともうひとつ楽しみなのが、ホリデー・マーケット。ユニオンスクエアやセントラルパークの横などにテントが並び、ありとあらゆる小物を売っているのです。たとえば・・・キャンドル、手袋、アクセサリー。帽子やマフラー。冬を楽しく乗りきるためのグッズが多いですね。おもちゃとか革の表紙をつけた日記帳、ランプシェード、そしてもちろんクリスマスツリー用のオーナメントショップも!

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ユニオンスクエアに出現したホリデー・マーケット。こんな買い物なら、雪の中でも楽しい♪

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こちらはキャンドル&お香やさん。仏さまの頭部の飾り物があったりして、微妙にオリエンタル・テイスト!?

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もちろん! クリスマスツリーの、オーナメントやさん。いろいろ見ていると誰かにプレゼントしたくてたまらなくなります。そして、自分にも「一年がんばったよね」と贈り物をしたくなってしまう。

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あまりにかわいいので真剣に悩んでしまいました! 手染めレースニットを使った「ポンチョ」135ドル。でもねえ、あんまり自分ギフトばっかり買ってもねえ。

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こちらもかわいい! ヒラヒラのラッフル・スカーフに惹かれます・・・

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日が暮れるとますます雰囲気が増してきます

ワタクシも先日、そんな自分ギフトを買ってしまいました♪
ユニオンスクエアに出ているホリデーマーケットで、去年も気になっていたお店があるのです。ちょっぴりピーコさん似(?)のおにいさまというかおじさまというかおねえさまというか、マーブさんという方が自分で作ったアクセサリーを売っていて、クラッシィ&可愛く、かつ他とはちょっぴり違うユニークなテイストがアンテナにピピッとひっかかりました。

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マーブさんのお店のディスプレイ。ね、素敵でしょう!?

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ひとつひとつ、彼が自分で作っているそうです。マーブさんも写ってくださいとお願いしたら、「いえ、アタシはいいの・・・」とシャイな感じでご辞退されました(そこがまたカワユイ)

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マーブさんのお店で思わず衝動買いしてしまった自分ギフト。どこかレトロな感じが気に入ってしまったのです

この時期になると街もお化粧しますね。キャンディみたいな色の光の粒に彩られた街路樹やお店のディスプレイ、見ているだけでもワクワクしてしまう。アメリカでは家の前に豪華絢爛なクリスマス・ページェント(※1)を飾る家も多いのですが、住宅事情の厳しいマンハッタンではなかなかそうも行きません。それでもみんなあきらめず、窓にクリスマスリースやリボンを飾ったり、建物の正面についた非常階段にクリスマス・ライトをつけています。

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ふと頭上を見上げたら、こんなクリスマス仕度も。

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街路樹もおめかししてます

北欧の、スウェーデンだったかな? 毎年この季節になると、家々の窓にロウソク(あるいはロウソク型のライト)を灯す習慣があると読んだことがあります。外を歩く人の気持ちにポッと灯りがともるようにという、夜が長い土地柄ならではの思いやりなのだとか。
日本でもお正月になると玄関に飾りをつけるように、ニューヨークではアパートのドアにクリスマスリースを吊るす人もいます。なんだか、みんなが知らない人にも「よいホリデーシーズンをおすごしくださいね」と挨拶しているみたい。

クリスマス・プレゼントの買い物やらカードの手配、職場や友人どうしのパーティー。だれもが「わっせわっせ」とせわしないながらもうれしそうだったりして・・・ニューヨークでも「冬の祝日」をすごすための仕度が、着々と進んでいるようです。

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夕暮れの街で。友人や家族を招いて、クリスマスのパーティーをするのかしら。

(※1) 家の前庭に大きな雪だるまやサンタクロース、トナカイ&橇などの人形を出し、それがピカピカ光ったり動いたり・・・かーなり凝った見せ物を出す地域もあります。以前住んでいた北カリフォルニアではカーメルという街が有名で、わざわざ車で見に行ったものでした。

 

★次回の更新は12月21日(金)です! 

2007年11月 9日 (金)

クイーンズ中華街ニテ、我、点心心満タス

いつもは特に意識していないのに、誰かが「○○を食べにいってさぁ」などと話しているのを耳にした途端、眠っていた欲望が目覚めてしまうことってありませんか?

