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2012年1月

2012年1月24日 (火)

静かに心躍る、切り絵の世界へ

東京は、ひさしぶりの雪でしたね。
雪景色を見ると、「げ、通勤が大変!」と思いつつも、
不思議と心が穏やかになる編集スタッフ・遠藤です。
「自分は東北人なんだなー」と実感する瞬間です。

さて、先日、心が穏やかになりつつも、静かに躍る、
そんな不思議な展示会にお邪魔してきました。

辻 恵子さんという切り絵作家をご存知ですか?

私が最初に知ったのは、NHKの「シャキーン!ザ・ナイト」という番組ででした。
なんてことのない紙を手に、一筆描きのようにはさみを動かすと、
あっという間に人物が切り出されて、まるで魔法のようだと興奮したのを覚えています。

その辻 恵子さんの個展のお知らせをいただき、谷中に出かけました。

今回、辻さんご本人と会場の承諾を得て、特別に撮影させていただいたので、
その模様をお伝えいたします!

 Tenji

会場は、谷中にある工房・ギャラリー「やぶさいそうすけ」
もともとは氷屋さん兼炭屋さんとして使われていた建物に少し手直しをしたという
ギャラリーは、時間の流れがゆっくりと感じられる落ち着いた雰囲気。

Tobidasu_2

芳名帳の隣には、会期中に制作された切り絵も。
まるで、カードから、人々が躍り出たみたい! 見ているこちらも、心躍ります。

Tujisann

そして、こちらが辻 恵子さん。まるで、作品の一部のようです。

新聞紙や包装紙など、印刷物から切りだす作品が多い辻さんですが、
今回は、絵の具やカラーインクで色づけた紙片を素材に制作しています。

学生時代に、学校で描いた水彩画を処分するときに破いていて、
その紙片の美しさに目を留め、捨てる前にちょっと切って遊んでみたのが、
現在の切り絵の手法にもつながっているそうですが、
今回の30回目の個展で、その原点回帰といえる作品が、ちょうど30点完成しました。

Hasami_2

会場の片隅には、実際に切り絵を制作するはさみも展示されていました。
細かな作業をするはさみ、きっと特注のものに違いないときいてみると、
「無印良品のはさみです」と意外な答え。

「私の作品は、特別な画材をそろえなくても、手元にあるものでできるんです。
たとえば料理でも、わざわざフォアグラを買わなくても、
おうちにある残りもので、充分おいしい料理ができるように、
捨てようとしていたものが、視点を変えれば生きてきたり、
日常的にあるものも、おもしろくなったりするんです」と辻さん。

ふと目にしたテレビ番組で、辻さんの作品に心魅かれた理由が
なんとなくわかった気がしました。

静かに心躍る切り絵を、お近くのかたは、ぜひ体感してみてください。
会場では、本やポストカードなども販売していました。

Book

■辻 恵子展

会期:2012年1月19日(木)~1月30日(月) ※火曜、水曜休み
時間:12:00~20:00(最終日は17:00まで)
会場:やぶさいそうすけ(千代田線根津駅1番出口より徒歩約2分)

お出かけしたついでに、昔ながらの風情が残る谷根千エリアを
ゆっくりめぐるのも楽しいですよ。足を伸ばせば谷中ぎんざも。

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