シゴト時間から、じぶん時間への橋渡し
♪月曜日は仕事にでかけ〜
火曜日も仕事にでかけ〜
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ〜♪
と果てしなくリピートして歌いたくなる今日この頃(!?)
いま携わっているプロジェクトはもうすぐ終わるので、来月には「ヒマや〜」と叫んでいるかもしれませんが・・・とりあえず月〜土までオフィス通いをしているワタクシです。
“シゴト時間”から“じぶん時間”への移行。みなさんはどうしてますか?
ワタクシはこのところ、“じぶん時間”への橋渡しに通っている場所があります。それは、メトロポリタン美術館。 昨年リニューアルしたばかりのギリシャ・ローマ部門が、いいんですよ~。金曜&土曜は9時閉館なので、仕事帰りに立ち寄ることもできるというワケ☆
正面ロビーから左に折れると、広々した回廊に設置された大理石の像と、イオニア半島特有の黒や赤の釉薬を塗った陶器が並びます。実を言うと、チラッとのぞいたときは「前とあまり変わってないナ」と思っていました。
ところが、その奥に・・・ドーンと広い空間が!
ギリシャ部門と同じく大理石の像が並びますが、配置デザインの微妙なちがいなのか、こちらヘレニズム時代&ローマ部門はなんだか親しみやすい雰囲気。まるで、さっきまで散歩したり談笑していた人たちが「ぴたっ」と動きを止めたみたい(頭だけのヒトや鼻もげのヒトもいますが・・・わーっ、ホラー!?)
訪れる人の反応もさまざま。あちこちに置いたベンチに腰掛け、彫刻とじっとにらめっこしている人。胸像と並んで“ツーショット”を撮る人。生身のヒトと大理石のヒトの距離が従来より「身近」な感じ。大きな天窓が“突き抜け感”を演出してくれるのか、この空間にはなにか気持ちのいい空気が漂っています。
しかしワタクシ的イチオシは、このメイン広間の横にある細長い回廊です。何気なく見た風景や、ふと聴こえた声。予期していなかったものに予期していなかったときに出会って、「うわー!?」と感動してしまうことってありませんか? この回廊で出会った壁画は、そんな出会いのひとつでした。
まず惹かれたのは、その色合いでした。「くれない」という言葉そのものの鮮やかな紅と、東洋的な静けさを思わせる薄墨色。絵柄がまったく「古くさ」くないことにもビックリ。はじめて見たときはずっと後の時代のものと思ったくらいです。紀元前一世紀にこんなモダンな感覚のデザインがあったとは!
トロリと柔らかな蒼が基調の壁画には、海にまつわる神話の場面が描かれています。向かって左は、美しい海の精ガラテアと、彼女に夢中になってしまった一つ目の巨人ポリュペモス。向かって右は海の怪物の生け贄にされそうになったアンドロメダを助ける英雄ペルセウス。宮殿に住んでいた人々は、この絵を見てどんなふうに感じていたんでしょうね。
そして・・・この方を見たとき、ズギューンと心が貫かれてしまいました!
二千年という時を経てきた品々の多くは、いまとなってはどこの誰が作ったのかわからないけれど・・・寝室の壁やさりげないガラスの器の向こうに、確かに生きていた人々の息吹を感じます。
——この首飾りをつけていたのはどんな女性? この鎧をまとっていたのは、どんな男性? どんな服を着、どんな髪型をして、どんな言葉を話して生きていたのだろう?
二千年前に生きた彼らも、仕事や勉学や修業に打ち込んだり、悩んだり、「わーい♪」と踊りだしたくなったり、けんかしたり、恋をしたり、私たちと同じようにいろいろ感じて生きていたはず。無名の人々が残していった暮らしの軌跡を眺めていると、日々分刻みで暮らしたり、「あと何時間でこれ仕上げなきゃ」とカリカリしたりするうちすっかりコチコチに縮こまってしまった時間の感覚が、ふわーんと伸びる気がします(←乾いたお麩をぬるま湯に入れると「ぶわーん」とふやける、あの感じ)。
1時間かそこら古代世界を“旅”して、ちぢこまった時間の感覚が開いたら、週末の“じぶん時間”を楽しむ準備完了♪ みなさまも、素敵な週末をおすごしくださいね!
★次回の更新は3月28日(金)です!




























































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