ティラミス中毒、オムライス中毒など数々の中毒を克服し、あとは手打ち蕎麦中毒(日本に一時帰国したとき一気に勝負!)を残すばかり・・・と、酸いも甘いも噛みわけた大人に成長したワタクシ。しかし臨時OL生活で仲良くなった佳子さんから「飲茶してきたんです~」と聞き、さらに彼女のブログを読んでしまった瞬間、私の中の“点心心”(テンシンゴコロ、と読みます)に火がついてしまったのでございます。
実はワタクシ「世界蒸し物愛好家連盟」に加盟してまして、というか主催ワタクシなのですが、点心、それも蒸し餃子とかシューマイとか蒸し物系を前にすると笹をほうばるジャイアントパンダの如く恍惚となってしまうのです。熱い蒸籠を開けるとふわーっとたちのぼる、竹の清々しい香りと混じったおいしそうな匂い。小龍包なんかの下に敷いた白菜もよいですねー。生姜じょうゆをつけるといくらでもいけてしまう。

というわけで「飲茶したいですぅぅ」と佳子さんに訴えたら、「じゃあ行きましょう」と爽やかに即答してくれました!

世界の大都市といえば必ず中華街があるようですが、ニューヨークにはなんと三つもあります。ひとつはマンハッタンのチャイナタウン。以前お伝えした雲呑麺&ジジカフェもこちらです。それ以外にクイーンズ地区、そしてブルックリン地区にもひとつずつ、かなり大規模な中華街があります。
さて我々は一路、クイーンズ中華街を目指すっ。中国系、韓国系、インド系などアジア人ばかりが沿線に住んでいることから「オリエント・エクスプレス」の異名をとる地下鉄7番線に乗り、途中で佳子さんの車にピックアップしてもらってゴーゴー♪ 佳子さんのハンドルさばきは軽く、助手席のワタクシはすでに「シューマイと、蒸し餃子と・・・」と指折り数えています。

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点心心をときめかせ、車は一路チャイナタウンへ!

辿り着いた「東王朝」は二階建てで、ヌォ~ンとそびえる入口はなぜか神社の鳥居を思わせる!? 午後一時過ぎていたこともあって二階のメインダイニングはそれほど混んでおらず、すぐ着席。さあ念願の飲茶開始! 

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なぜか神社の鳥居を思わせる飲茶の殿堂、東王朝。

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このゴージャスさをごらんくださいッ! しかしなぜバラが?

さっそくワゴンが回ってきます。ここはお客も9割以上が中国系。店員さんにも英語がいまいち通じない。こういう“プチ不自由”もなにかドキドキとうれしいのは、「何が食べられるかな!?」というスリルの混じった期待があるからなんでしょうね。
おばちゃんたちは広東語(たぶん)で「これ食べるでしょ、ほらおいしいわよ」とか「こっちは豚。こっちは鶏」とか(たぶん)言いながら次々に蒸籠を開けて中をみせてくれます。「これとそれと・・・あれもっ」と指差す私たち。

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「こっちもどお?」と(たぶん)広東語で語りかけてくれるおばちゃん。笑顔もニッコリ、サービス満点。

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飲茶デートを快諾してくれた佳子さん。多趣味多才な方なので、インスピレーション受けることしきり。

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いくぜ! とファイティング・ポーズ・・・のはずが顔ゆるみっぱなしの蒸し物愛好家連盟、略称ムシレン会員。

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上からシューマイ、海老蒸し餃子、豚の豆鼓蒸し。

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あれもこれも!と叫んでいたら、テーブルがいっぱいになってしまいました。

テーブルに並んだのは・・・
蒸し物愛好家には必須のシューマイ&海老蒸し餃子☆ お肉や海鮮を小麦粉の皮で包んで蒸しただけ。なのになんでこんなに美味しく楽しいんでしょうね? つるっ、ぷりっ。ワタクシの中の“点心心”も喜びにフルエテおります。透明なスープに浮かんだ大きな餃子はなんとフカヒレ入り♪ 「コラーゲン!」と叫びつつ堪能する女子2名。スープも上品な味で、いちばんのヒットかも。
さらに小さく切った豚の骨付き肉の豆鼓蒸し。豆鼓、私はまだ使いこなせないのですが、おいしいですね。それからナスに海老を挟んで蒸したものと、中はふんわり、外はカリッの鶏。かなりのボリュームです。
・・・と言いつつも、タロイモのコロッケを追加。サクサクして軽い衣の中にはなめらかにマッシュしたタロイモ、その中には肉や野菜を煮込んだものが隠れている、なかなか凝ったコロッケです。んふー。お腹いっぱい! お値段はチップ混みでふたり分48ドルでした。(ひとり分約2700円? チャイナタウンの相場ってもっと安いのですが、フカヒレ入り餃子が他のより高めだったみたいです。ひとつひとつのお値段は覚えていないのですがたぶん3~5ドル?)

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しかしまだ続く。これはナスに海老すり身を挟んだもの。

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なんともいえない味わいのタロイモに、香辛料の効いた具が隠れているコロッケ。

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お腹いっぱいでも別腹・・・のデザートは、満場一致(って、ふたりしかいませんが)タピオカに決定♪ しかしどうみてもコーンスープ!? マンゴーが入っているからかも。

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東王朝、一階はテイクアウトのお惣菜屋さん。

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さらに、店の奥にはス○バも!?

食後は近所の超級市場(スーパーマーケット、漢字で書くとこうなんですね。納得ですね)を散策。魚売り場の生きたスッポン、カエル、ごにょごにょと足を蠢かせるシャコたちに目が釘づけ。衝撃のあまり写真を撮るのを忘れました。
そういえば横浜の中華街は一度立ち寄っただけの私。日本に帰国したらぜひ行ってみたいと、改めて思ったのでした(アメリカではなぜか出会えない、ふんわりおいしい蟹玉(※1)を探すぞー)。

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食後は超級市場を散策に。歩いている人もほとんどがアジア系。

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ロンガンって言うんでしたっけ、甘い大きな真珠みたいなフルーツ☆

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アメリカのスーパーマーケットとはちょっとちがう、アジアの気配あふれるマーケット内風景。

(※1) フーヤンハイ(芙蓉蟹)、あるいは「エッグ・フーヤン」として安いチャイニーズ・テイクアウトにはあるのですが、ぺちゃっと平たいパンケーキ状。日本の中華の、ふんわりゴージャスな蟹玉とはぜんぜん違う!

 

★次回の更新は11月16日(金)です! 

2007年11月 2日 (金)

「紙」専門店にワクワク♪ そして手書き連盟も発足!?

文房具って好きですか?
トートツな質問ですが、多くの方が「はいっ」と答えるのでは?
ちょっとずつ異なる色合いや手触りのノートや便箋、色とりどりのペンや色鉛筆。手帳やダイアリーを買い替えるのはわくわくするし、素敵な写真やイラストつきのポストカードって思わず買ってしまいますよね~。私も文房具店を見かけると頬をゆるませ、用もないのに立ち寄ってしまう。だって、趣きのある文房具店って、プチ美術館のように豊かな気持ちをくれると思いませんか?

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見かけるとつい手が伸びる、猫ポストカードのみなさん。

アメリカの場合、どうも「文房具」というより「事務用品」というべき味もそっけもないオフィス用品をだーっと揃えた、実用一点張りのチェーン店が多いのが実情。そういう店はコンピューター関連のアイテムも揃うので便利だけれど、「趣き」は、うーん。
でもニューヨークには素敵な文房具店もあるんです。その筆頭にあげたいのがケイツ・ペーパーリィ。紙好きのケイトさんという女性が1988年に作ったお店で、現在は息子さんのライオネル氏が社長となり、元祖グリニッジビレッジ店のほか、ソーホー、アッパーイースト、ミッドタウン、そしてお隣のコネチカット州に店舗があります。

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ニューヨークが誇る紙の名店、ケイツ・ペーパーリィ。こちらはロケーションを変えて再オープンしたソーホー店。

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「紙のことならなんでも聞いてくださいね」とケイツ社長のライオネル氏。日本にも出店したいと考えているそうです!

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「ぼくたちもう10年近くこの店で働いているんだよ」とアージョン君(右)。「だって、素敵なお店だもの!」とジェイリーンさん(左)

“ケイトさんの紙の店”という屋号どおり・・・まあちょっと見てください。紙フェチ(?)でなくとも「うわ~」と歓声をあげてしまうような、端正できれいで楽しい紙の数々が、せいぞろい。ラッピングペーパーだけでなく、そのまま額縁に入れて飾りたい紙もあります。手漉きの紙などは、木や針金で枠を作って行灯にしたら素敵かも♪ ライオネル氏によれば、なんとっ。4000種類のバラエティを揃えているのだそう。便箋&カード用の紙にもいろんな色と形があって、空の雲とか羽根みたいな透かし模様が入っているのもあって、1枚からだって買えるんです。

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だーッ! と並ぶ紙、紙、紙。

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材質や手触りがユニークな紙もいろいろ。このごろ注目を浴びているという、レタープレス(昔ながらの印字法だそう)を使った紙もあります。

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いつか行ってみたい街、あるいは懐かしい街の地図など、額に入れて飾って楽しみたい紙も。

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結婚式の招待状などにも、このごろはカスタムメードのユニークなカードを使うカップルが増えているそう。

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引き出物のワインのために、オリジナルラベルも作ってくれるそうです!

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ネズミのソフィーちゃんがついたフォトアルバム、なんてのも売ってます。

紙は紀元前2世紀ごろ、中国で発明(※1)され、日本には7世紀初頭、ヨーロッパには12世紀ごろに伝えられたのだそうです。ケイツ・ペーパーリィでも日本やタイ、マレーシアのアジア発と、イタリア&フランスのヨーロッパ発の紙がいちばんの人気。そして、ここ数年はアメリカでも手漉きの紙を作る職人さんが増えているそうです。
同時に、紙のリサイクルに対しても以前より意識が定着しているみたい。ショップでもらう紙袋やコピー用紙などにも、再生紙100%のものが増えてきたのはうれしいことですね~。

ところで、実はワタクシ「世界手書き連盟」に加盟しております(というか、主催ワタクシです。加盟者募集中なり)。受け取る郵便物の99%以上が印刷された活字になってしまった昨今、手書きの手紙をもらうとそれだけで一日中ホクホクしませんか? それに、だから、自分が書き手になるのも楽しい! カフェなどで、便箋やノートに何か書いている人を見るだけでもうれしくなってしまう。
普段はメールでおしゃべりしている友人から、筆ペンでさら~さら~りと書いた縦書きの手紙をもらったときは新鮮でした。しかも内容は「・・・候」みたいな文語体ではなく、いつもと変わらない、女子同士のおしゃべり(当然か?)。感動のあまり掛け軸に仕立てて飾ろうかと思ったけれど、ニューヨークの住宅には床の間がないのであった・・・無念。

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手書きファンのワタクシ、今年から日記もつけはじめました(左)。お手紙書きにはおフランスの便箋ざます(右)

私は縦に書くと文字がうにょ~っと右か左に流れてしまうので、横書き専門です。お気に入りの書き道具は万年筆。あのペン先から生まれる文字には独特の味があるので、たまりません。その万年筆に入れているインクはおフランスのものなんざますけど・・・ええ、パリで買ったんざますの、ほほほ。
しかしユーロが高かったのでケチって6本入り1ケースしか買わず、あっけなく使い切ってしまいました。高いと言ってもせいぜい数百円だったのにぃ~と反省しつつネットで調べたら、なんとニューヨークではケイツ・ペーパーリィが扱っていることが判明。ソーホー店で働いているフランス人マダムがあちこちの店舗に電話をかけてくれ、取り置きしてくれました!

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一目惚れして買った万年筆(右上・緑の革のもの)。2本目の青いセルロイド製、そして友人にもらった銀のと、3本になりました。違う色のインクを入れて楽しんでます♪

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もひとつ、愛用の文房具。友人のハンコ作家、錦小路ナンシーさん がくれたマイ・ハンコ! やるせない後ろ姿がいいでしょ。

いつもの通信手段はテキストメッセージやメールでも、いや、だからこそ、紙の手触りと書き文字の味わいには格別のものがありますよね。そろそろクリスマスカードも店頭に並びはじめたので、ちょっとわくわくしているこのごろです☆

(※1) 古代エジプトのパピルスは、葦に似た草を原料とするけれど、紙の製造工程である「漉く=植物繊維を水に分散させて絡み合わせる」過程を経ていないので、厳密には紙というより不織布の一種なのだそうです。

 

★次回の更新は11月9日(金)です! 

2007年10月26日 (金)

NYにやってきた「あの人」と、買い物&料理&ホームパーティー

ニューヨークには所々、同郷の人々が集まって住む“エスニック村”みたいなエリアがあります。今回は日本からさるスペシャル・ゲストをお迎えしたので、イタリア人街まで足をのばしてみました。
リトル・イタリーというと普通はマンハッタンの南にある一隅を指すのだけれど、このごろは隣のチャイナタウンに押され、年々縮んでゆくばかり。でもマンハッタンの北にあるブロンクス地区にはまだ、イタリア系移民の暮らしに根づいたもうひとつのリトル・イタリーがあるのです。

まずは地下鉄に乗り、マンハッタンをずずいーっと北上。ブロンクス地区に入ると高架線になり、モノレール気分!? バスに乗り換えて数分、さらに歩いて数分。レンガ造りの住宅街を入ってしばらくいくと、商店街が見えてきました。

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地下鉄+バスと乗り継ぎ、テクテクと歩いていくと・・・こんなお城のような建物もありました。今はカーペット屋さんのようだけれど、昔はいったい・・・?

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建物の壁にバーンと「リトルイタリーへようこそ♪」の文字が。住民の誇りを感じますね

角の乾物屋(?)さんでは、木の箱いっぱいの生オリーブを売っています。これ、自分で漬けるためなのかな? 初夏になると梅干用の梅を売り出す、あの風景を思い出しますねー。隣の肉屋さんでは鶏や牛に並んでなにやら白いものが。
「なぜここに、イカが?」
と訝しく思い、よく見ると・・・そっか! トリッパ、いわゆる「はちのす(※1)」でした。でもこの白さはやっぱりイカに見えてしまう。大きな塊肉がドーンとぶらさがっているあたり、昔ながらの肉屋さんという雰囲気。

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生オリーブは1パウンドが1ドル69セント。つまり、100グラム50円以下!? 安っ、というだけで買ってみたくなるこの心理はいかがなものか。

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ドーンとダイナミックな肉屋の店先。ケースの右端にあるのが、問題のイカ。

数軒先にある「中央小売市場」にずんずん入ってゆきます。茶色の大きな葉っぱにタバコを巻き込んで店頭で葉巻を作っている店があったのですが、マフィア風迫力顔のおにいさんに臆してしまい、写真撮れませんでした・・・。樽をいくつも並べ、マリネしたオリーブを売っている店や、イタリア産のジャム、お茶、袋入りのビスコッティを売っている店も。しかしわたしたちは一路、市場の奥を目指す。

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アーサー・アベニュー中央小売市場にて。平日の昼間なのですが、ひとりで仕入れに来ている男性も。何作るのかな

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途中のお惣菜屋さんもけっこういい感じです。マリネしたイワシ、サバの油漬け・・・

それはこの市場で(というか、この界隈で)いちばん有名な店、「マイクス・デリ」。マイクというのはここの店主ミケーレ(※2)さんのアメリカ風呼び名なのですが、まあちょっとクリックしてみてください・・・イタリアン・ダンディなお父さんでしょ? 
カウンターの中、そして上にズラ~リと並ぶ生ハム、サラミ、ソーセージ。なんでも試食させてくれるので、詰め物をしたペッパーを試してみました。大きなシシトウみたいな酢漬けペッパーの中には、生ハムにくるまれた棒状のチーズ。一口の中にいろんな味が潜んでいて、楽しいたのしい。
われらがスペシャル・ゲストはサンドライド・トマトを試食しています。しょっぱくてゴム製の靴底みたいな食感のサンドライド・トマトも多いけれど、ここのは柔らかく、トマトをほうばりながらも「んむん!」と満足のため息をもらしてしまうほどフレッシュな風味なのです。

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この界隈でいちばん有名な店、マイクス・デリ。お惣菜の量り売りだけでなく、ハムやチーズをたっぷり挟んだサンドイッチも人気。

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アーサー・アベニューの名物男、マイク(ミケーレ)さん。「俺と一緒にワイン飲んでくか?」と誘いつつ、ウインクで決めっ。

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パルマ産の生ハム。これも試食しちゃいました。自然な甘みと芳香が、んんんたまりません

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オリーブや野菜のピクルス、ナスを炒め煮した「カボナータ」も。

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本日は生ハムとチーズを詰めたペッパー、ツナ?を詰めたペッパー、サン・ドライド・トマトその他を購入

さて、この辺で謎のスペシャル・ゲストの素性を明かしましょうか。タラララ・・・ジャーン♪ オレンジページの人気ブログ、「日めくりスパゲティ」の著者ミヤカワ嬢です! 忙しいスケジュールを縫ってニューヨークに遊びに来たミヤカワ嬢&彼女を紹介してくれた友だち「つっこ」さんこと、ちほにゃむんの3人で、イタリア食材を仕入れて味見会、という企画なのでありました。

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本日の前菜です。マンジャ、マ~ンジャ、食べなはれ♪